2009年02月の日記 |
2009年2月23日(月)
昨日はサンポートで「道路環境」がテーマのシンポジウムみたいな座談会みたいなヘビーなのかライトなのかよくわからない会に呼ばれて、司会進行のFM香川の中井さんに公共交通に詳しい香川大学の土井先生、そこに私と桂こけ枝さんという、「目的は何だ」みたいな取り合わせの出演陣で、2時間もトークというかしゃべくりをしてきた。どうも話の筋は「CO2削減〜自動車社会からの脱却〜LRTの導入」みたいなことのようだったのだが、そんな展開の中で私に何を話せと…と思っていたら、会場に行って何事かが判明した。会場の画面に映っていた「ちょこっと話そう、道路環境」というタイトルの横に小さい字で書かれてあったサブタイトルみたいなコピーが、
「CO2とうどん」
かつての「家庭における父親の役割と讃岐うどん」に匹敵するコピーにつき、しばらく使わせてもらお(笑)。
さて、こないだ日記の中で「AV機器」と書くところが「AV危機」となっていたことをごんから指摘を受けたのだが、今日S原からの電話でまた同じことを言われた。
S原「それでね、しばらくして見たら、直ってました」 田尾「あれ、ごんから指摘されたんやけど、ごんが“僕が直しておきましたから”言うてすぐ直したらしいんや。で、ふと思ったんやけど、あいつ、俺の日記、いつでも改ざんできるんか」 S原「ま、ごんは麺通団のホームページを管理してますからできますね」
それでかー。いつも温厚な俺やのに、時々言うはずもない厳しい意見を書いたりしとる理由がわかったわ(笑)。
小ごん「僕が直してるのは誤字だけです!」(注:小ごん=私の頭の中にいるちっちゃいごん)
ま、そんなことがあった今日、教学課に行ったらチンペイが「重要なお知らせがあるんですけど」と言ってきた。
田尾「何や?」 チン「いや実はですね、4月から異動があって、教学課から3人が抜けるんですよ。そしたら動けるんが僕だけになるんで、これまでみたいに田尾先生のお世話をできんようになるんで、先生、そろそろAV機器の使い方を覚えてもらって独り立ちしてもらわないと」 田尾「ほんまか! それ、俺の“AV危機”やないか!」
というわけであれ、ほんまに「AV危機」だったらしい(笑)。俺、予知能力があるんかもしれん。ないけど。
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2009年2月19日(木)
疑問がどんどん解決していくぞ。東京都は“珍獣”おおにしかつらさんからのお便りです。 *** 日記拝見させていただいております(時々)
うちのダンナは魚屋ですが、カレイの身体には 吸着力があるわけではないので、水槽の側面(壁)には くっつかず、底面のカレイに重なるのではないか? と言ってます
くだらない疑問だな と失笑されました ***
東京弁はツッコミが冷たいな。しかしこれを「くだらない疑問」と失笑しているようでは、いつまで経っても私と牛乳屋さんの会話に入ってこれんぞ。ま、入ってきたくもないと思うけど(笑)。というわけで「さかなクン」でなくて「さかな屋さん」からの解答によると「壁にはくっつかない」というのは納得できた。しかし「底にどんどん重なっていく」のか「底に縦になって身を寄せ合うのか」あるいは今思いついたが「上から重なってこられたカレイが“うわ! 気持ち悪いが!”いうて飛びのいて、しかしそこいら中カレイだらけなので別のカレイの上に下りて、下りられたやつがまた飛びのいて、次々に全部のカレイが飛びのいては下り、飛びのいては下りして水槽の底がカレイのエンドレスのうじゃうじゃ状態になる」のか、まだ疑問は残るが、O西、もうダンナに言わんでええぞ(笑)。
さて、私の研究室は大学構内の平面図の右下の角にあって、対角線上の左上の角の先に清水屋があることは伝えなくてもいい情報にもかかわらずすでに何度かお伝えしたが、チンペイのいる教学課も左上の角にあってとても遠いのである。といっても数百メートルであるが。でも授業のある日は毎日そこに教室のAV機器のカギとか取りに行かないといけないし、郵便物の届くボックスもそこにあるので毎日のぞきに行かないといけない。けど後期の授業はもう終わっているのでここ数日ほったらかしにしていて、今日、会議のついでにボックスをのぞいたら「小包が来ています」の貼り紙があって、教学課にもらいに行ったら、何の不都合があるかわからんので匿名にしておくがチョコレートが届いておりました。今年もらったチョコレートは、こないだの土曜日にロケで一緒だった松本明子さんからもらったのと合わせて2コだ(笑)。
いや、ほんとは一瞬、もう1コもらったと思ったのだ。火曜日の『うどラヂ』の収録の時、H谷川君から「うちの嫁からです」いうて明らかにチョコレートらしき包装とリボンのついた箱をもらって、収録後、家に帰って家内に「チョコレートくれた。H谷川君の奥さんから」いうて渡したら、家内はちょうど食後のデザートタイムだったこともあってさっそくコーヒーを用意してソファに座った。ところが、さあチョコレートを開けようと箱を持った家内が一瞬妙な顔をしたのである。
家内「チョコレートにしては軽いな。包装も何か、店の人が包装したにしては包み方がゆるいし…この包装紙を止めてあるセロテープも何か変…」
と言いながら包装紙を取ったら、中から出てきたのは「マイルドセブン・スペシャルライト(私の吸ってるタバコ)」1カートン!
