2007年07月の日記 |
2007年7月30日(月)
学生が夏休みに入って授業はないけど、前期のレポートの採点やらゼミ(インタレスト)の指導やら後期講義用の研究取材やらでちっとも楽にならん。今日、研究室でレポートを読んでいたら、レポートの中に「余談ですが…」とあって、たぶん選挙前に書いたのだろう、政治のことや議員の腐敗のことや役人の腐敗のことやらをいっぱい書いてきている学生がいた。授業に余談が多いと、学生のレポートにも余談が多くなるのか(笑)。
私は政治の仕組みや水面下の魑魅魍魎の世界のことはよくわからんので込み入ったコメントはできないが、とりあえず政治と我々の生活の関係については大ざっぱにこんなスタンスでいる。すなわち、政治家の方々が何かにつけて「国民の生活を守る」とか言っているが、直接的に自分の生活を守るのは95%以上が「自分」であり「民間」であって、「政治」や「行政」とかいうものが守ってくれる部分は5%以下だというスタンスである(公務員と税金で食っている個人や企業は除く)。
「生活」の大半を占めるのは「収入」である。そこで単純に「収入」のことだけを言うと、収入は「民間」企業から得ていて、その自分の収入を生み出しているのは「民間」の優秀なトップ(利益を生み出す企業を経営している人たち)と、「自分」の努力である(公務員と税金で食っている個人や企業は除く)。ということは、シンプルに因果関係を考えれば、自分の生活(収入)を守るためには、 (1)優秀な経営者が新しい企業や事業を興して働く場や分配できる利益を生み出してくれる (2)自分が努力して多くの分配を得る この2つしかない。ここが「生活を守る」ための一番大きな部分で、最優先課題で、原理原則の土台である。
政治が直接新しい企業や事業(働く場)を生み出すということはまずないし、それを(税金で)やろうとするのもお門違いだし、あるいは政治が個人の努力の肩代わりをするというのもあり得ないので、やっぱり生活を守るのは直接的には、他力部分では政治ではなくて民間の「優秀な経営者」、自力部分では文字通り「個人の努力」。この2つである。
学生たちに告ぐ。すんません、そんなたいそうな物言いをするつもりはありませんが(笑)。政治に不満をぶつけるのは大事なことだから、いつも監視をして声を上げて、投票にも行きなさい。ただし、自分の生活をこれから作っていき、守っていくためには、政治に頼って政治に不満をぶつけるのは5%以下にしておいた方がいい。5%以下というのは、せいぜい税金が増えたり減ったりする額と、政治が優秀な経営者がビジネスを起こすための環境を整えたり阻害したりする「遠因」の部分だけだ。まずは最優先は、自分で努力することだ。今の日本はどんな悪政でも個人の努力を阻害することはまずない。個人の努力で解決できることを政治に文句を言って責任転嫁するのはお門違いだし、たぶん解決もできんぞ。
もう一点。今、政治家も多くの世論も「子どもたちの“未来”を守る」と「高齢者の“今”を守る」という主張をしているが、普通に考えると、そこには10代、20代、30代の若者の“今”と“未来”が置き去りにされていることに気がつく。極論すれば、税金を使って子どもの未来と高齢者の今は守るけど、10〜30代の若者は「自分で頑張りなさい」ということだ。「自分で頑張って稼いで税金を納めなさい。その税金は子どもと高齢者に使います」ということだ。ま、これもさっきの「5%以下」に含まれる不満だけど。
ちなみに余談であるが、国民の生活(収入)を守る企業の中心を担う世代が仮に50代だとすると、今から10年後の「国民の生活を守る人」は、今の40代の世代である(チンペイにもわかる簡単な足し算)。今から20年後の「国民の生活を守る人」は、今の30代である。今から30年後の「国民の生活を守る人」は今の20代であり、今から40年後の「国民の生活を守る人」は、今の10代である。ということは、今の60代以上の高齢者と10代未満の子どもたちばかりに政策やお金を重点配分していると、今から30年も40年もの間、経済的な活力は生み出されないことになるのではないか…というのが私の感じていることである。高齢者福祉も子ども福祉も生活インフラも、その基盤というか大前提となる経済力があってのことだとしたら、誰が(どの世代が)それを担うのかを考えないと、40年も持ちこたえられんのではないかと思うのですが。
休学してフィリピンに行っているインタレスト二代目編集長の源成が、ミクシィに時々近況を上げているらしいのだが(私はミクシィやってないので見られない)、こないだ松本君ちに行った時に見せてもらったら、えらい文章がうまくなってる。何か文章のリズムを掴んだな(笑)。いい経験しよるみたいです。みんな、強くなれよ。まずは自力で自分の将来を切り開いていくんじゃ。
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2007年7月23日(月)
