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2008年12月の日記
2008年12月30日(火)

 3週連続、火曜日の深夜に日記更新か…。たぶん何の関連もないと思うけど、同じものが3回続いたらちょっとうれしい(笑)。この年末年始はずーっと仕事です。今日、さっき一つ小さい山を越えて、明日から授業やゼミ関係の作り物(といっても企画書や原稿ばっかり)に取りかかる。ちょっと面倒なのが3本。

 さて、昨日はKSBスーパーJチャンネルの今年最後の放送で、香川岡山の1年を振り返る特番のコメンテーターで出てきたのだが、合わせて4年くらい一緒に出てた本庄さんの出演の最終回でもありました。で、ふと思い出したのが2週間ぐらい前の放送。どっかのお寺のお坊さんが今年の漢字を「変」とか書いてたのを真似て、街中で数人に「あなたの思う今年の日本は、漢字で書くと何ですか?」「あなた自身の今年1年は、漢字で書くと何ですか?」とインタビューしたVTRが流れたのだが、VTR中に本庄さんがポソッとこんなことを言った(音声はオンエアされてないと思う)。

本庄「何かみんな、日本のことは暗い漢字を書くのに、自分のことは結構明るい漢字を書いてますね」

 VTRが作為的に編集されているのではないことを確認した上で言うが、ほんとにそうなんですね。これ、全国的に調査しても、たぶん同じ傾向になるんじゃないかと思う。私だって仕事が渦巻いて自分のことは「沼」と書いたけど、充実した沼だもの(笑)。何なんでしょうねえ。国民のほぼすべてが、自分のことは自分でわかるけど、国のことは「マスコミから流れてくる国のこと」しか知らないわけで、マスコミに載らない「国のこと」は「なかったこと」と同じなわけで、たぶん私らは今も昔も「マスコミが編集した“日本”」しか認識してないんだと思う。そのイメージが今、何か「暗い漢字」に集約されているのは、実体も幾分そうなのかもしれないけど、たぶんマスコミが日本を「暗く」編集して私らに伝えてるんだ。

 大丈夫か? マスコミ。ちゃんと原理原則をベースに、ちゃんと勉強して、誠実に編集してるか? してないだろう。ほとんどしてないだろう。私は大して勉強してないけど、私にでもわかるウソや、勘違いや、洗脳的編集や、いっぱいあるぞ。本当に経済が100年に一度の危機か? こないだ地元紙の一面に大きく「企業の内部留保が過去最大」と載ってたけど、あの「内部留保」が現金じゃないの、知ってて書いてるか? 私ら国民にとって大事なことを載せずに、大事でないことを「大事でない」とさえ気づかずに大きくあおって載せてないか?

 とりあえず、引き続き、私は大マスコミ様の妙な編集に惑わされないように、目の前の家族と職場と仲間と、力が及ぶなら少し地域のために頑張ろうと。そんなところで大晦日を迎えることにします。じゃ。
2008年12月23日(火)

 怒濤の先週が終わりまして、さらに今年の授業が終わりまして、月曜は一泊で鳥取の倉吉市に講演に行って、夕方5時から1時間半講演して火曜の朝、地元の日本海新聞を見たら一面に私の講演の記事が写真入りで載ってて、恥ずかしくてうつむき加減に電車で帰ってきました(笑)。昼過ぎに高松に着いてそのままラジオに出て、ふー、ちょっと一息。

 さて、講演は「食による地域おこし」みたいなテーマでやって欲しいという要望で、主催者によると、以前観光のコンサルタントみたいな人に依頼して地域の観光素材を分析してもらったら「食の要素が少ないから、グルメで地域おこしをして観光客誘致を目指すべきだ」という指摘を頂いたそうで、讃岐うどんブームを起こした私を呼んでその手法を聞こうということになったそうだ。ちなみにコンサルタントの方から可能性があると指摘を頂いたのは、地元のある新しいグルメ(餅をしゃぶしゃぶで食べる「餅しゃぶ」だそうで、人気店が1軒だけある)だそうである。ふーむ、危険なニオイがプンプンするぞ(笑)。ま、とりあえず情報発信の細かい手法や「目的と手段の整合性」の話をして、いつものように脱線しまくって時間切れになって大事なポイントを一つすっ飛ばして講演を終えたのだが、講演後の会食で私は主催者の方に言いました。