家内「何これー! もー、全身がチョコレートの口になっとったのに!(笑)」
H谷川君、「(笑)」やけんフォローせんでええぞ(笑)。
そういうわけでこの1カ月は何か、もらい物がとても多い。竹清の大将からおみやげうどん5袋、はなや食堂のおばちゃんからいなり寿司9コ、かまどの社長から私の大好きな「鼈甲」と「フランソワ」、知人のTさんから「大師せんべい」2箱、インタレストイナゴ軍団から誕生祝いのケーキ、助手の柘野からもちっちゃいケーキ…くれるもんは遠慮なくもらう性格なのにお返しをしたことがないので、この場を借りて再度お礼を兼ねて「くれるもんの公会議」だ。ちょっと斬新なとこから攻めていったやろ? 安Z(笑)。
と、ここまで書いて、他にもらったものを忘れてたらいかんので家内に「ここ最近、もらったものって何がある?」とたずねたら、間髪を入れず返ってきた。
家内「H谷川君のニセチョコ」
H谷川君、かなり覚えてるみたいやぞ(笑)。
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2009年2月17日(火)
夢判断士ではないが同類の夢をよく見るらしいS野さんによると、一昨日私が見た「防護服を着られない夢」は「毛布が足にからまってたんだと思いますよ」だって。夢がない話やなあ(笑)。夢やけど。でもとりあえず一つ、問題解決。
あと解決していない問題は、数年前に牛乳屋さんと話してて出てきた「水槽に水槽の底面積を上回る数のカレイを入れたら、カレイは底にどんどん重なっていくのか? 壁にへばりつくのか? はたまた底に縦になって身を寄せ合うのか?」という、『どうぶつ奇想天外』もこの疑問を解決しないでどうするという画期的な疑問だ。今、「さかなクンなら一発で答をくれるのではないか」と思って、さかなクンのホームページのBBSに書き込もうかと思ってのぞいてみたら、どうも私のテイストじゃないみたいなんで(笑)退散しました。というか、私は他人のホームページに書き込みはようせんわ(笑)。匿名もナントカネームも使うの何か性に合わないし。どうするかなー。『どうぶつ奇想天外』に投書するか? 「笹木」さんで(笑)。
さて今日は朝から打ち合わせと会議を1つずつ済ませて、昼から松本君ちにインタレストの追加4ページを持って行って、それから松本君と東へ遠征してうどん食って帰って、夜は『うどラヂ』の録音をやって、週末のシンポジウムの打ち合わせをやって終了。2月22日の昼、何か道路のシンポジウムみたいなのにまた断り切れなくて出ることになりました。重いなあ。また私一人、浮くんだろうなあ(笑)。
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2009年2月16日(月)
昨日はノドの奥にあった鈍い痛みが、今日は上あごの奥の方に定着して、あまり気分がよろしくない。何か悪いことをしたバチが当たったのかと思っていろいろ思い出してみたのだが、昨日の夕方家内と回転寿司に行ったら待ってる人がたくさんいたので名前を書く所に「笹木」と書いたぐらいしか思い当たらん。けど書いたのは家内だ(笑)。