週末、放送作家をやっている通称「ねっく」(私らの仲間内だけの通称)が東京から帰ってきて、旧交を温める。ま、いろんな方法で(笑)。家族で帰ってきて日曜日は香川県内のある海水浴場に行ってきたらしいのだが、海の家の利用料の高さにひっくり返ったそうだ。ひっくり返ってはないけど。湘南とか東京近郊の人気海水浴場の海の家の3倍以上の値段を取られたという。しかも、向こうでは海の家を借りたら当然ついているサービス(シャワーとかドライヤーとか)がこっちは別料金になっていて、たぶんもう二度と行くまいと。
そういうことらしいです。何でも「都会が高くて田舎が安い」のではなく、競争のあるところは消費者にとっては良心的な値段になり、競争のないところではぼったくりに近い値段が当たり前のように存在するということでしょうねえ。
先週は四国学院大学の前期授業の最終週。私は各担当科目を全力でエンディングさせ、各ゼミ活動の夏休み中の課題や進行計画を指示し、いくつかの会議を終え、さらに本番を迎えたインタレストの取材編集に取り組んだとても忙しい週でありました。この間、知り合いの若者たち3人(20代、30代、40代各1人)から立て続けに同じような相談が舞い込んできた。曰く、「会社を辞めようかどうしようか迷っている」と。流行ってるのか?(笑)
3人とも、今の会社の仕事内容や人間関係がどうにも合わない(というかひどい)という理由である。で、そのうちの2人は、上司やオーナーからものすごい勢いで引き留められているということだ。「辞めるのはお前のためにならない」とか「仕事というものはそんなに甘いものではない。他の会社に行けばもっと悪い条件になる」とか、しまいには声を荒げて「お前はうちの会社を見捨てるのか!」とまで言われて引き留められているという。で、その彼はいいやつなのでどうしたものか悩んでいるとのことだった。
私はその会社のことやそいつの働いている環境の実情を知らないのでアドバイスのしようがないのだが、一つだけ、私の経験則から言った。
田尾「引き留めようとする上司やオーナーの99%は、お前のためでなく自分のために引き留めていると思う。そやから1回、引き留められているとかいう外的要因を全部捨てて、自分のためだけのことを考えてどっちがええか考えてみ?」
ま、自分が引き留める側になって考えてみればわかるのだが、よっぽど明らかに間違った理由で間違った方向に行こうとしていたら「そいつのため」に引き留めることはあるかもしれないが、たいていの場合、引き留める人は「お前に辞められたら私が(うちの会社が)困る」から引き留めるのである。私は編集長や社長をやっている時にそれに気がついて、以来、会社を辞めたいと言ってきた社員には、辞められたら私や会社が困る時でも「お前の人世やから、お前が決めた通りにやればいい」と言って、原則として引き留めなかった。だいたい会社も自分も将来どうなるかわからんのに、強く引き留めてそいつの人世を私が左右するなんて、小心者の私にはこわくてできなかったという理由もある。
そういう経験から、大学でも学生の進路を狭く固めることのないように、「どこでも使える“道具”をたくさん提示するから、自分の人生は自分で決めろ」というスタンスを取っているわけです。今週は前期試験。で、週末から学生は夏休み。でも私は作業がいっぱい。
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2007年7月16日(月)
日曜日の午前中、一応台風は一過したのだがまだ“台風の尻尾”が残っている空模様の中、雨は上がっていたので峰山に登ったのである。そしたら予想通り空気がものすごく抜けていて、山頂に上がると対岸の岡山がくっきりはっきり見えるでないか。撮影日和か? でも空は雲に覆われて日射しはなく、風もびゅうびゅう吹いて、どうやねん、インタレストの風景撮影。でも今回の特集の撮影はとても1日や2日では終わりそうにないから、行けそうな時にはちょっとでも撮りに行ってた方がええか…。
そういうわけで、電話をしたら多忙の中ポッカリ時間が空いていた(笑)和田を誘って、空気の抜けた曇天の中、昼から撮影に出かけました。今回の特集用の撮影は基本的には風景写真なのだが、我々がそんな普通の風景写真で特集を組むわけがない。『タモリ倶楽部』も気づいてない、ある斬新な視点による風景写真であり、その視点に叶う風景を探しながらの撮影なのである。で、午後2時から6時頃まで、高松から坂出、善通寺、琴平、綾川あたりをくまなく走ってなかなかの物件を8つ撮影してきた。爆笑物件も発見してまずまずの収穫。きっと明日は空気が抜けたまま空は晴れて最高の撮影日和になるに違いないということで、小縣家でしょうゆうどん食って晩の7時頃解散して、夜中の2時過ぎまで仕事をして寝た。
で、月曜日。7時前に起きて外を見たら、台風一過やのにガスっとるやないの! 空気が澄んでたのは昨日の半日だけかい。8時過ぎ、今日も多忙の中偶然ポッカリ予定の空いていた(もうええっちゅうに)和田が迎えに来た。今日は光線の関係で香川の西の端から攻めるということにしていたのだが、このガス(水蒸気が上がっている)状態ではどうにもならん。