田尾「ほんまに餅しゃぶで地域を売り出そうとするんですか?」

 難しいと思いますよー(笑)。何か最近いろんなメディアで紹介されて地元では人気らしいですけど、地域にその店1軒しかないんでしょ? 「讃岐うどんはグルメで地域おこしに成功して全国から人を呼んでいる」とよく言われますが、讃岐うどんの場合は、

(1)狭い地域におもしろい店が100軒以上集合した「讃岐うどんのテーマパーク」状態になっている。
(2)それを巡るという楽しみ方が、グルメだけではなく、「レジャー」になっている。

という特異な条件が揃っているわけで、いかに王者といえど「山越」1軒だけでは絶対にブームが起こってない。うちは「集合」して素材のポテンシャルがアップしたという大きな側面があるんですが、1軒からスタートとなると「餅しゃぶのテーマパーク(笑)」に向かっていくのも大変だし…。でも地域の素材をよく分析してみるとたぶん何か向かうべき答(というか仮説的な完成予想図)がありそうな街ではありました。倉吉(くらよし)市、私、「くらきち君」と呼んでますけど(笑)。
2008年12月14日(日)

 チンペイに「日記更新せんかったらずーっと風邪で苦しんでると思われますよ」と言われたのだが(まだ軽く鼻声を引きずっているけど)、日記より優先順位の高い仕事が次々に入ってくるのでどうにもならん。無理に書いたらオチもないぬる〜い報告になるし(しょっちゅうありますが)。

 さて、そういうわけで今日の話は軽いオチがあります(笑)。13日の土曜日は、こないだ撮りに行ったインタレストの映像作品(といっても大学の学科内の内々の発表作品なんですが)の一部撮り残した部分の撮影日であった。編集の都合上何としても20日までには撮り終えないといけないのだが、平日は授業で時間が取れないので、撮影可能な日はこの土曜日と日曜日と、最悪ギリギリ20日の土曜日しかない。しかし風景の撮影なので天候次第という、しかも日曜日はお天気の清水さんによると雨模様という、軽い綱渡り状態で今朝を迎えたのである。集合をかけてあるのはイナゴ軍団の多田と松野。11時に花樹海集合の予定だが、とりあえず「天気を見て行くかどうか電話するから待機しといてね」と伝えてある。

 私は朝の7時頃から、今日の昼までに上げないといけない原稿を書きながら(こっちも綱渡りじゃ)外の空模様を窺っていた。晴れ模様ではあるものの、水蒸気が多くて向こうの屋島の色が白っぽいという微妙な天気。雲も、高く薄くではあるが空の8割くらいを覆っている。もし日程に余裕があれば「今日はボツ」と決めるところであるが、何せ綱渡りであるから、私は仕事をしながら電話をせずに待っていた。そしたら午前10時頃、急に雲が切れ始めたのである。よっしゃー! 集合の電話や! 

 午前11時過ぎ、私と多田、松野が花樹海の喫茶に集合した。まずはここから屋島の遠景の撮影しながら、我々は強運に酔っていた。

田尾「ツイとるのー」
松野「ほんまですね。こないだの撮影も前後ずーっと霞んでたのに、あの日だけ最高の天気だったですからね」
田尾「けどいつ曇ってくるかわからんから、急いで行くぞ」

 この日はあと、屋島の麓とサンポート周辺の撮影の予定。特に重要なのは屋島の麓からの撮影であるから、我々はまず屋島に向かうことにしたのである。車は買ってからまだ4カ月目の私のニュー・ボルボ13号。ベタなところではあるがゴキゲンなジョニー・グリフィンの「ハッシャバイ」なんかをかけながら、旧の11号線を東に向かって詰田川を越え、春日川を越え、助手席の多田に「近づいてきたぞ。よーに屋島を見ながらベストポジションを探しよれよ」と指示をして、新川を越えて降りかけたその時、エンジンが一瞬「ルルル…」言うたかと思うと、ストトト…いうて止まった!