しかし昨日は落ち着かない回転寿司だった。カウンターに座って食べていたら、隣の家族連れの奥さんの方(私のすぐ右の席)が明らかに私が「笹木さん」でないことを知っているそぶりを見せたかと思うと、私が取る皿をいちいち全部チラ見してチェックするのだ。この日、私が食べたラインナップは、まず一番安い皿のイカとタマゴ。ここでチラ見チェックされていることに気づいた私は一気にウナギに3ランクアーップ!(笑)さらに中トロにランクアーップ! 奥さんが子どもに手を取られているスキにエビフライ巻きにランクダーウン! アホやがな(笑)。5皿で帰りました。
本日は朝から頑張って、インタレスト4ページをアップして第一特集終了。昼はノドが痛いので、もう迷うことなく岸井に行って、かけ大。あの表面がぬるっとした熱々の太麺が、荒れたノドをぬるっとなでて入っていくのが実にええ感じで、私は岸井のかけはほとんど風邪薬だと思っている。ちょっとウソ入りましたけど(笑)。でも正直ほんまにそういう感じで、私にとって讃岐うどんは、状況によってどこのうどんが最適かが変わる。未だに「どこが一番うまいんですか?」と聞かれるが、そういうことじゃ。体調悪い時はなかむらの軟体腰。ノドが荒れた時は岸井のぬるっと熱々のかけ。ゆる〜い時間を過ごしたい時ははなや食堂。朝から元気な時はがもう、山越…みたいな。え? 清水屋? 他の店が全部閉まっとる時(笑)。違う違う! ネタやでこれ!
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2009年2月15日(日)
この一週間はとてもよく働いたけど、もう2月の中旬かあ。インタレストの原稿締め切りがどんどん近づいてくるぞ。小椋佳の『夢芝居』の「稽古不足を幕は待たない」のフレーズが頭をよぎる。仕事に追われる夢もよく見る。うたた寝をしても「納期大ピンチ!」の夢を見る。気分転換に朝から峰山に行って汗をかいたら、昼からちょっと寒気がして風邪気味にノドの奥が痛くなってきて、ちょっと熱っぽくもなってきて、ふとんにくるまって仮眠したら今日もわけのわからない夢を見た。
朝、昨日が締め切りの仕事を今日、あと1時間ぐらいで相手が来るというのにまだできてなくて(この段落から夢の話やで)、めちゃめちゃ焦っているところに事件発生。社内で(どこの社内かわからんけど)研究室の試験管みたいなのが破損しておそろしい細菌が漏れて、社員全員に何か宇宙服みたいなのを着用せよとの指令が出て、私も着用しようとするのだが、なんぼしても足が入らん。靴を履いたまま宇宙服みたいなんの長靴部分に足を入れようとしてて、けど長靴が小さいのかきつくてきつくて、どうねじ込もうとしても足がつっかえて入らん。時間がどんどん迫ってくるのにどうしても入らん。そうこうしているうちに、ふとあることに気づいた。今から来客なのだが、来客者は防護服なしで会社に入ってくる。ええのかそれは? 来客者、一発で細菌にやられるんちゃうか? どうするんだ来客者は? もう、自分の足が防護服に入らんのと来客者の心配とで焦りに焦っているところへ、ついに来客者が入ってきた! うわー!