田尾「どうする? 今日は中止にするか?」 和田「そうですねえ、全然ダメですねえ」 田尾「しょうがない、とりあえず西に走って、上戸でうどん食うてくるか」
ガスってはいるが、せっかく朝早くから集合したのがもったいないので、我々はとりあえず上戸でうどんを食うために高速に乗って一気に豊浜に向かった。月曜日だから上戸は開いていると疑いもしなかったのだが、途中で今日は祝日であることに気がついて(何しろ休日の感覚がないような仕事をしているので)、こら休みかもしれんと思ってあわててH谷川君に電話する。
田尾「今日、上戸開いとるか?」 H谷川「いやー、ちょっと今日はわかりませんねえ」 田尾「祝日やけど、月曜日やからのー」 H谷川「そうですよねえ。どうなんでしょうねえ」
おかしい。いつもならすぐに「電話して聞いてみましょうか?」とか言うH谷川君が、何かのらりくらりと応対してくる。電話したくない何かわけでもできたんか? と思っていたら、
H谷川「とりあえず行ってみたらどうですか? 閉まっとったら閉まっとったでまたネタになりますし(笑)」
俺に失敗させようとしとんか! ええわ、行ったる。和田の運転やし(笑)。
田尾「大野原インターで下りいよ。豊浜インターはないからな」 和田「わかってますよー」
行ったら上戸、開いてました。朝から次々にお客さんが来よる。例によってきれいな奥さんにさんざんいじられて、お客さん(おっちゃん)に握手を求められて、パートのおねえさんにサインを求められて、大と天ぷら2つ食べて「ほな」言うて店の外に出る。
和田「田尾さんとうどん食べに行ったら、落ち着いてうどん食べられませんわ」
で、ふと上戸の裏山を見上げたら、そこに巨大な物件がいたのである。
田尾「うわ! あそこ、おる!」 和田「どこですか?」 田尾「あれ。ほら、あれがこうなって…」 和田「うわ! いますいます!」
突然撮影モードになる我々。何を探しているか秘密なのでわけがわからんと思うけど、すごいの見つけた。しかもかなり近いところにそいつはいるので、ガスっててもほとんど撮影に影響がない。1件採集! それから帰り、接近戦モードでさらに巨大物件を2つ発見して撮影し、水蒸気と湿気が次第に強くなってきたので昼前に撮影は終了した。家に帰ってくつろいでいたら、夕方から豪雨と雷の大荒れの天気になった。この3連休、天気は最低だったけど、その隙間を縫って成果充分。何か、ちょっとツイてるかも(笑)。次号のインタレスト、巻頭特集で強力オバカネタをご披露できそうです。
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2007年7月14日(土)
台風を想定して1日籠もって仕事をすることにしたのだが、今日は大失敗。久しぶりに丸一日あると思って、同時進行で複数抱えている仕事をあれもこれもと手をつけ始めてしまって、案の定、結局どれも中途半端になって、夜になっても何も片づいてないという体たらく。ほんまに学習せんなあ。さすがに焦り始めて(別に焦る仕事でもないのだが、せっかくの丸一日空きだというのにまるで成果がないということに対する勝手な焦りで)、窓ガラス1枚外でびゅうびゅうと暴風がうなる中、夜中の2時まで仕事をしていた。
今日見たテレビは、昼下がりにやっていた京都の吉兆という料亭の裏側のドキュメント。とにかく、真剣に仕事をするビジネスマンや職人の姿を見ると、何か奮い立たされるものが自分の中で沸き上がってくる。それを見てまた焦る(笑)。あれもやらないかん、これもやらないかん、まてよ、こういうことをやったらええんちゃうか? とか、次々にやるべきことが出てきて考え始めたらまた、今やってた仕事の手が止まって…。
それにしても、優秀なビジネスマン(この場合は経営者のこと)の言葉は時々、ハッと我に返らされることが多い。それも、訓示を垂れ慣れた長老的な経営者の“後付けの教訓じみた話”よりも、どちらかというと40代、50代あたりの現役経営者の何気ない仕事の描写の中に、私はよく啓発される。こないだはテレビ東京の『カンブリア宮殿』にポケモンの社長が出てたのを見てて、社長の「ポケモンを売り出すのに、ありとあらゆることをしてきました」という言葉に、ハッと我に返った。振り返ってみるとタウン情報時代には『笑いの文化人講座』や『ゲリラうどん通ごっこ』を盛り上げるために、さらには会社を伸ばすために、かなり「ありとあらゆること」をしてきた。けど今、抱えている仕事ではたして「ありとあらゆることをやっているか?」と考えてみたら、やってないことに気がついたのである。学生を「成長する社会人」にするために、ありとあらゆることをやっているか? 研究を社会に還元するためにありとあらゆることをやっているか? 学科や大学のポテンシャルを上げるためにありとあらゆることをやっているか?
