2010年01月の日記 |
2010年1月25日(月)
「勝谷さんは何であんなに多くの原稿を早く書けるのか」の謎に、高知で講演前に現実逃避中(笑)の勝谷さんから解答が届いた。それがですね、要約すると「ずーっと考えているから」という答だったのですが、今の私にはこれがもう120点のピンポイント。ほんま久しぶりに、他人のアドバイスで頭の中の霧が晴れたような思いをしました。
すっかり忘れてましたわ。私はタウン情報誌時代から「企画会議の席でモノを考え始めるのは時間の無駄じゃ」とよく言っていて(大学の授業でも時々言っている)、つまり企画会議などでは事前にテーマはわかっているんだから、会議までに自分で必死で考えて調べてプランを作って、それを持って会議に臨むべきだという考えで自分なりに実行していたのだが、ここ数年、あまりにいろんなジャンルの案件を抱えているため、一つ一つが「企画会議の席で考え始める」みたいなことになっていたのに気づかされた。
改めて振り返ってみると、今、四六時中ずーっと考えているのは「授業計画」のことと「インタレスト」のことで、通勤中も峰山中も、テレビや新聞を見ている時も他の街に出かける時もうどん食ってる時も、いつも「これはあれに使えないか?」「こういう視点があるんちゃうか?」とか、何か思いついたらメモしたり、メモを持ってない時は帰ってすぐパソコンの「ネタ」というファイルに書き込んだりしている。だから企画会議や授業計画づくりの時に、割とアイデアがポンポンと出るのである(自分で言うけど・笑)。勝谷さん曰く、その「ずーっと考えている」時はいわゆる「設計中」であって、ここがしっかりしていると「書く」という「大工の仕事」はどんどん進むというわけだ。大工が設計図もなしに「どういう家を作るか」を考えながら木を切ったり釘を打ったりしてたら、そらあかんわな。というわけで、初心に返ってもう一回自分の仕事の進め方を整理しようと反省したわけです。
上原からメール。
「冬の間、ウグイスはどこで何をしているのか?」 「冬の間、スズメバチはどこで何をしているのか?」 「勝谷さんは何であんなに多くの原稿を早く書けるのか」 この3つの謎を一挙に解決する答は一つしかない。 「冬の間、ウグイスとスズメバチが勝谷さんの原稿を手伝っている」
上原ー、久しぶりに切れ味のある解答じゃ(笑)。けど勝谷さんからの核心をついた返信と並べられたらいかんわな。俺が並べたんやけど(笑)。すまんすまん。
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2010年1月24日(日)
カルチュラル・マネジメント学科恒例のゼミ活動発表会みたいなイベントが、昨日無事完了した。しかし連日の夜遅くまでの作業指導が祟ってか、金曜日あたりから首の後ろのちょっと左下あたりの奥が痛い。肩こりというか「首の後ろの左下あたりこり」だ。かなり痛くて、昨日の晩は家の床に電気あんま機を置いて、その上に仰向けに寝て痛いあたりにあんま機を置いて体重をかけてピンポイントにガーっと押す作戦に出たのだが、一時痛みが散ったかと思うと、数十分で周りに散った痛みがジワジワと元の位置に戻ってきてしまう。しかし何とかならないものかと、今朝は2週間振りに峰山に上がることにしたのである。
痛みを忘れるためには痛み以上の別の負荷をかけたらいいのではないか、という素人考えで、今日は急な山道の方を上がることにした。途中、山登りウェアに身を包んだおばあさんがゆっくりゆっくり上がっていたのを「お先です」言うて追い抜いて、しかしちょっと早足で上がっていたので息が切れて、中腹の眺めのいいところでへたり込んでいたら、しばらくしてさっきのおばあさんがゆっくりゆっくり上がってきた。おばあさんは休まず私を追い抜いて上がっていった。私は休憩しながら、明日からの授業のこととか来年の講義計画のこととか、迫り来る原稿のこととかを20分ぐらいいろいろ考えていて、それから再び登山を開始してヒーハー言いながら山頂に着いたら、もうおばあさんは山頂にいた。「何か、ウサギとカメみたいですね」と言ったら笑われました。平和な朝です(笑)。
