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2008年05月の日記
2008年5月29日(木)

 朝、出勤しようとしていたら、テレビで何か赤字を垂れ流して渡辺大臣から「廃止すべきだ」と言われた機関の人が「行政は民間にできないことをやるべきだ」とか言って、廃止論に抵抗しているニュースが流れた。あのね、「行政は民間にできないことをやるべきだ」じゃないですよ。「行政は民間にできないことのうち、やらなければならないことをやるべきだ」でしょうが。やらなくてもいいことをやっているから「廃止しろ」と言われてるんですよ。家内と2人でテレビの中のおっさんに向かって「アホか」と言いました(笑)。ほんまにもー、家を出るのが3分遅れた。

 さて、今日の1つ目の授業は「四国瀬戸内観光論」。今、新しい観光プロモーションの企画作成に入っている。80数人の履修学生を19チームに分けて、各チームがそれぞれ香川、四国、瀬戸内海沿岸のどれかをテーマに「観光客を増やし、かつお金を落としてもらって地域を経済的に活性化させる新しいプラン」を考えている。その一つ一つについて、切り口の善し悪しやマーケティング戦略の立て方から企画書の作成まで獅子奮迅の指導をして、最後に全チームがみんなの前でプレゼンテーションするという、将棋の多面指しみたいなことをやっているわけです。それも19面指し。もう大変です(笑)。

 例えば「サンポートを活性化する」とかいう眠いテーマ(笑)に取り組もうとしているチームに、「その“活性化”いうのは、具体的に何がどうなったら“活性化した”とするんじゃ」と突っ込んで、「具体的な目的を立てないと、それを達成するために有効な具体的な戦略が出てこない」という基本からやり直しを指示。思考が袋小路に入ったチームには、例えばということで企画の方向性の一案をその場で一緒に考えながら、道をつけてやる。

田尾「…ということは、きみらが徳島や高知の客だったらここに何があったら週末に行こうと思うか?」
学生「……」
田尾「こういうのはどうや?」
学生「あ、それいいですね!」
田尾「けどこれだけでは期待される成果はまだまだや。ところが、ちょっと向こうにこれがある。これとこれをこうつないで…こういうエリアに作り上げて…」
学生「おー! すごいすごい! さすが田尾さん!」
田尾「…みたいに考えて広げていくんじゃ。ほな、後はそういう感じでチームで相談して、来週までにここまで仕上げて来い。次」

 学生の考えるテーマはほとんどが私にしてみれば平凡きわまりないのだが、つまらんテーマも発想次第で企画として生き返る。中にはちょっとイケそうな題材に突っ込んで行ってるチームもある。ま、大きな期待はしてないが、社会人になる前の助走の練習にはなるやろ。ついでに私もぶっつけで案を出しながら指導するから、この歳でえらい訓練になる。もう、キャンパスを歩いてる時も考え事ばっかりだ。

 教学課に行くと、チンペイが言ってきた。

チン「田尾先生、僕の考えが浅はかでした。先生がそんなに考え事をしてるなんて全然気がつきませんでした」
田尾「まだまだ人の思慮に対する敏感さが足りんな」
チン「勉強になります」

 よしよし、これでチンペイは私がほんまにボーッとしてても考え事してるようにしか見えんはずや(笑)。
2008年5月28日(水)

 朝、授業の前に教室のカギを取りに教学課に行ったら、チンペイが言うのである。

チン「田尾先生、最近忙しそうに見えないのに日記が止まってるのはどういうことですか」
田尾「あのな、俺の忙しいには物理的な忙しさと精神的な忙しさの2種類あってな、ここんとこずっと精神的に忙しいんじゃ。物理的な忙しさいうのはハタから見てもすぐわかる忙しさやけど、精神的な忙しさは一見暇そうに見えるんじゃ。しかも、精神的な忙しさの方が苦しみがはるかに大きい」