やっぱりできてないなあ。初心に返るか。20年前の馬力はないけど。あと、自分の人生をうまく片づけるために…ま、それはありとあらゆることをやらずに、あるがままで終了したらええか。
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2007年7月13日(金)
数年前に自営業を始めた上原から、こないだのキャッシュフローの話に激しく同意とのメールが来た。自分でやってるやつにはモロに実感としてわかる話やからな。でもうちの大学の筋肉系吉田チンペイ(一部仮名)は「田尾先生すんません、こないだの日記の何かお金の計算みたいなやつ、何のこっちゃわからんで途中で読むのやめてしまいました」と告白してきた。かまんかまん、こんなこと知らんでも幸せになれる(笑)。
けどな、普通の家庭でもこんな話があるんぞ。洗剤とか化粧品とかの個人販売システムみたいなんで、家庭の奥さんを中心にお友達や知り合いを広げていって売っていくみたいな商売がある。で、それなりに固定客を持っていて順調にいっているように思うのに「いつまでたってもお金が儲からない」と首をかしげている奥さんがいたので聞いてみたら、商品は何か本部とか組織の上の人(これもどこかの奥さん)から仕入れて、それを自分の顧客に売るのだが、仕入れる時は先にお金を払うシステムだというのだ。そりゃあなた、キャッシュフロー(実際のお金の動き)が厳しくなりるのは当たり前ですよ(笑)。
昨日のキャッシュフローの一覧表を見てください。あの表は「仕入れた分のお金を翌月払う」という例ですが、仕入れた分のお金を当月に払うということは、あの表の「原価」の数字を1カ月ずつ繰り上げて計算するということですから、現金残高はさらに厳しくなる。
<3月>収入 0 原価 50 経費 30 返済 20 収支-100 累計-100 <4月>収入 0 原価100 経費 30 返済 20 収支-150 累計-250 <5月>収入100 原価150 経費 30 返済 20 収支-100 累計-350 <6月>収入200 原価200 経費 30 返済 20 収支 -50 累計-400 <7月>収入300 原価250 経費 30 返済 20 収支 0 累計-400
こんなんなっちゃうでしょ? 昨日の表では7月末にマイナス150だったのに、この表ではマイナス400! この表をいろいろいじってみたら、いろんなことがわかってきます。例えば、収入を増やさずに売上を毎月200にしてみると原価も毎月100になって、何と、短期的には売上が伸びない方がキャッシュフローが楽になったりする。あるいは売った代金をその場でもらったら(「収入」を1カ月繰り上げる)、キャッシュフローは劇的に改善する。要するに、売上の推移は同じなのに、支払いサイトの違いだけでキャッシュフローは激変するわけです。もし奥さんがお小遣い稼ぎでそんなビジネスをやってたら、通帳を別にして「そのビジネスだけの通帳」にして、キャッシュフローを見てみたらいい。家計の通帳と一緒にしてたら錯覚します。
以上、チンペイはここまで飛ばしてよし(笑)。今日は朝からゼミのミーティング2つと授業1つ。終わったら昼飯も食わずに県民ホールに入って、14:40から帰来さんの進行で高畑淳子さんとトークショー。主催者発表1900人くらいの観客の前でお笑い雑談テイストで始まったのだが、途中で高畑さんが親の話をしていて感極まって目にいっぱい涙をためて声を詰まらせて、流れで私も親の話をして感極まって声を詰まらせて、帰来さんもそれをもらってステージの上で3人が泣くという思わぬ展開になったが(笑)、盛況のうちに16:00前に終了。終わったらそのままKSBに入って19:00まで。今日は取材VTRで、元宝塚出身の方が岡山でダンス教室みたいなのをやっていて、受講生の方が「憧れの人が教室を始めたのですぐに入りました。夢のようです!」とかいうコメントをしていたのが流れて、スタジオに下りてきてカメラがこっちに来たので何か言わないかんようになって、例によってとっさにオバカコメントをしてしまった。
田尾「ゴルゴ13が射撃教室を始めたようなもんですかね」 岩井「ちょっと違うような…」
ちょっと違った気もする(笑)。テレビ終わって家に帰ってメシ食って、21:00頃から気分転換に家内と映画を見に行って、帰ってきて2:00頃まで仕事をして本日終了。台風が来よんか…。明日は家に籠もって仕事やな。台風が一過したら次の日はたぶん絶好の撮影日和になる。インタレストチーム、日曜か月曜、撮影に出動するぞ。
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2007年7月11日(水)
