| 2008年09月の日記 |
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2008年9月21日（日）
午前11時に師匠の“ご隠居”都村さんを迎えに行って、Q&Aの聞き取りでいつものようにリーガホテルの喫茶に行ったら、ちょうど結婚式で喫茶が貸し切りになってたので、ちょっと西に移動してセンチュリーホテルの喫茶コーナーに行って聞き取りを始めたら、雷音とともに豪雨が降ってきたのである。それがもうすごい雨で、あっという間にホテルの前の道から浜街道にかけて水が溜まってきて、外を見ると駐車スペースに止めてある私の車のタイヤが半分水没しとる！ さらに水かさが増してきたので、あわてて外に出て靴の中を水浸しにしながら車を移動した。あの辺、土地が低いんだ。ホテルの人に聞いたら、数年前の高潮の時にはホテルに海水が流れ込んできて、フロントの前を魚が泳いでいたらしい。ここ、（笑）をつけるところかもしれんが、笑ってる場合じゃなかったみたいなんで…。
で、ついでにロジカルシンキングの大家の都村さんにここ数週間の仕事の混み具合を整理するヒントをもらえるかもしれんと思って状況を話したら、一発で答をくれた。
都村「仕事を受けないことですね（笑）」
そうなんよなあ。そうなんですけどねえ…（笑）。昔よりだいぶ断れるようにはなったんですが、昔より仕事の依頼が増えて…昔は会社にスタッフがいたから仕事を振れたけど、今は一人で丸抱えで…。とりあえず下村ー、またテープ起こしのバイトするかー？ 明日電話するわ。
それが1時過ぎに終わって、そのまま車で県民ホールに行って、あ、アルファあなぶきホールに行って上村さんの銀河鉄道の公演を見た。土曜の昼、夜、日曜の昼、の3回公演だったのだが、昨日の昼はオープンキャンパスで、夜は公演時間ぎりぎりに帰ってきたのだがもうヘトヘトで仕事にも追われてたので、日記に言い訳を書いて家で仕事をしてて、日が替わった頃携帯を見たら上村さんから着信が入っていて、これは呼び出しに違いないと思って（笑）、今日の最後の公演の時間ぎりぎりに会場に飛び込んだのである。終わったら挨拶もせずにすっ飛んで帰りました。すんません。
「アルファあなぶきホール」は、香川県県民ホールが命名権を売って名前が変わった。その前は香川県営オリーブスタジアムが名前を売って「サーパススタジアム」になった。アルファあなぶきホールのネーミングライツは年間2000万円で3年契約だそうだ。サーパススタジアムは年間1000万円。財政悪化でネーミングライツの販売が全国あちこちであるみたいだが、どこまでやるんかな。
国や県や市や町の施設や持ち物、全部やったらそこらじゅうに「百十四銀行体育館」とか「香川銀行ハローワーク」「セシール福祉会館」「四国電力シンボルタワー」「加ト吉文化センター」…何かどこの建物かわからんようになるけど（笑）。刑務所もネーミングライツを売って「○○刑務所」って、例も挙げられんわ！ ネーミングライツ買うた会社が不祥事起こして自分とこの社長が入って「名実ともに○○刑務所！」って（笑）。どうせなら建物だけでなくて港も道路も売って「KSB港」とか「四国新聞空港」とか。道路なんか切り売りしたらうどん屋も買えるぐらいの値段になって「おか泉街道」とか「やまうち林道」とか「山越32号線」とか（笑）。ちなみにあそこなんかもう「なかむら土手道」とか「はまんどインター」でええんちゃう？（笑）けどなんぼやっても、県の年間予算4000億円以上のうち、まあ数億円ぐらいか。
しかしまあ、広報誌に広告を取ったりバス停なんかに広告を取ったり、全国の自治体でいろんなことをやろうとしてますが、なんかみんな「役所が役所だけの採算をとる」ということを考えてて、「役所は民間企業か？」みたいなことになってるように感じるのですが。行政は民間の経済活動から上がってくる税金の範囲内で行政サービスをするのが本分なんだから、財政の健全化の手段も正攻法は「小銭稼ぎ」じゃないと思うのですが。けどそこいら中で全部やったら、それはそれでおもろいかも。
田尾「『麺通団墓地』とか、買うか？」
ごん「違うもん買いましょうよ！」
ま、500円ぐらいしか出せんけど（笑）。
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2008年9月19日（金）
もう何事になっているのか説明するのも恐ろしい（笑）。物理的に越えられない山2つを残して、それでもまあ頭の中を5つも6つもの仕事が駆けめぐっていたことを思えば「整理はついた」という気持ちで一つ目の仕事に取りかかろうとしたこの1週間、まず大学の上の方から新たな用事の依頼が来て、スケジュールを見ると先に受けていた大学以外の用事と重なったので、私のポリシー上大学の仕事が最優先なので先の用事を断ったのである。そしたらもう一つ大学の用事が入ってきて、スケジュールを見ると何とさっき入ってきた大学の用事と重なっていて、どっちがより重要なのか聞いたら「こっちが大事」と言うので事情を説明してさっきのを断ったのだが、こっちのはさっきのより仕事の量が多くて日程も長く…んー…この非常事態に韓国に行かないかんようになったんじゃ！（笑）
などと言っていたらもう一つ別のちょっと重い仕事が入ってきて、もう気を失いそうになっている所に昨日、A藤とごんだけが知っている絶対断れないあの仕事が入ってきたのである。今日、KSBスーパーJチャンネルでキャスターの中村君に「台風がどうやら去ったようですが…」と振られて、「私は仕事が台風です」とコメントしてしまった。ニュースのコメント違うがな。こんな日記で私が忙しいなどと書いても50人くらいはいるだろう読者にはちっともおもしろくないことは、私も編集やってたのでよーくわかっています。ほんま、私の気休めだけですけど、ちょっとだけ勘弁してください。さすがにこの状態は、ハリケーン・アイクです。