 ここ1週間くらい、「考えがまとまらなければ作業にかかれない」という物件が複数押し寄せていて、しかもそのすべてのタイムリミットがどんどん近づいているという大変な状況が続いておりまして…。メールの返事どころか、着信電話の返事さえままならない。電話する時間はもちろんあるのだが、考えを巡らせている頭の中をわずかの時間でも「ブチ」と切りたくなくて、ついついほったらかしにしてしまうわけです。で、今日、物件が2つ片づいて一瞬のプチ油断モードでこれを書いている、と。

 今日は夕方、土曜日のオープンキャンパスで高校生たちに配る「学科紹介プログラムへの招待チラシ」の紙面制作を担当学生たちと一緒にやっていた。こんなちょっとしたチラシは自分で作ってしまえばすぐなのだが、これも授業の一環なので学生たちにアドバイスしながら作らせるという過程を踏んでいたのである。基本レクチャーは先週済ませていたので、今日は担当学生の松井と川真田がレクチャーに従って作ってきたラフ案を完成させる日。

川真田「チラシの大きさは何にするんですか?」
田尾「高校生が見てわかりやすい大きさを考える。さらに高校生がもらって邪魔にならない大きさを考える」

松井「キャッチコピーをいくつか考えてきたんですけど、どれがいいですか?」
田尾「高校生が見てわかりやすいものを選ぶ。さらに高校生が見て“行ってみようかな?”と思うものを選ぶ」

川真田「会場の表示は?」
田尾「初めて四国学院に来た高校生が見てわかるように書く」
松井「うーん…」
田尾「チラシの大きさもコピーや情報の内容も色もデザインも全部、自分が初めて四国学院に来た高校生のつもりになって考えるんや。作り手の都合で考えたらいかん」

 モノを作る時のプロとアマチュアの大きな違いの一つは、「お客様の立場に立って考えられるかどうか」である。言い換えれば、アマチュアの大きな欠陥は「自分の都合や思い込みでモノを作ってしまう」という点だ。今日は午前11時過ぎから1時間半、授業と会議で間を開けて午後4時から1時間半、計3時間ほどこんな調子で指導しながらやっていたら、最後には学生2人とも「お客様の立場でモノを考える」という思考回路がつながってきたようで、キャッチコピーの用語一つから、リードコピーの文章、文末、体言止めにするか、用言止めにするか、最後は「。」か「!」か、ここは「は」がいいか「が」がいいか、文字の位置は? 大きさは? 書体は?…と、隅々まで気配りができるようになってきた。どちらを採用するかは、すべて「初めて四国学院に来た高校生にとってどちらがより親切でわかりやすくて興味をひくか?」が選考基準だ。こっちの気持ちは「!」だけど、初めて四国学院に来た高校生の立場で考えると「!」は作り手の押しがちょっとウザイ…となると、文末は「。」とか句読点なしとか違った選択になる。めんどくさいけどいちいち全部そんな調子で詰めていった結果、B5のちっちゃい簡単なチラシだけどかなりの優れものが完成した。一緒に考えながら修正しながらだんだん良くなっていくという過程も見せることができて、何か、ちょっと満足(笑)。

 というわけで、プチ充実感を抱いたまま今日は寝る。明日からまた、チンペイには見えない忙しさが始まるからな。
2008年5月19日(月)

 朝、久しぶりに田村に行ってきた。大学で観光マネジメントとうどんとマーケティングをやっているので、「仕事の一環」ということで田村に行ってきた(笑)。そない言い訳せんでも…と思うかもしれんけど、かつてタウン誌で『ゲリラうどん通ごっこ』から『恐るべきさぬきうどん』に至る活動をやっていた時に、編集長や社長でありながらうどん関連の本の出版等で社内の営業のトップセールスをはるかに超える利益を会社にもたらしていたのに、社内や親会社の偉い人たちからずーっと「田尾は仕事せんと遊んどる」という評価を受けていたことを知ったので、以来「こういうタイプのビジネスをわからない人たちからは、こういう行動は評価されない」と肝に銘じているわけです。けど、これが私の仕事のベースなのでやめるわけにはいかん。つらいなあ、うどん食いに行くの。つらくないけど(笑)。