といったところで夢から覚めました。誰が入ってきたかは口が裂けても言えん(笑)。とりあえず松本君でないことだけは明かしておくけど(笑)。これ、何を暗示してるんやろ。夢判断の人、よろしく(笑)。
これまで、仕事を抱えすぎて忙しいという状況の時に何人かの人に「そんなに働いても大学の給料は同じなんやろ?」と言われました。まあ大学は公務員みたいな給与体系なんで働こうがサボろうが短期的な給料に大きな違いはないのだが、考え方の個人差として、私は民間ビジネスの世界にいた時からずっと、最低限の生活できるだけの給料があれば(これは大前提)そこからはお金より「付加価値を出すことによる充実感」の方が優先順位の上にあるので割と平気なんです。悪夢は見るけど(笑)。
よく「お金より○○が大事だ」と言われるが、私の持っているイメージは「お金」と「○○」が二択ではなくて、「最低限の生活できるだけのお金」がまず最優先であり、そこから上の部分で「さらにお金」に行く人と「お金以外の何か」に行く人に分かれるという感じです。だから「最低限の生活できるだけのお金」を必死で求めている人たちまでひっくるめて「拝金主義」と非難することはしません。何でもかんでも「お金の問題じゃない」と言う人は、どこかに偽善を含んでいるような気がしてるんですが。ま、ええか。とりあえず俺は働いて付加価値を出す。さ、あと半月でインタレストの特集4本仕上げるぞ。
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2009年2月11日(水)
インタレスト7号の原稿第一弾、第一特集8ページのうちの最初の4ページを松本君にデザイン発注しました。頑張っています(笑)。
今回の第一特集は、あるテーマで集めてきた130枚くらいの写真をベースにした、インタレストおなじみの「網羅特集」です。企画発案は4年の若宮(イナゴレディース)。前号を持っている人は編集後記を見てもらったらと思いますが、「今号で初めて担当記事を持ちましたが、私の力不足でボツになってしまいました。一生懸命頑張ってくれた後輩たちに申し訳ないです」と書いてる若宮が、巻頭第一特集獲得のリベンジです! でも若宮はもう卒業なので、後半の実作業は後輩の伊瀬、亀山、松野のイナゴメンズ(笑)に託されました。
今回の編集作業は、ちょっと違うやり方をやってみた。130枚くらいの写真から見せ方を考え、タイトルを付け、リードコピーを書き、本文を書き、割付をするという一番大変な作業を私がどうやってやっているか、それを一から学生に張り付かせて見せるという方法。絵面的にはですね、デカマックの前に私と学生が座って、私が考えている過程を全部口に出して話しながら共同作業をしている場面を想像して頂ければいいかと。
9日(月)は私と伊瀬の2人で朝から晩までかかって最初の2ページを仕上げた。
田尾「さてと、どうするかのー。こんないろんな写真が130枚もあったら途方に暮れるやろ? こういう時はまず、伝えたいテーマを大きく分けて、テーマごとに写真を分類してみるんや。その時、いきなり細かく分けようとしたらいかん。まず大きく分ける。それから枝分かれさせていくと、全体がバラバラにならんで済む」
ま、要するにロジックツリーを作っていく要領だ。
田尾「まずは、○○組と△△組の2つに分けるか。よし、とりあえず写真全部、ファイル名を書き換えながら分類するぞ」 伊瀬「了解しました」
1時間以上かけて写真を分類。すると第一グループは70枚くらいになった。
田尾「さてと、次にこの70枚をさらに分類していく。どう分けるか?」 伊瀬「……」 田尾「イメージが湧かんやろが。湧かん理由は、アイコンと文字だけのファイルがズラッと並んどるからや。今からこの70枚のファイルを全部開いて、出た写真を縮小して、デカマックの画面に全部並べる。それを眺めながら分けていくぞ」
数十分後、70枚の写真が並びました。ここからは伏せ字にするとわけがわからなくなるので一部言葉を書きますが、勘の鋭い人は何の特集か想像できるかもしれん(笑)。
田尾「どや。わかりやすいやろが」 伊瀬「わかりやすいです。この竜とか浦島太郎とかは一つのグループですかね」 田尾「そやのー。あと、灯籠組とレリーフ組も分けるか」