火曜日は琴平高校の1クラスが大学に来て、いろいろ大学の紹介を受けた後、「模擬授業」ということで教室に集まった生徒と先生を前に、私が50分授業を担当することになった。
田尾「模擬授業ということですが、俺は全力でやるぞ。きみらには二度と会わん可能性があるから、社会に出て役立ててもらいたいことを詰め込み授業で一気にやる」
全力でやったけど、1人寝よった。ちょっと悔しい(笑)。ま、昼飯直後の授業だったので沈没してたということにしとこう。で、今日は朝9時10分から全力の授業でスタート。観光マネジメント概論の終盤、「マネジメント」部分の導入で「お金のマネジメント」をやってて、例によってちょっと脱線する。
田尾「民間の観光マネジメントの中の、お金のマネジメントの“資金調達”は先週やったの? 大ざっぱに言うて、自己資金と銀行借入と出資がある。ほな、行政の観光マネジメントの“資金調達”は何や? 予算を取るか。予算は何や? 税金やの。税金は、まあ行政の“自己資金”や。けど今、お金が足りんでよっけ国債や県債を発行して資金を調達しとるやろ? あれは何や。国債や県債は、買うてくれた人に利子つけて返さないかん。これ、民間で言うたら“借入金”やが。あれなあ、役人も議員もみんな全部“自己資金”や思てるフシがある。みんな、自己資金と借入金はちゃんと意識の中で分けとかんかったら、会社つぶれるぞ」
夕張つぶれちゃったけど、そういうことだ。ついでにお金のマネジメントの余談で「管理会計とキャッシュフローのズレ」について。ビジネスマンの方々にはお恥ずかしいような初歩の初歩だが、相手シロウトの学生なもんでこんなところから。
1000万円を借り入れしてちっちゃい会社を始めました。借入金の返済は毎月20万円で、年間240万円、だいたい5年で返済することになっています。原価50%で商品を仕入れて売ります。仕入れの代金は翌月払い、売上のお金も翌月に入ってきます。毎月の経費(人件費や光熱費やいろんなものを合わせた販売管理費)は30万円です。4月1日に営業を開始しました。さっそく4月に100万円の売上がありました。5月には200万円の売上に伸びました。6月は300万円、7月は400万円と、売上が伸びていきました。
田尾「管理会計いくぞー。帳面につける毎月の収支や。まず3月。まだ営業してないから売上0、原価0、経費はもう準備で事務所が動いているから30万。借入金の返済は管理会計では帳面につけない。よって、以上合計でマイナス30万円。計算は簡単やろ?」
で、以下のような管理会計の一覧表を作る。
<3月>売上 0 原価 0 経費 30 利益-30 累計-30 <4月>売上100 原価 50 経費 30 利益 20 累計-10 <5月>売上200 原価100 経費 30 利益 70 累計 60 <6月>売上300 原価150 経費 30 利益120 累計180 <7月>売上400 原価200 経費 30 利益170 累計350
田尾「絶好調やがな。売上どんどん伸びて、最初の2カ月は累計でマイナスやけど、7月終わって350万円も利益が出とるがな。ということは、最初のマイナス30万円の分だけ余分にお金があったら行ける、と思うやろ? 次、キャッシュフローいくぞ。実際のお金の動きや。4月に営業開始ということは、3月に商品を仕入れとかないかん。これの支払いは4月。で、4月の売上のお金は5月に入ってくる。以下同じ要領。借入金の返済はもう3月から始まるぞ」
で、キャッシュフローの一覧表を作る。
<3月>収入 0 原価 0 経費 30 返済 20 収支 -50 累計 -50 <4月>収入 0 原価 50 経費 30 返済 20 収支-100 累計-150 <5月>収入100 原価100 経費 30 返済 20 収支 -50 累計-200 <6月>収入200 原価150 経費 30 返済 20 収支 0 累計-200 <7月>収入300 原価200 経費 30 返済 20 収支 50 累計-150
田尾「あれー? 7月までずーっとマイナスやが。不思議やろ? ほんで管理会計とキャッシュフローのズレを知らんやつが“こんなに儲かっとんのに何でお金がないんや!”いうて怒る(笑)。最近“企業の収益が上がってきたのに何で給料が上がらんのや!”という評論があるが、悪どい経営者も中にはおると思うけど、基本的にこの管理会計とキャッシュフローのズレを考慮していない話である場合が多い」
ついでにさらに余談。