 行ったら、朝9時過ぎだというのにえらい人だかりがしている。大将に聞いたら、「岡山からバスで来とる」らしい。小型バスだけど20〜30人くらいが田村でうどんを食べて、それからバスは山の方に向いて去っていった。たぶん次は山越だ(笑)。うどんを食べながら大将やおっちゃんと話す。

田尾「バスで来るんやなあ」
大将「来るでー。ここんとこ毎週土曜にバスが来よる。こないだはバス4台で180人がいっぺんに来たわ」
田尾「バス4台!」
おっ「旅行代理店から前日に電話があって、“松山から180人行きます”いうて(笑)」
田尾「前日ですか」
おっ「うん。なんとか仕込み間に合うたけどな」

 180人も集めて前日に問い合わせてくる代理店、それに間に合わせる讃岐のうどん屋さん。いやー、讃岐うどんならではの精神の風景です(笑)。田村のうどんはツルツル感があるのに田舎うどんの風味があふれるという、相変わらずの「神の手」のうどんだ。朝から大とちっちゃいちくわ天を今日は張り込んで2つ! ま、1つ50円ぐらいですが。で、田村を出てすぐ近くにできた簡易インターチェンジみたいなところ(府中湖SAに上がる、田村のために作ったかのようなIC・笑)から高速に乗って大学に行った。今日は担当授業はないが、作業はいっぱいある。

 10時前に研究室に着くと、隣のインタレスト編集室に電気がついていた。のぞくと編集長の中西と多田、蓮井のイナゴレディース3人が郵送希望の発送のチェックとかをしよるので一緒に作業の手伝いや指示をしていたら、中西が声を上げた。

中西「あー! 田尾さん!」
田尾「何や」
中西「2号がない!」
田尾「え? まだ束で残っとるやろが」

 バックナンバーを詰んである一角を見ると、青い表紙の2号がバラで10冊ぐらい乗っている下に束が300冊ぐらいあるやんか。

田尾「下に束があるやんか」
中西「下の束、全部3号です」
田尾「何とか!」

 確認すると、ほんまに下は全部3号の束! 私はすっかりあの一山は全部2号だとばかり思っていたのだ。えらいこっちゃ! こないだ勝谷さんからバックナンバーの依頼があって、「30でも50でも大丈夫です」いうて返事したばっかりやんか!

田尾「今から学内の全部の課を回って、残っとるやつかき集めてくるぞ!」

 我々は直ちにバックナンバー発掘隊を結成し(結成せんでもええけど)、学内を回った。結果、企画課で10数部回収。入試課でも回収。教学課、残部なし。それから生協と学生支援センターとロゴス館を回って、よかったー! 足りるだけ回収できた!

 すんません皆さん、そういうわけでバックナンバーですが、1号と2号は打ち止めです。もう3号からしか出せません。いずれホームページを作ってPDFか再編集で見られるようにしようと計画していますので、どうしても見たい人はしばらくお待ちください。タウン情報時代からの読者の方は、私の“しばらく”がどれくらい長いか知ってると思うけど(笑)。

 さて、そういう事件があってバックナンバーを再確認しているうちに、私に恐ろしい「片づけのスイッチ」が入ってしまって(笑)私は編集室の棚の整理を始めたのである。しばらくすると、助手の柘野が何かを持って入ってきた。

柘野「何かインタレスト宛てに届きました」
中西「あ! あれ! メールでインタレストの感想を送ってくれた人が“カリントウを送ります”って書いてたぶん」
多田「カリントウが来たん?」

 どうも彼女らは「カリントウを送ります」のメールを見て、ずっと待ってたらしい。そういうのだけは忘れんのや。片づけをしながら指示を出す。

田尾「開けてみ?」
中西「わーい! 開けよ開けよ」
多田「うわ! めちゃめちゃ高そうな包装してある!」
蓮井「箱、開けよ」
中西「うわー、おいしそう!」
蓮井「これ知ってる! すごい行列ができる店のカリントウ!」
多田「おいしそうー!」
蓮井「絶対おいしいと思う!」