下りてきてシャワーを浴びて仕事の体勢を整えたのだが、痛みが取れん。ま、50数年も生きてきたら体も摩耗するわな。私はもう、体に変調が現れても「老衰」の一環だと思って、もちろん自分で気をつけたり改善の努力をしたり薬を飲んだり病院に行ったりはするが、大局的には「下り坂に入っている」と思って受け入れることにしているからむやみに焦ったりはしないことにしている。いつまでも若い頃の健康を基準にしていたら、心の平穏が不要に乱されてろくなことがないからな。ちなみに、年中峰山に上がっている私は峰山で季節感を感じることが多いのだが、謎をもう一つ思い出した。それは、
「冬の間、ウグイスはどこで何をしているのか?」 「冬の間、スズメバチはどこで何をしているのか?」
ま、これはトップ5にランクインするほどの謎ではないから解明せんでええぞ、上原。それより「勝谷さんは何であんなに多くの原稿を早く書けるのか」の方が知りたい謎じゃ(笑)。ま、たぶん能力の問題だろうけど。頑張ろ。
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2010年1月20日(水)
散髪したら風邪を引くという小学生みたいなことが起こってしまって、どうも体調が悪い。昨日の夕方、気分転換にあっちゃんとこへ髪を切りに行って、「どんな感じにしますか?」と聞かれたので「ええ感じにしといて」と言っておまかせしたら軽く刈り上げられて、首筋と耳周りがスースーするけどまあええか…と思って一晩明けたらこれだ(笑)。髪に防寒作用があることを身を以て知った。M村のことが心配でならない。
上原からメール。
「ふと思いましたが、刀削麺の後から削ったヤツは鍋の底に沈んで、茹で上がったヤツは浮いてくる。ですので、時々オッサンの気分で茹で上がって浮いとるヤツを網ですくいよる方に100円」
何だよ、もう解決かよ(笑)。仕方がない、「私的三大永遠の謎」に欠員ができたので、第4位にいた謎を繰り上げることにしよう。新しく3位に昇格したのはこれ、以前書いた「水槽にその底面積をはるかに上回る量のカレイを入れたら、カレイはどういう状態でいるのか」である。底に何層も積み重なって落ち着くのか、あるいは壁に張り付くのか、はたまた底の場所取り争いをして永遠にうじゃうじゃしているのか…。悩め上原(笑)。
ちなみにこれによって第5位から4位に繰り上がった謎は、これも数年前から解決していない「峰山の自転車部の謎」だ。以前書いたように、地元の高校や大学の自転車部の軍団が練習で峰山に登っているのだが、夕方頃、歩いて峰山に上がっていると、上から下りてくる自転車部が歩行者とすれ違いざまに「歩行者ー!」と叫ぶのである。後続の自転車も次々に「歩行者!」「歩行者!」と後ろの自転車に叫ぶ。自動車が来ると「自動車ー!」と叫ぶ。つまり安全のため、歩行者がいることを後続車に知らせているのだが、そこで「馬に乗って峰山に上がっていたら彼らは何と叫ぶのか」という謎だ。あるいは「籠」で上がっていたら何と叫ぶのか、とか。誰か『探偵ナイトスクープ』に出してくれんか?(笑)早よ解決せんかったら第5位の「リーマン予想」に取りかかれんが。
今、「ええですから早よ原稿に取りかかって下さいよ!」という誰かの声が聞こえたような気がしたが、最近体調が悪くて頭の中でいろんなものが聞こえてくる。明明後日の土曜日、直近の小山を一つ越えるので、待て、次週(笑)…とか言ってる場合ではないような気がするが。
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2010年1月19日(火)
夜7時前に家に帰ったら、誰もいない。一瞬、「友人が『今度の日曜、家に誰もおらんから遊びに来いや』と言ったので遊びに行ったら、そいつもおらんかった」という文化人講座の名作を思い出したが、とにかく今日は昼食抜きで働いていたのでメチャメチャ腹が減っていて、「たぶんもうすぐ家内が帰ってきて晩ご飯の支度をするだろう」という予測と「もしかしたら今日に限ってもっと遅くに帰ってくるかもしれない」という不安が頭の中で葛藤を始め、結局空腹が勝って「たぶんまだ1時間は帰ってこない。とすると、晩ご飯を食べられるのは8時とか8時半になる。とすると、今、カップヌードルとか食べても晩飯までに1時間以上開くから、遅い昼飯と、ちょっとインターバルの短い晩飯ということでええやろ」と決めてカップヌードルを作って食べ終わった瞬間、家内が晩ご飯のおかずを買って帰ってきました。今晩はカップヌードルと晩ご飯の連食をしました(笑)。