田尾「キャッシュフローもちゃんとチェックしとかないかんのは何となくわかったな? さて、キャッシュフローをチェックするために一番わかりやすいのは、預金通帳を見ることやね。預金通帳は、いわばキャッシュフローの管理表や。ちょっと自分の預金通帳を思い出せ。入金とか出金とか自動引き落としとか、細かい出入りが全部記帳されとるやろ。1カ月分見たら、きみらの通帳でも10項目とか20項目とかあるはずや。これが会社になると、1カ月で何百項目とか何千項目になったりする。それを全部毎月チェックする社長はたぶんおらん。そんなもん毎月チェックしよったら社長の仕事ができんからな。社長が見るとしたら、たぶん月末の残高と数字の大きい項目の確認ぐらいで、あとの細かい項目はたいてい経理に任せとる。さて、そこで悪い経理担当者がいたとします。そいつが目立たんくらいの金額を、自分が勝手に作った架空の会社とか事務所名で請求して、そこに入金する。預金通帳には出金で記帳されるけど、何百何千項目の中に目立たん金額で入っとったら、社長は気がつかんやろ? それが積もり積もって巨額になると…? みんな、ニュースで時々“経理担当者が数千万円の横領をしたのが発覚!”とか聞いて“何で何千万円ものお金がなくなってるのに気づかんのや”とか思ったことがあるかもしれんけど、そういうことや。社長、たいていわかれへん。会社の規模にもよるけど、キャッシュの不足が数千万円とか1億とかになって、残高を見た時に“おい、何か足りんのちゃうか?”とか気がついて、それから徹底的に調べ直して初めて発覚するというパターンや」
ちょっとめんどくさい話になったかなー、と思っていたら、いつもは魂が抜けたみたいな目をして授業を受けとる真鍋(笑)が背筋を伸ばして必死でこっちを向いて聞いていた。あとで聞いたら「今日の話、めちゃめちゃわかりやすかった!」って(笑)。なるほどなあ、学生によって食いつくとこが全然違うんやなあ、と改めて思った次第。当たり前やけど。授業の終わりに大学で今取り組んでいる「授業改善のためのアンケート」を学生に配る。授業に関するいろんなチェック項目に学生が回答するというもので、今年初めて、全部の先生が全部の科目についてこのアンケートを実施している。学生アンケートの結果は後日集計して先生にフィードバックされるらしいのだが、ま、私はこれまで全部の担当授業のレポートで学生に「授業の感想」を書かせて継続的に改善をしているので、だいたいのところは予測がつく。「余談が多い」とか書かれるんやろなあ(笑)。
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2007年7月7日(土)
東京へ行くのに高松空港に行ったら、チェックインカウンターのところで浴衣を着た兄ちゃんが(ちょっとだらしない着付け・笑)お客さんの案内をしよる。カウンターの中にも浴衣を着たおねえさんがおる。東京に着いたら、また空港内で浴衣姿の係員を見かけた。新宿に行ったら、またあちこちで浴衣姿の女の子を見かける。一瞬、私の「浴衣大作戦」がばれたのかと思ったら、今日は七夕だった。
東京麺通団で福田社長と合流して、やる気満々の宮前新店長と若手有望社員の楢原(ならはら)と軽くミーティングをして、それから吉祥寺麺通団に向かう。東京麺通団前店長のカリスマ山中が独立開業する吉祥寺麺通団がいよいよ7月9日のオープンを迎え、今日は関係者や知人たちを迎えてのレセプション。16時頃から夜まで、たくさんの人が来てくれました。GALAエンタープライズの男前エグゼクティブ重野さん、麺通団の店の設計を一手に担う若手イケメン建築士小野さん、酒販界のイチロー(勝谷誠彦さん命名)依田さんという注目の旋風軍団も集結。福岡麺通団からは社長の江月さんと勝木店長、名古屋麺通団から竹森社長、遅れて18時頃に勝谷さんが来て、勝谷さんと私が軽くスピーチして、宴たけなわです。次々に入ってくるたくさんの関係者、知人に混じって、勝谷さん追っかけの「おきらくまだむ軍団」や人気うどんサイト代表の蓮見さんも来てくれました。
途中、勢い余って店内の電源が落ちたり釜がダウンしたりしたが(東京麺通団のオープニングレセプションの時と同じやがな)、福田社長や小野さんが直ちに修復。福岡の勝木は厨房に入ってうどん場を手伝いよるし、20時を回るとシフトを上がった東京麺通団の宮前たちもやってきた。麺通団の店は規格品のフランチャイズグループと違って、何というか、みんな「仲間」なんです。みんなええやつばっかりなんで、是非ごひいきに。
ちなみに場所はJR中央線吉祥寺駅から徒歩5分ぐらいの、ヨドバシカメラの裏あたり。路地を入り込んだ袋小路の突き当たりにあるので、ちょっと見つけにくいです(笑)。ちなみに今日は表通りはものすごい人出であった。しかし、この人出が店の動員に直結するかと言われれば、これが微妙なところ。周辺人口だけでマーケティングを解こうとすると大やけどをする。机上のマーケティング理論の落とし穴だ。人はそのエリアに何をしに行くのか、何時頃にそこにいる人の多くは何をしに来ているのか…。わんさかといる人たちの中で、実はメインターゲットは店や企業の中にいて表を歩いていない従業員かもしれないわけで、彼らがもし弁当を食ってたらアウトで(笑)…。ま、事前にいくら調査分析して理論に当てはめてみて予測しても、答のたぶん8割はオープンしてからわかってくる。その実戦の「皮膚感覚」みたいなものの積み重ねが、一番強いマーケティング理論なのかもしれん。