 片づけをしている私の後ろで大騒ぎだ。しかし編集部宛に来たものだから手を出していいものかどうか…けど食べたい…という光線が背中にひしひしと感じる。

中西「これ絶対おいしいよな」
蓮井「うん、絶対おいしい」
中西「おいしそうー」
多田「おいしそうー」
蓮井「おいしそうー」

田尾「ええから食べ!」
中西「わー! 食べよ食べよ!」

蓮井「10種類ぐらいあるんやー」
中西「いろんな味のがあるんやー」
蓮井「食べ比べたらもっとおいしいと思う」
多田「思う思う」
中西「食べ比べた方が絶対いいよねー…」

田尾「全部開けたらええが!」
中西「わー! 開けよ開けよ!」
田尾「食べたらすぐにメールでお礼を送っとけよ」

 その後、カリントウで大満足のイナゴレディースを連れて次号の内緒の企画のロケハンに出発。その帰りにあの中華料理店なのに香川県下で最もうまいソフトクリーム(当社比)がある豚珍館の横を通りかかった。けど中華も食べないのにソフトクリームだけっちゅうのはどうかと思っていたら(でも私はかつて10回ぐらい来た豚珍館のうち9回はソフトクリームだけ食べたけど)、中西らが「金比羅大歌舞伎の興行の手伝いをしていた時に豚珍館の店主と知り合いになった」と言うので、よっしゃ、ほんなら行こうとなった。中華料理店に入って、注文、ソフトクリーム4つ(笑)。

店主「こないだお客さんから“田尾さんがラジオで豚珍館のソフトクリームが一番や言いよったで”いうて聞いた」
田尾「すんません、中華頼まんとソフトクリームだけ食べて帰ったって言うた(笑)」

 それから10分ぐらい立ち話をしていたら、作業服を着たおっちゃんが一人入ってきた。

店主「いらっしゃいませー」
おっ「ソフトクリーム一つ」

 おー、ソフトクリームだけのお客さん、おるんや(笑)。皆さん、琴平に来たら豚珍館のソフトクリームをぜひおひとつ。あ、中華もよろしく(笑)。
2008年5月15日(木)

 2コマ目の授業を終えて、昼飯を食う間もなくお客さんを迎えて14:00過ぎまで取材を受けて、次は16:00から広報のミーティングがあるので1時間ちょっと、久しぶりに昼飯を食べる時間ができたので清水屋に行ったのである。かけ大とちくわ天とゲソ天。清水屋は1カ月振りだったのだが、一口目に一瞬柳川のようなインパクトがあって、しかし柳川より太く、しかしあたりやより細く、しなりがあって表面のざらつきがダシをしっかり連れてくる。もう「答えが出ました」と言っても過言ではないほどええ麺が出続けとるではないか! ま、褒めるのはこれぐらいでええか(笑)。

清水「こないだNHKが取材に来たんですけど」
田尾「何の?」
清水「何か小麦粉の値上がりでうどん屋さんがどうしてるかみたいなのを番組にするとかで、知り合いの粉屋さんも一緒にうちでインタビューを受けたんですけど、あんまり困った困った言うのもどうかと思って、頑張ってますみたいな話をなるべくよっけしたんですよ」
田尾「ま、ほんまに頑張ってるしな」
清水「そしたら、オンエア見たら最初に別のちょっと大きいうどん屋さんのインタビューが出て、そこはすごいいろんなとこで経費節減に努力しててすごい頑張ってるみたいな紹介をされて、そのあと“一方こちらのお店では…”言うて、明らかに対照的な小さいうどん屋さんみたいな振りでうちが紹介されて…」
田尾「まあ、小さい店ではあるけどな」
清水「それで、私のコメントは“困ってます…”のところだけで切られてて、その後、たまたま粉屋さんが食器洗うのを手伝ってくれてたシーンがくっつけられて流れて、終わった(笑)。あれ見たら、うちは小麦粉の値上げで経営に行き詰まって出入りの業者さんまで皿洗いを手伝わないかん店みたいやん(笑)」