田尾「エンジンが止まった…」
多田「え!」

 私は落ち着いて惰性で車を左に寄せ始めるが、歩道との境のブロックが続いているので寄せきれないまま、頑張って頑張ってブロックが切れた所まで進んで、止まりそうになっている車を左に入れて、後続車を止めないくらい歩道に入って車を止めた。

田尾「前のボルボと同じやが。あれ、走行中にエンジンが止まり始めたから新車に替えたのに、もう同じ症状が出るんか?」

 でも前のボルボはエンジンを切ってかけ直したらすぐかかってたので、同じようにエンジンを切ってかけ直したら、ブウーン……ストトト…。かからんがな! これは様子が違う。ちょっと、一筋縄ではいかんかもしれんぞ。私は冷静になって、あらゆる可能性を考えることにした。まず素人さんでもすぐわかる「ガス欠」から。えーと、オレンジのランプがついてて…針が左下にへばりついてて…ガス欠かい!

 私、生まれて初めて走行中にガス欠で止まりました(笑)。この車、ガソリンが残りわずかになった時に点くランプがちっちゃくてわかりにくいの。今まで何度か、ランプが点いてるのにしばらく気づかんかったことがあるけど、ほんまに止まったのは初めてだ。さてどうしたものか。見渡すと、ガソリンスタンドが全然見当たらんぞ。

松野「このあたり、こっちの旧11号線にはガソリンスタンドがあまりないと思いますね。バイパス側に行ったら結構あるんですけど」

 まいったぞ…と思ってふと見ると、私が止まっている横は日産プリンス香川販売高松東店じゃないか! 

田尾「車屋さんやないか」
松野「ツイてますね」
多田「私が頼んできます」

 多田が日産プリンスのフロントに助けを求めに行った。すると、お店のスタッフの方が何と親切なことに、電話で近くのガソリンスタンドかどこかにガソリンを持ってきてくれるように頼んでくれた。ショールームの中からお姉さんたちがこっちをしきりに見て、何か話している。「田尾さんや」「どしたん?」「ガス欠やて」みたいに聞こえるが私の想像です(笑)。すんません。で、ガソリンの到着を待ってる間に改めて状況を確認したら、私の車は日産プリンスの出入り口をほぼ塞いで止まっていた。これは動かさないかん。松野に「車、押してくれ」言うて私が運転席に入ってニュートラルにしてサイドブレーキを下ろしていたら、お店のスタッフが来て一緒に車を押してくれて、車は邪魔にならない所に移動できた。しばらくするとガソリン到着。数リッターを補充して、車は復活した。私はお店の人にものすごくお礼を言った。

田尾「ありがとうございました!」
店「いえいえ」
田尾「本当に助かりました! ありがとうございました!」

 と頭を下げていたら、横から多田が言いました。

多田「あとでメロン送ったらいいんじゃないですか?」

 すんません、軽いオチはこれですけど(笑)。とにかく日産プリンス香川販売高松東店の方、ボルボやのに親切に助けて頂いて、本当にありがとうございました。これで今治に帰れます(笑)。

ごん「あんた詐欺師かい!」
2008年12月7日(日)

 4、5日前から鼻の奥がちょっと痛いと思っていたら、風邪を引いた。水曜日、「体調の悪い時はなかむらの軟体腰」というのが私のうどんセオリーなのだが、この日の昼はイナゴ軍団とロケハンで西に走らないといけない日だったので、久しぶりになかむら系の安並に突撃。しかし木曜日には咳き込み始めたので、ここは一つノドに粘りのある潤いを与えようと清水屋で初めてカレーうどんを食べたら一段とノドが悪化(笑)。しかも金曜日には鼻声になってきたので、これはテレビの前に気合いを入れないかんと思って、昼食に私比・日本で一番元気の出る一膳飯屋の一富士に行って熱々のツヤツヤのご飯とみそ汁と塩鮭と切り干し大根の炊いたのを食べてテレビに出て帰ってきたら、鼻水まで出始めた。で、土曜日は大学の実践演習の一環で高松冬のまつりの関連イベントに学生たちがボランティアで参加するので、最悪の体調で視察と撮影に行って、学生に「すまんけど、後、頼むわ」と言って早引きして寝たのである。