で、どうも妙な感じの納得のいかない満腹感で仕事の前の一服でテレビをつけたら、ゴルゴ13が居眠り運転をするガムのCMがかかって、もうテンションうなぎ下がり。ゴルゴ13は俺の中で「イメージを壊したらいかんキャラクターランキング」第2位やぞ。ちなみに私はいろんな「自分的ランキングを持つ男」として一部の仲間に知られている。『うどラヂ』ファンには「いなり寿司のうまいうどん屋ベスト5」とか「うどん屋巡りの途中で立ち寄るのをお勧めする驚愕の風景ベスト3」とか「前へ前へ出てくるうどん屋の美人女将四天王」とかでご承知の通りであるが、他に「私的三大永遠の謎」というのがある。まず一つは月並みではあるが「宇宙の果て」。「宇宙は膨張している」というが、ほなその先は何や? というやつ。これを考え始めると昼も眠れん。第二は「電波」。要するに例えば私の頭の中ではそこら辺の空中を「相撲中継」が飛んでるわけで(絶対飛んでないのは知っているが)、何やねんそれは! という謎(笑)。で、3つ目が「刀削麺」だ。あの、中国の麺が紹介される時にしょっちゅう出てくるでかいダンゴみたいなのを抱えた職人とやらが包丁みたいなんでそいつをピッピッと削りながらグラグラ煮立った鍋の中に飛ばしていくやつ。その技術が謎なんではなくて、
「最初に鍋の中に入ったやつとあとから入っていくやつと、絶対ゆで加減が違うやろ!」
という謎でして(笑)。数日前に晩飯のあとでテレビをつけたらまた「刀削麺」が出てて、家内と2人でテレビに向かって「最初のやつ、もう煮えてるやろ!」とツッコミを入れました。平和やなあ。日本は今、平和に向かってないように思うけど。あ、今、ハイチの地震後のニュースで国連軍が救援活動をしている映像を見ててふと思いました。ハイチって、軍隊がないんですね。とかいう一言だけで去っていく私。岩のような仕事の塊を前に、現実逃避しとる場合でない。頑張らないかん。M村も頑張って「現実頭皮」の問題と闘ってるんだ(笑)。
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2010年1月17日(日)
センター試験、終了。受験生たちも大変だろうが、私ら会場側もなかなか大変で、連日数十人の教職員が朝の7時頃から夜の7時、8時まで、この一大行事にミスのないように全員がとても頑張った。さらに言えば、マスコミはたいてい受験生側の視点で報道するので何があっても主催者側や会場側が悪いことにされるから、うちの大学ではもう2ヵ月くらい前から事前打ち合わせやミーティングやリハーサルを重ねてこの2日間を迎えているのである。
運営のマニュアル、すごいですよ。もう、想定できそうなありとあらゆるトラブルの対処を練習する。会場の外で暴走族がブイブイいわし始めたらどうするか…みたいなのから、試験中に受験生が嘔吐して他の受験生に吐瀉物がかかった時にどうするか…まで。そこまでやっても毎年、全国のどこかで想定外のことが起こっているようで、マニュアルはだんだん分厚くなってくる。ちなみに去年は私が担当する試験教室の窓の外にハトが6羽も止まってクックルクックル言い始めるという想定外の騒音が発生した。その時は補助監督者のK藤先生がハトに向かっておもろい顔をしたらハトが飛び去ったというこれまた想定外の解決をみたが(笑)、マニュアルには書けんわなあ。「試験場の窓にハトが止まって鳴き始めた場合は、監督者がおもろい顔をして追い払う」とは……書けんわなあ(笑)。
ちなみに英語のリスニングの試験中は、トラブルに対して声を出して対処するわけにいかないので筆談で対応することになっているのであるが、配られたマニュアルの筆談例が、まず受験生から「隣席の受験生の貧乏ゆすりが気になる」。それに対する対応例は、隣席の生徒に「貧乏ゆすりを止めて下さい」と書いて見せる(笑)。ね? とにかくあらゆることに準備をしているわけです。もちろん、気を抜いた対応をしてトラブルにうまく対処できなかった会場もあるかもしれないけど、ま、物事には必ず両面があるわけです。
しかし「貧乏ゆすり」いうのも改めて見るとすごいネーミングやなあ。「貧乏」と「ゆする」のはどういう因果関係があるのか。あるいは、もうちょっとカッコイイ呼び方はないのか(カッコイイ仕草ではないけど)。「シェーキング・プア」とか(笑)。ワーキング・プアやないっちゅうねん。ワーキング・プアは「働いても貧乏」やから、シェーキング・プアは「ゆすっても貧乏」か(笑)。こら違うな。すんません、どうでもええことです。