などと言いながら分類完了。続いて「割付とタイトル・コピーを同時進行する」という私のやり方で、最初の見開きを作り始めた。
田尾「さて、どの写真群を最初に持ってくるか。さらにどの写真を大きくするか…」 伊瀬「一番きれいなのはこれですかね」 田尾「きれいな写真を選んだらいかん。目的は何や。つまりこの特集で読者に伝えたいメッセージは何か。そのメッセージを伝えるのに最も有効な写真はどれか、いうのが選考基準や。きれいな写真を見せるのが目的ではないやろ? 目的は何や」 伊瀬「すごいのがあるのを伝える…ですかね」 田尾「そやのー。あと、むちゃくちゃよっけあるというのを伝えるのもあるけど、むちゃくちゃよっけあるいうのは特集全体で絶対伝わるから、頭はいきなりすごいのを並べた方がええかもしれん。すると…これか!」 伊瀬「さっき僕が言うたやつですやん!」 田尾「これはきれいですごい(笑)」
それからタイトルに取りかかる。
田尾「タイトル考えよ。タイトル決めんかったらレイアウトのイメージがもひとつ決まらん。伊瀬も何か考え」 伊瀬「どうやったらいいんですか?」 田尾「そやのー、その辺にある雑誌やいろんなもん見て、よさそうなコピーがあったらそれをもじったり言い回しをマネして考えよれ。例えばのー…この本で探したら…ここに“上質時計は大人の愉しみ”って書いてあるやろ? ほな“○○は、見過ごしていた△△の楽しみ”とかいうふうに考えて行くんや」 伊瀬「なるほど」 田尾「俺は長年の積み重ねでそんな言い回しが頭によっけ入っとるから、本とか見んと頭の中でこねくり回して考える。ま、自慢やけどの(笑)」
などとやりながら、何とか2ページを仕上げた。翌火曜日は伊瀬が用事で来られなくて、代わりに松野が来たのでまたマンツーマンで作業だ。
田尾「このブロックの文章部分作るぞ。俺が考えながら文章を言うていくから、松野は口述筆記や」 松野「はい」
で、私がしゃべって松野が書き、「うーん、ちょっとリズムが悪いのー。今のボツ。丸ごと書き直す」とか言いながら私の文章作りのやり方を全部さらけ出す。
田尾「このブロック、俺と松野の会話文で行くか(笑)」
会話文の作り方までさらけ出したぞ(笑)。
田尾「“そやなあ”」
松野が「そやなー」と打つ。
田尾「そこ、最後伸ばすんでなくて“あ”にする。“そやなー”より“そやなあ”の方が、余韻に思慮っぽい響きが残る」 松野「なるほど」 田尾「あと何行?」 松野「えー、2行です」 田尾「よし、2行で落とすぞ。あと2言、松野のコメント1行、俺のコメント1行でこのブロックの会話を笑いで落とせ」 松野「難しいですねえ(笑)」
ま、そんな感じで進めています。ここんとこしばらく、こんな作業でびっしり。学生がすぐにできるようにはならんとは思うけど、プロの考え方をちょっと感じてもらったら十分ということで。
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2009年2月9日(月)
大学の授業も終わって試験も終わってレポートも採点して成績もつけて、今日は9時半くらいに大学に行けばよいという日だったので、朝、今年初がもうに向かったのである。途中、国分寺あたりでハッと気がついて、待てよ? 今日は何曜日や? 月曜日か? 確かがもうは時々月曜休みやったぞ…いつやったっけ…第3月曜か、何か月の後ろの方の月曜やったような気がする…今日は第何月曜や? えーと、今日は何日や…一桁やったか二桁やったか(私はそうそう毎日「今日は何日」と覚えているわけではない)…えーと、最も早い第3月曜は? 仮に1日が第一月曜だった場合、第2月曜が8日で第3月曜は15日やから…今日が2月15日いうことはないやろ。よし、このままがもう突撃!
がもうへ行くのに私がこんなに思慮深く行動していることを、がもう一家は露ほども知らないないに違いない(笑)。「露ほども」の用語がちょっと違うような気もするが。
田尾「明けましておめでとうございます」 大将「あ、おめでとうございます」
がもうはこんな平日の朝から県外客が結構来ている。大にちくわ天と小エビのかきあげ天を取って、いつものように店内席で食べ始めたら、ガモムス弟が質問してきた。