 テレビは怖いのー。編集一つで違うメッセージを伝えられるもんなあ。番組を見て勘違いした視聴者がおるかもしれんから書いとく。清水屋は業者に手伝ってもらわないかんような店ではない。長谷川君がちょっと手伝ったら大丈夫や。

清水「フォローになってない!」

 15:00、昼飯を終えて教学課に行ってチンペイと立ち話してたら、チンペイが言った。

チン「田尾先生、昼はうどんですか」
田尾「何でそんな極秘情報が漏れとんや!」
チン「僕の情報網を侮ったらいかんですよ」

 チンペイにそんな情報網があるとは思えんのだが、たぶん歩いて正門を出てたところを見られたんだろうと思って(徒歩で正門を出たら清水屋かインド人のカレー屋さんぐらいしかないからな)、それから研究室に帰って、16:00から正義の職員・久保精一郎(元文化人=かつての『笑いの文化人講座』の投稿人)と若き成長株職員・森藤に学生とは思えない学生(RNCの熊谷さん談)の源成を加えて4人でミーティングを始めた。約1時間半、真面目で緊張感あふれる笑いどころ満載のミーティングを終えて解散しようとしたら、源成が言った。

源成「田尾さん、今日はどこのうどん屋行ったんですか? 白川?」
田尾「清水屋…というか、何でうどん屋行ったん知っとんや」
源成「いや、歯にネギついてるから」

 チンペイ! お前の情報網はこれか! 早よ言え!

 ふー、来客の後でよかったわ。今日は真面目なネタも書こうと思ったけどやめた。ネギの後では説得力ゼロや…。
2008年5月13日(火)

 インタレストのお申込メール、ありがとうございました。先日、ついに階下の天井からぶら下がっているメールのほぼ全部発送したとの報告が源成からありまして、まあ話半分としても2階の床までのやつは発送を終えました(ま、源成は話半分のやつではないけど)。で、源成が「メールの中でメッセージの入っている分を全部プリントアウトしてきました。田尾さんに読んでもらおうと思って」と言って、紙の束を持ってきた。そうそう、そういう「こうしたらもっといいのではないか?」という気配りの積み重ねが、社会人になって「使えるやつ」になるための大事な資質になっていくんじゃ。

 温かいメッセージとか「ああすればいい、こうすればいい」という提案とかいろんな情報とかたくさん、ありがとうございました。全部読んでいます。展開力のあるメッセージはFM香川の「うどラヂ」でいじらせていただきます(どんなメディアミックスや)。じゃ、ラジオでいじらないメッセージをいくつか。

 新潟県の斎藤さん(男)から。
▲宛名を書いて頂いたのは「中西麻実」様でした。あまりにダイナミックで達筆な書体に感激して再び宛名書き担当に指名させて頂いたのですが(指名料はタダなので)、ハガキを出して数日後、自宅から電話が…。封筒に女性名と挨拶文が書かれていたため、郵便配達員が「これはお届けしても大丈夫なモノでしょうか?」と尋ねてきたらしいのです。文の横には四国学院大学の印が押されていたにも拘わらず、詐欺商法か何かと思われたようでした(笑)。

 「指名料がタダ」いうのが何のことなのかわからんが、

ごん「おっさんおっさん!」

中西は習字しよったからそういう字になるんです、きっと。中西に注意しときます。「誤解されたらいかんから、今度から『麻実』だけ書いとけ」いうて。

ごん「よけい怪しいわ!」

 ちなみに中西は次の編集長に就任しました。

 東京都の西山さんから。
▲東大のサークル紹介の中に「うどん部」というのがありました。高高うどん部出身の学生さんが中心になって作ったサークルのようですが、その中に「2008年3月 部長ひとり香川遠征」と書かれていたのを見て、部長は香川県出身者なので「それは単に春休みに帰省してその時にうどん食っただけやろ!」とパソコンに突っ込んでました(笑)。