夜9時半頃ホテルに帰る。ホテルでパソコンごと抱えてきた仕事を必死で上げてメールで送ろうとしたら、サーバーが受け付けん。ホテルの人に聞いたらYahooのフリーメールでやってみてくれと言われたが、初めてなのでやり方がよくわからん。仕方なく、人にものを教える時は高飛車になるごん(笑)に電話して、やり方を聞きながら何とか送れた。日曜日は銀座から有楽町、東京駅周辺、日本橋あたりで情報収集して最終で帰る。
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2007年7月5日(木)
午前中に取材を1件終え、昼からインタレスト次号の第一特集候補のロケハンに行くことになった。道中、私は周囲の風景を必死で見ながら行かないかんということで、運転手はたまたま今日休みでポッカリと時間が空いているごん。さらに今日のロケハンにはちょっと特殊能力が必要(内容は極秘だ)なので、特殊な笹木と和田画伯にご同行願うことになった。まずはごんと合流して、笹木たちの事務所に向かう。
田尾「あいつら共同で事務所作ったらしいんやけど、今から初めて行くんや」 ごん「場所はわかっとんですか?」 田尾「今から電話で聞く」 ごん「相変わらず行き当たりですなあ」
電話で確認すると、琴電瓦町駅の裏の方。聞いた通り、南北の道を○○の交差点を南に折れて踏切を2つ越えてすぐの左側…とかごんに説明していたら、
ごん「それって、幼稚園か保育園があるとこじゃないですか?」 田尾「ほんまか? あいつら、幼稚園で仕事しよんか? 毎日朝行って、園児らに“ごめんなー、ちょっとこの辺、おにいちゃんらに使わしてなー”いうて」 ごん「いいですねいいですね(笑)。“ちょっとクレヨン貸してー”とか」 田尾「園児に“せんせー、またおにいちゃんらが使いよるー”とか言われて(笑)」 ごん「その代わり月に1回、幼稚園の『わんぱく新聞』とか作ってバーターにしてもろとる(笑)」 田尾「おー、絶対そうや」 笹木・和田「どんな事務所ですか!」
えーと、行ったらちゃんとした事務所でした。机とパソコン以外ほとんどないけど。13:00、ロケハン出発。今日は東讃を攻め、特殊能力をいかんなく発揮して、夕方6時近くまでかかってしかるべき物件(内容は極秘だ)を5つ6つ発見してきた。我々はもう、かなりの「見立て師」だ(笑)。
田尾「これ、みうらじゅんを超えたか?」 ごん「たぶん。タモリ倶楽部も超えましたね」 田尾「赤瀬川原平と南伸坊も超えたか」 和田「インタレストはそこに基準があったんですか!」
全貌と詳細は『インタレストlatter2007』(11月初旬発行予定)で。
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2007年7月3日(火)
早朝からインタレストのロケハンで中讃の山間部をウロウロして、朝の10時頃に久しぶりに山越に行った。
奥さん「あら、田尾さん、やせたなあ」 田尾「奥さんもやせましたね」 奥さん「何を言いよんな。あ、褒め合いしとかなな(笑)」
歳いったら誰もなかなか褒めてくれんという理由で、私は山越の奥さんと「相互褒め称え条約」を結んでおります。あと、FM香川の中井さんと。いつものように「かけ大」を頼んで待ってたら、カウンターの上に見たことのない物体が置かれている。串に醤油色の丸いモチのようなものが2つ刺さって、ノリが巻かれているぞ。
田尾「これ何?」 奥さん「それモチ」 田尾「うまいん?」 奥さん「山越にうもないもんは置いてないがな(笑)」 田尾「そらそやな」
一気に6本、お持ち帰り。しかし平日の10時だというのに、相変わらず山越は客足が途切れておりません。うどんを食べ終えておみやげ売り場に山越のおねえちゃんをてがいに言ったら、お姉ちゃんは売り場から出て客席のところでしゃがんでお客さんとちっちゃいネコをてがいよる。
田尾「おはよー」 ねえ「あ、田尾さん、ネコいらんな?」 田尾「いらんわ! うちマンションやから飼えんがな」 ねえ「ほなええわ」
おしまい。このあっさりした会話がよろしいなあ(笑)。で、そのまま大学に行って仕事をしてたら、昼過ぎに今田が「田尾先生、お昼はどうされます?」とか言ってきた。明らかに「おごって頂きたいモード」であるがしょうがない、久しぶりに今田と佐柳を連れてはまんどに行く。店でW部に遭遇。はまんどの店の裏に家が建ちよったが、W部曰く、はまんどの新店らしく、完成したら今のプレハブからそっちに移るそうだ。はまんど初体験の佐柳、ラーメン食って絶句していた。こんなうまいラーメン、食ったことがないそうだ。