ムス弟「もう春休みですか?」 田尾「学生は休みやけど、俺らは休みちゃうがな」 ムス弟「え? 授業もないのに何をするんですか」 田尾「一応大学の先生は、授業がない時は研究することになっとるが。そやから俺も研究や」 ムス弟「うどんの研究ですね」 田尾「そう。そやから今もここで研究中…って、何でやねん」
インタレストの原稿。今日も朝から晩まで学生と第一特集の編集作業。途中で合同就職セミナーに出て、最終の成績提出をすませて、打ち合わせ事も1件。めちゃめちゃ働いてるっちゅうねん。こないだ新しい「必殺仕事人」を見たら、ナンシー関がいなくなって誰も注意しなくなったせいかひどいことになってて(あの配役と演技、ほんまに誰か注意せんのやろか・笑)、口直しに昨日家内と「007」見に行ったくらいの余裕はちょっとできましたけど。007は私、以前から言っているようにとにかく「007」だったらオッケーなもんで。ジェームス・ボンドを高田純次がやっててもオッケーいうぐらいオッケーなんで(笑)、映画評は求めんとってください。
そういうわけで、この場を借りて頼まれ物が遅れていることの言い訳をしとこ。K谷さん、例のガントチャートまで作って準備してたやつ、遅れてます(笑)。すんません。あと、勝谷さんの大活躍で世に知られ始めた麺通団の半生讃岐うどん「プレシャス」。「ゆで時間10分と11分の間に、奇跡の麺(麺通団比)ができる瞬間がある」半生うどんの超高峰「プレシャス」の、誕生記と実食レポートとうまい食べ方指南の原稿も、そのうち合間を見て上のリンクページの中に上げますので、すんません。
ちなみに今日、合同就職セミナーに参加して頂いてた高知の企業の担当者の方から「日記、読んでいます。ビジネスにとても役に立っています」とのお言葉をいただきまして、大変恐縮しております。こういうご意見をいただきますとますます真面目なことを書かないかんという気になって、しかしそうするとチンペイの読むとこがどんどん減って行くし…(笑)。
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2009年2月2日(月)
のんびりしているようだが、実はもう今月は『インタレスト』第7号の原稿締め切りの月なのである。はっきり言って、出遅れだ。世界史オタクの安Zならわかると思うが「出遅れティアヌス」だ。もう全体編集会議をやってる場合でないので、先週から特集チームごとに集合をかけて何回もミーティングを重ねている。特集4本の内容はすでに決まって取材に入っているのだが、1月いっぱいで取材完了の予定が、まだ1本も完了してない。今日、やっと台割ができた。木曜日は丸一日かけて、取材が遅れている欄干チーム(怪しいネーミング)を引き連れて怒濤の取材。高松市周辺をウロウロするので、そやなあ、間に2軒はうどん屋挟まないかんか…とかやっとるから遅れるんじゃ!
今日は朝からそのインタレストのミーティングをやり、別件で取材を一つ受けて、午後3時近くなってやっと昼飯の時間が取れたので「百こ萬」へ行った。こないだ大将に『うどラヂ』 に出てもらったところなのだが、名物の「しこ麺」をまだ食べてないので本日初挑戦だ。長谷川君曰く「讃岐うどん界の基本形である“控え目な大将と前へ出てくる奥さん”(笑)の店です」とのことで、ラジオで判明したところでは大将はしょっちゅう店の周りで草抜きをしているようなので、草抜き中にこそっと食べようかと思って(何でや)様子を窺いながら店に入ったのである。そしたら、アイドルタイムであるからして広い店内にお客さんが一組。厨房に女性が一人。私はうつむき加減で厨房に近づいて「しこ麺」と注文した。すると女性が私をのぞき込んで、
女性「田尾さんやな」 田尾「あ、はい」 女性「あらー、やっぱりそうや! 店長がおるきん呼んで来るわ」 田尾「いや、ええですから」
というか、店長なんか知らんし、呼んで来られてもあいさつぐらいしかできんがな…。と思う間もなく、もう呼びに行った。
女性「店長ー、田尾さんが来たでー」
呼ばれて出てきた店長は、見たことのある顔だ…。あー!