 うどん部、相変わらず血が受け継がれとるのー(笑)。うどん部創設世代のペンネーム「ガンガン」や「ケンケン」はもう社会人だろ? 映画『UDON』でもモデルになったけど、きみらはおそらく世界で最も偏差値の高いうどんマニアグループだ(笑)。何かすごいもん発明してくれ。

 かつて仕事で絡んだことのある某社のNから。
▲田尾さ〜ん、ごぶさたしてます。いつも団長日記楽しみにしてます。が、つっこみどころがいっぱいなのにつっこみ先がわかりません。どこにメールしたらいいんですか? 更新のたびにむずむずして眠れません。差し支えなければ教えてください。

 やだ(笑)。
2008年5月7日(水)

 朝8時半に研究室に入って授業の直前準備をしていたのである。今日の「観光マネジメント」の授業は、珍しく前回宿題を出していたものの発表と解説である。宿題のテーマは「香川県のため池を使った観光プロモーションの企画をせよ」。一応企画の作り方の基本講義はやってあったのだが、まあビジネス経験のない大学生のことだから思いつきのアイデアフラッシュレベルのものか、せいぜいどこかで見たことのあるアイデアが出るだろうということで、先生の模範解答を用意して企画のポイントの解説とともに披露してやろうと思って、私の考えた画期的な企画を直前整理していたのである。授業は2コマ目、11時10分からなので時間はたっぶりある。私は余裕をこいて、途中で階下の自販機でアイスカフェオレを買って来て、そいつをチビチビやりながらパソコンに向かっていたら、9時15分頃にチンペイ(教学課職員)から内線がかかってきた。

チン「田尾先生、授業ですよ」
田尾「え?」
チン「今日、水曜ですから授業1コマ目ですけど、教室のAV機器のカギを取りに来ないんでおかしいなと思って…」
田尾「え? あ! 今日1コマ目か!」

 どっしぇー! 1コマ目、9時10分からや! 教授生活6年目にして初めて授業時間を間違えたが! えー、10数分遅れで授業開始。すまんすまん。

 さて、学生たちの考えてきた企画は、まあ予想通りライトアップやオリエンテーリングといった“ありもの”が多くてツッコミどころ満載だったのだが、松田が「集合としてのポテンシャルアップ」という小規模なものが大きなライバルと闘うための有効な戦略にちょっと手が届きかける発想を出してきたり、とっても内気な木田が手を挙げて発表するという小さな感動があったり、山神のムチャ振り企画がちょっと視点の妙を突いてたりして、まあ全体評価では60点かな、という宿題の結果であった。しょうがないな、先生の模範解答を披露するか。

 「絶滅危惧種を含む水生動物や水生昆虫や淡水魚や水草類が普通に生態系を営むため池のテーマパーク構想」

 全国一のため池密度を誇る香川県で、ゲンゴロウがいきいきと生態系を営む池、タガメいきいきと生態系を営む池、メダカやコブナやモロコがいっぱいいる池、イモリの池、ヤゴの池、ホタルの池、蓮の池、巨大魚のいる池、スッポンの池、浮き草が水面を覆い尽くして雨の日には雨粒に動かされて水面に浮き草の造形ショーが見られる池、土手に希少種の草花が咲き誇る池…いろんな種類の、学術的にも貴重な、あるいはピクニックにも楽しすぎる、おもしろすぎる、怪しすぎる池が数十、数百と点在する、ため池のテーマパークです。目標は、「香川のため池を巡ると日本中の淡水動植物のほとんどが観察できる」という姿。メインターゲットは観光客ではなく、全国の小中学生の学習ツアー(笑)。観光客とピクニック客はサブターゲット。細かい仕掛けや環境維持のための各種戦略は全部披露できないけど、20年計画くらいなら完成するかな…という企画です。ま、今の各方面の関係者の方々のメンタリティの殻を破らないと無理ですが(笑)。