 今日は朝からちょっと回復した体調をおして、イナゴ軍団9人と一緒に映像のロケ。善通寺、観音寺、途中、橙家でうどん食って、高松駅周辺、屋島周辺を回って、なかなかおもしろい映像を撮ってきました。今週中にあと一回ロケに出て、年内に原稿作ってナレーション入れて編集せないかん。このインタレストの映像作品は去年に続いて2本目。学内でしか披露してないのだが(学外で披露する場がないので)、いずれインタレストのホームページができた時にはそっちで見られるようにしようかなと思っております。とりあえず、今日もいつもより多めに寝ることにします。あ、メロン食べてから。
2008年12月4日(木)

 火曜日、FM香川の録音に行ったら、ごんとかっしーが言うのである。

かし「何か、田尾さんがメロン詐欺になってきてません?(笑)」
ごん「そうそう! 僕も言おうと思ってたんですよ!」
田尾「俺が詐欺かい!」
ごん「1万円取られてメロンが4つでしょ? もう利益が出とんちゃいます?」

 んー、利益出とるかもしれん(笑)。ほんま皆さん、お気遣いなさらずに。ちなみにあれから私、憑き物を落とすかのようにイナゴ軍団にうどんおごったりしてまして。こないだはおか泉で冷や天おろしを学生3人におごりましたし。あの時、テーブルに私と蓮井が横に並んで向いに中西と多田が並んで座ってて、4人に冷や天おろしが出てきてさあ食べようとしたら突然、箸を持った私の右手に何か液体が凄い勢いで飛んできた。うわ! と思って左横を見たら、蓮井がレモンを搾ったまま目が点になっとる。あいつ、うどんの上でギュッと絞ったレモンの汁を全部真横に飛ばして、真下のうどんに一滴もかからず俺の右手に全部かけた(笑)。50センチぐらい飛ばしたんちゃうか? あんなの初めて見ました(笑)。

 さて、そろそろ報告してもええかな…ということで小ネタを一つ。構想3年、そのうちほったらかし1年半の企画が間もなく実現することとなりました。めちゃめちゃうまい半生おみやげうどん、その名も「讃岐うどんプレシャス」が、12月10日頃から楽天市場で発売になります。

 讃岐うどん界における半生おみやげうどんについては、10年くらい前にまず「パッケージ革命」が起こって売り場がカラフルにバラエティににぎやかになりまして、残る課題は「うまい半生うどんをいかに開発するか」だけだという感じになったのですが、数カ月前に私は、艶と弾力が図抜けたすごい半生麺に出くわしたのです。それは京兼醤油の若専務が持ってきた、全く無名の半生麺製造会社のうどん。「ちょっとこれ、食べてみてくれませんか?」と言うので、まあ半生麺だからうまいといってもそれなりの…と思って数日ほったらかしにしとって、ある日ふと食べてみたら腰を抜かした(抜かしてないけど)。それで、こいつにちょっと手を加えてパッケージもかつてない趣にして、ついに新商品が完成したというわけです。まもなくこのホームページにその全貌が登場しますので、もしよろしければお試しください。キャッチフレーズは、

「ゆで時間10分と11分の間に、奇跡の麺(麺通団比)ができる瞬間があります」

 鍋の大きさや火力によってデキが変わるのはおみやげうどんの常ですが、私はすでにその「奇跡」の近くに出くわしました。あんまりハードル上げたらいかんので、今日はこれぐらいにしときます(笑)。
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