こないだニューヨークに行ってた時、あ、「時差が真裏近くの外国」はブラジルでなくてニューヨークだったんですが、最終日の1日前に「トロピカルストーム・ハンナ」っちゅうのがやってきて、その日はニューヨークから飛行機で2時間ぐらいのところに行っていたのだが帰りの飛行機がバタバタ欠航して、私の乗るはずだった飛行機は「欠航」とは書かれてなかったのだが「遅れてます」表示になっていて、結局空港で5時間待ちをくらった。で、夕方5時半発の飛行機が夜の10時半に出て、猛スピードで飛んで、いや、猛スピードかどうか知らんけど、行きは2時間かかったのに帰りは何と1時間20分で着いたので。なんぼ風向きのせいや言うてもその差はないやろと思いまして…。トロピカルストームに乗っかったんかなあ。で、その日の夜、ホテルでテレビつけたら「ハンナ」の後ろからでっかい「ハリケーン・IKE」いうのが来てて、「イケって、どんなネーミングや」と思っていたら「アイク」だったのだが何でこんな話になったんや？ あ、「仕事が台風」からか。とりあえずアイクからは逃げて帰ってきたけど、仕事はハリケーンです。
そういやニューヨークレポートもしてなかった。えーと、マーブルチョコレートみたいなんをいっぱい売っている「m&m」で店内の写真を撮らせてもらっていた時、大きな透明の筒みたいなのにマーブルチョコが一杯詰まったディスプレイのところで、ここは自分で袋を取って、レバーを引いてザーッとマーブルチョコを入れてレジに持って行ったら重さを量って値段が決まるというシステムなのだが、アメリカのおばちゃんが袋を取らずに手のひらを出してレバーを引いて手にマーブルチョコを受けて、「おいおい、それどないするんや！」と思って見ていたら、おばちゃん、それをつまんで食べ始めた。窃盗やがな！（笑）いや、あまりに堂々と食べながら店内を歩いてて誰も注意せんかったという、「ニューヨークの大阪のおばちゃん」という小ネタで今日はおしまい。明日は朝からオープンキャンパス。夜は上村さんの銀河鉄道の公演。また1日仕事にならん。あ、オープンキャンパスは仕事やけど。上村さん、欠席してもかまん？
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2008年9月11日（木）
ふう、暑いのうニッポンは（笑）。
そういうわけでこの期に及んで9月2日から8日まで研究取材で時差が真裏近くの外国におりました。しかも初めてパソコン持って行って毎晩ホテルで仕事しながら、飛行機の乗り継ぎ時間には空港の待合室の柱ごとにあるコンセントに変圧器を差してパソコン開けて仕事しながら（外国人が何人もそうやってたから、ええんやろな）…。で、帰ってきて睡眠時間がどないなってるのかわからないまま「深夜ハイ」でついに池Gさんの原稿を完了して、残り9月末までに物理的に不可能に近い大きな山を2つ残す所までこぎ着けました。1つ、たぶん越えられないけど（笑）。
帰ってきて「ニッポンはどうなってるかな（笑）」と思ってさっそくチェックしたら、阪神がえらいことになっていた（ニッポンはそれかい！）。7月に2位に12ゲームぐらい差をつけて独走していた時に「オールスター開けたら5連敗を2回ぐらいして大変なことになるんじゃ」と長年辛苦をなめてきた阪神ファンならではの展望をコメントしていたのだが、ほんまに2回目の5連敗をして3.5ゲーム差になってた。
けど今日はちょっとだけ、神様がシナリオを書いたのかと思うような震えるシーンを見せていただきました。9回裏、2点負けてて桧山と葛城と矢野が3連続長打で同点になって、さらに1アウト1、3塁のサヨナラのチャンスになって平野を迎えた時、テレビから聞こえる大歓声が一瞬、グーッと力を貯めたようになった。あの一瞬、スタンドは「ここは満塁策か？ 満塁策を取ったら次、今岡やぞ。平野勝負か？ 満塁策で今岡か？…」といううなりのような沈黙をした観客が相当いたに違いない。それで平野が出てきて、キャッチャーが立ち上がった瞬間、あの地響きがするように沸き上がった「今岡や！」の歓声ですわ。2球、3球、ボールを投げて敬遠している間の大歓声は、敬遠に対するブーイングではなくて次の今岡への歓声。今シーズン初めて、テレビを見てて武者震いしてちょっと涙が出ました。サヨナラのシーンでなく、あの平野の敬遠中の歓声に。
今夜、今シーズンボロボロの今岡が一軍に上がってきていきなり三番サードでスターティングメンバーに入って1回の表の守りについた時、二軍のデーゲームで顔を真っ黒に焼いた上に顔の下半分に薄い黒いヒゲらしきものが生えている今岡の顔を見てテレビを見ていた100人中99人が「どこのドロボウや…」と思ったに違いないが（笑）、いきなり同点2ランを打って、その後逆転されて9回の裏、今日は負けたな…と思わせたあとのあの場面で、あろうことか再び今岡に回ってきて、結果、3試合連続サヨナラ勝ちだもの。ふー、今日はもうええわ。明日の朝、いつもは新聞でもう一回喜びをかみしめるとこやけど、明日は無理。あの平野の前から今岡が出てくるまでの感動は、絶対新聞では伝えられん。映像でも、生放送以外は無理。
昨日大学に行ったらいきなり仕事が2つ増えました。もう何でもしてくれ（笑）。次、一息つけそうなのは、これ以上何も入らなければたぶん来年の2月に入ってから。
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