佐柳はバンドでギターやっりょる学生だが、車中で話してたら最初にはまったのがツェッペリンの「天国への階段」だと言うので、しゃーないな、カーナビに収録してあるので聴かせてやる。続いてクラプトンもかけてやる。世界の三大ギタリストを2人連続の大サービスじゃ。クラプトンの2曲目は、すまんけど私の好みの「スイング・ロウ・スイート・チャリオット」。数年前ハワイに行った時、ホテルの1階のバーで生演奏のバンドがやってたのを聴いて、むちゃくちゃゴキゲンだった1曲。あー、ハワイ行きてー。なんかダレダレのほのぼの日記が続いておるが、今、日曜日から久しぶりの油断モードなんです。すんません、今日まで。明日からまた怒濤の日々の開始。
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2007年7月1日(日)
今日も早朝からビークォーター飲んで峰山にウォーキング登山(ま、標高230mぐらいやけど)。うねうねと遠回りしながら1時間40分かけて汗だくで山頂展望台に到着して、また1時間ぐらいかけて下りてきたら、出発前から体重が1.3kg落ちました。午前中から昼過ぎまで仕事して、それから気分転換にちょっとテレビでも見るか、と。
1時過ぎから4時頃まで、チャンネルを変えながら、ゴルフネットワークの『全米女子オープンゴルフ』の3日目と『横浜・阪神戦』と大リーグの『マリナーズ・ブルージェイズ戦』と『日本プロゴルフ選手権』と『何でも鑑定団』の再放送と『ネプリーグ』の再放送を見た。メインは『全米女子オープンゴルフ』で、あとはCMの間とかにチラチラと。
4時頃から5時半頃まで、チャンネルを変えながら、『ベルーナレディースカップゴルフ』と『日本陸上選手権』を見た。メインは『ベルーナレディースカップゴルフ』で、『日本陸上選手権』は福士や渋井が出てた女子5000mだけ。
7時過ぎから8時半頃まで、チャンネルを変えながら『からくりTV』と『平成教育学院』と『ダーウィンが来た』と『ジャンクスポーツ』を見た。メインは特になく、適当にあちこち。
10時から12時過ぎまで、チャンネルを変えながらアニマルプラネットの『巨大アナコンダを探して』と『キングコブラを探して』と『ウルルン滞在記』と『情熱大陸』と『宇宙船地球号』のアラル海と『世界遺産』の石見銀山を見た。1時前からドキュメントの『夕張破産』と『タモリ倶楽部』を見た。『キングコブラ』と『ウルルン』と『アラル海』はちょっとだけ。
ラインナップは以上。どんだけ気分転換するんや! みたいな(笑)。久しぶりによっけテレビ見ました。並べてみると、傾向が出るなあ。ちなみに見終わった後、一番記憶に残っているのは、ヘラヘラ笑いながらぶっちぎった福士。ディープインパクトみたいに強いがな(国内比)。ぜひ、立派な社会人になって欲しいと思います(笑)。
ゴルフは私は自分では年に2〜3回しかやらないのだが、中継はよく見る。短いサイクルで次々に順位が変わったりスーパーショットが出たりトラブルが出たりして、エンターテインメントとして見てておもしろいから。だから、途中で誰かがスコアで走ってしまうと見るのをやめたりするという、ま、ええかげんな「中継ファン」ではあるが、もちろん選手の個性も、特に世界の女子はここ20年来で一番おもしろい。女王アニカ・ソレンスタムとカリー・ウェブに、若手のオチョア、クリーマー、プレッセル、ガルビス、カー、グスタフソン、グラナダ、ウィー…これらに韓国勢が大挙して押し寄せてきて、宮里もいて、これがメジャートーナメントともなるとさらにワクワクして見るわけです。
『夕張破産』は、まあ普通に表面的な事象を浅く掘り下げてたので、私の中では特に新しい発見はなかった。石見銀山は世界遺産に認定されたと言われてもピンと来なかったので番組を見てみたのだが、やっぱり選考理由がよくわからなかった。「文化遺産」ということなんだけど、技術の集積とか優れた景観とかでもないみたいだし、芸術や信仰の類でもないし、不勉強でよく知らないのだが、私にはあれは「人間の金銭欲」の産物そのものであるように見えて、フィレンツェの街並みやアルタミラの洞窟やヴェルサイユ宮殿やガウディの作品群たちと並んでええのかなあ…と。ま、ええから選ばれたんだろうけど。何か近年、世界遺産は初期に比べたら小物にまで乱発気味でないか? と思ったりしたわけです。勉強不足ですからとんでもない見当違いかもしれんけど。で、今日はタモリが一番タモリらしい『タモリ倶楽部』を見ておしまい、と。毎週見たいんだけど、日曜のあんな深い時間じゃなあ。録画したらええんやろけど。
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