田尾「大将、店長って呼ばれとんですか!」 大将「いやなあ、業者さんとかは社長って呼ぶんやけど、社長は偉そうやしなあ。ほんで店では店長にしとんや」
呼んだ女性は奥さんでした。なるほどー(笑)。しこぶっかけの大とかき揚げとおでんのコンニャクと厚揚げを食べました。噂のしこ麺、いや、あれはすごいわ。エッジが立ったそうめんみたいに細いのにすごい弾力と伸びる腰! あれ、たぶん讃岐うどん界の細麺の王者! 数年前テレビで見た時に、画面で見て「あれ絶対うまい!」と思ったのはハズレでなかった。次行ったら熱いの頼む。もう想像ができる。あのすごい弾力が熱くてちょっと軟らかくなって…あー、ツバが出てきた(笑)。とりあえず人気どころを周り尽くした讃岐うどん巡りファンの皆さま、もし行ってなかったら百こ萬のしこ麺、あれは行っといて下さい。讃岐うどんを語る上で、あの麺は落とせません。
ごん「あんた、落としたまま語ってますやん」 田尾「ま、無理したら語れんことはないけどな」
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2009年2月1日(日)
忙しくて4週間も峰山に行ってなかったのだが、今日は久しぶりに早朝登山に出かけた。で、ふと気が変わって栗林トンネルの横から尾根に上がって、峰山と反対方向の紫雲山に上がって、そこから尾根づたいに北の方へ、初めて通る山道を歩いていたのである。そしたら、今まで会ったこともないおじさんやおばさんに何人も出くわした。なるほどー、こっちの方はこっちの常連さんがいるんだ。
しばらく歩いているとほぼ水平の尾根が終わって、下り道が始まった。風向きのせいか、亀阜のテニスコートの方面から軟式テニスの球を打つ音が聞こえてくる。この道はあっちの方向に下りるんか、と思いながら下りていると突然、前方の木の上で何かが動いた! しかもデカい! 一瞬ギョッとして立ち止まって、恐る恐る見たら、60〜70歳くらいの上半身ハダカ(この寒いのに)のじいさんがセミみたいに木にしがみついていた! しばらく見ていると、じいさんは木から下り、また上り、また下り、また上ってしがみついたまま一服していた…。私はその横を通って、木の上のセミじいさんに「おはようございますー」言うて下りていった。恐るべし、こっちの道(笑)。
さて、ゴルフのヨーロッパツアーの「ドバイ・デザートクラシック」は、3日目を終えて19歳の新鋭がトップに立ってて、聞くところによると彼と一緒に回ったことのあるベテラン選手が彼を称して「生きているうちにタイガー・ウッズよりすごいかもしれないという選手に出会うとは思わなかったよ」と言ったらしく、今日は夜6時から最終日の生中継をチラチラ見ていたのである。そしたら彼は2打リードの最終日にいきなり3連続バーディーでスタートして2位に一気に5打差をつけ、圧勝かと思ったらダブルボギーを叩いて3打差に詰められた。このまま重圧で崩れるのかと思ったら9番ホールから何と5連続バーディーで、13番を終えて2位に6打差! こいつはすごいぞ! と思っていたらそこからボギーを3つ叩いて、最終18番を迎えてジャスティン・ローズに1打差に詰め寄られ、最終ロングでローズが6mくらいに3オン。彼は3打目を奥のバンカーに入れ、これはプレーオフか…と思ったら彼はバンカーから1mくらいに寄せ、ローズがバーディーパットを外した後、しびれるパーパットを入れてツアー初優勝を果たしたという、とてもおもしろい試合を見ました。
で、何でここまで優勝した19歳の彼の名前を書かなかったかというと、彼の名前の綴りは「Rory McIloy」(Mcのあとは大文字のアイと小文字のエル)と書くんですが、例によってまだ日本ではあまり知られてない若手のためか、ネット上で出ている表記がすでに「マクロイ」「マックロイ」「マッキロイ」「マッキルロイ」の4種類もあるんですね(笑)。チュアシリポーンの時と同じ。生きているうちに表記の混乱に2回も出会うとは思わなかったよ(笑)。いずれ彼はアメリカツアーのメジャーにも出てきて活躍すると思われるけど、さて、日本のマスコミはどの表記に統一するのかトトカルチョ。私は「マッキロイ」に一票。「マックロイ」で変換したら「真っ黒い」って出るもん。チンペイは奥さんに「真っ黒い」言われたらしいけど。
しかしスポーツの世界は実力で勝敗が決まるというわかりやすい仕組みなので、何かとすがすがしい(という点で採点競技はどうも私は好かんのです。体操もフィギュアスケートもシンクロも)。これが日本の経済界や政界などになると、「既得権にしがみつく年輩が若手の台頭をつぶす」という場面があまりにも多くて、ニュースの世界で起こっていることに限らず、日常のいろんな場面であまりにも多くて、「こら日本は沈むわ」とあきらめの気持ちになることもしばしばです。「日本は」と書いたけど、具体的な実感としては「あの会社は」「あの組織は」「あの自治体は」…ですが、全部足していったら「日本は」になるという感じで。さてと、明日は朝からスーパーボウルだけど、大学にいるから生放送は見られん。ニュースに耳を塞いで録画見よ。
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