 などと言っているうちに授業時間が終わりました。11時10分からの2コマ目はゼミ活動で、周知が行き届いてなくて軽い確認作業で終了。13:30からの3コマ目はインタレストの編集会議。前半、高松東高生が見学に来たのでインタレスト編集作業の解説をしてから、次号の企画出しをやる。さすがにみんな、企画の詰めはまだまだ甘いけど視点の切れが上達してきた。何と、使えそうな企画が4つも出てきたぞ。で、そうこうしているうちに、この日記で「インタレスト5号、メールでも申込受け付けます」と書いてたのをハッと思い出したのです。

田尾「そうや! メール来てるんちゃうか?」

 編集部の編集長席にどんと構えるメインのmac、通称「でかマック」であわててメールチェックしたら…

田尾「うわー! めちゃめちゃ来とるぞ! 画面はみ出て、これ、一番下、床突き抜けとんちゃうか? 源成ー、一階に下りてどこまで来とるか見て来い!」

 ここで源成、1階に走って下りて、駆け上がってきて「大丈夫です。天井から2メートルぐらいぶら下がって終わってます」とか言うたら芸人の素質があるんやけど(笑)。メールで申し込んで頂いた皆さん、大丈夫です。届いてます。これからイナゴ軍団の選ばれしスタッフが、授業の合間を縫って宛名書きと発送作業を開始しますので、数日待っててください。ちなみに封筒の裏に、宛名を書いた学生の名前も書かせますので、文字の苦情はまたメールでそいつにぶつけてください(笑)。あと、バックナンバーも1号以外は少々残っておりますので、ご希望の方はまたメールかハガキでご連絡ください。さ、明日の授業は2コマ目からじゃ。チンペイ、間違いないの?
2008年5月2日(金)

 ここ5日ほど苦しんで苦しんでほとんど進んでなかった「新たな仕事」の残り2本が、もう後がない(5月2日が締め切りの限界なので)という昨日の夜9時頃に突然スイッチが入って猛然と原稿が進み始め、今朝午前3時45分に1本完了。さすがに目がしょぼついてきて4時に寝て8時に起きて、今日は大学の授業が代休なので再び猛然と原稿にかかって午後3時、ついに2本目が完了した! 私にしかわからん感嘆符をつけたけど。ふー、これでやっとゴールデンウィークは普通に仕事ができる。仕事やけど。

 午後4時に原稿を届けてKSBに行ったら岩井さんに「やつれてますね」と言われたが、心地よいやつれです(笑)。7時にテレビを終え、あまりの安堵感に久しぶりに「明日は家でボーッとPATで競馬でもしよ」と思ってコンビニで競馬ブックを買って家に帰って、メシ食ってたら突然思い出した。

「あー、もうー。明日ゴルフやん」

 半年ぶりのゴルフ。年2回行われる某社のゴルフコンペに誘われてたんやんか。ごんが毎回誘われるたびに腹が痛くなったりマンションの水道管が破裂したりして逃げ回る某社のコンペ。もうー、何しよん俺…競馬ブック410円…。

 えー、あまりの忙しさにすっかりお知らせを忘れていましたが、インタレストの第5号ができました。いつものようにご希望の方は以下までハガキか何かでご連絡ください。いつものように着払いで申し訳ありませんが、お送りいたします。

<ハガキか何かに書いて頂くこと>
・あなたの住所、郵便番号
・お名前
・年齢(詐称可)
・何かメッセージとかあれば。なければ無理に書かなくても可。

<申込先>
765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科 インタレスト係

 毎度面倒くさくてすみません。次から何とかメールで申し込めるようにします。あ、待てよ、メールで行けるか? 行ける。えーと、以下のアドレスにメールで申し込んでもOKにします。

interest@sg-u.ac.jp

 よろしくお願いします。例によって宛名書きは、うちの選りすぐりの学生が手書きでやりますのでご容赦を(笑)。
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