さて私は不覚にも木曜日の午後あたりから体調を崩して、センター試験初日の土曜日は途中で大学のそばの薬局に走って1500円の栄養ドリンクを飲んで頑張り、今日はまた昼休みに薬局に走ったら日曜日は薬局が休みで、崩れ落ちそうになりながらも気力で一日をクリア。ヘトヘトになって夜の8時前に帰宅して、家内が一昨日のスキヤキの残りに冷凍うどんを入れて鍋焼きうどんみたいにしてくれたので食べたら、麺がめちゃめちゃうまい! 「日清か!」と思って袋を確かめると、「コープかがわの『がいにうまいうどん』」と書いてある。あの冷凍うどんの王者「四国日清冷凍」が作っている冷凍うどんがコープかがわに入っているのは知っているのだが、袋に製造元が書いてないのでM宅さんに電話して確認したら、やっぱりそうだった。
みんな「冷凍うどんはどこもそれなりにうまい」くらいにしか思ってないかもしれないが、麺通団団長の私が言うが「冷凍うどんは四国日清冷凍のうどんが頭一つ抜けている」と断言する。ちょっと高いけど、高い言うたって100円200円の世界じゃ。そんなもん、1週間ぐらい下向いて歩いとったら拾うぞ(笑)。1年に10万円も冷凍うどん食べへんのやから、プチ贅沢するならあまりにも安いと思います。ただ、どこで売ってるうどんが四国日清冷凍のうどんかが、ちょっとわかりにくいんよなあ。とりあえず、コープかがわのうまい分は日清冷凍。あとは、ネットか何かで調べてみて。
ついでにもう一つ。みんな「おみやげの半生うどんはどこもそれなりにうまい」と思ってるかもしれんが、麺通団団長の私が言うが(もうええか)「半生うどんは今、『プレシャス』が頭二つぐらい抜けてうまい」と断言する。あ、このホームページの頭に大きく出てるやつです(笑)。こいつは何たって、私が探しに探して、製造工程に二手間ぐらい余計にかけたラインで作ってる小さい工場を見つけて(ま、偶然出会ったのですが)交渉して作り上げたやつですから。おみやげの半生うどんって、みんなたいてい試食せずに味を知らずに買ってると思いますが、もし自分で食べずに誰かに贈って、贈った人にがっかりされたくないのなら『プレシャス』は大変よろしいかと。ちょっと高いかもしれんけど、高い言うたって200円300円の世界じゃ。そんなもん、2週間ぐらい下向いて歩いとったら拾うぞ(もうええっちゅうに)。そのうち「開発秘話」とか書こうと思うが、いつになるかわからんのでその前にいっぺん食べてみて下さい。さ、息つく暇もなく明日も仕事じゃ。
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2010年1月12日(火)
9時10分、1コマ目の授業でいつもの411教室に行ったら、今日はえらい学生が少ないのー。1コマ目の授業はだいたい朝に弱い学生が遅れてくるから授業開始時は少なめなのだが、火曜日の授業は年明けて今日が最初なのでさらにみんな気が緩んでるのか…。それにしても、この授業に必ず来て前の方に座っとる山神まで来とらんとはどういうことだ。私は出席カードと今日の授業の資料を配って教壇に付いて、ウォーミングアップで学生をいじりながら、いつも山神と一緒に来ている西宇に尋ねた。
田尾「山神は来とらんのか」 西宇「はい」 田尾「あいつが来んいうのは、よっぽど何かあったんやな。野田まで来とるいうのに」 野田「何言いよん。ウチや田尾さんに会いたくて頑張って来とんのに」 田尾「はいはい。何言うても出席2回分にはならんぞ」
などと言っていると、木田が言った。
木田「山神君、今日善通寺の駅で見ましたよ」 田尾「え? ほな善通寺の駅からここまでの間に何かあったんか? コンビニで事件に巻き込まれたんちゃうやろな(笑)」
とか言いながら授業を始めようとしたら、教室の戸が開いて掃除のおばちゃんが入ってこようとして、私が授業を始めているのを見て「あれ?」みたいな顔をして戸を閉めた。
田尾「山神でなくて掃除のおばちゃんが来たが(笑)。何や今日は」 野田「さっきもおばちゃん来とったで」 田尾「えー? どしたんやろ」
と言いながら気を取り直して授業を始めたら、また戸が開いて今度はチンペイが入ってきた。
チン「田尾先生、今週センター入試があるんで先生の授業、教室変更になってるんですけど」 田尾「えーっ!」 チン「先生の授業、526教室です」 田尾「何とかー! 全員、526に移動や!」
あわてて全員教室移動! 526に向かっていたら向こうから山神がやってきた。
田尾「おー、今日の授業、526や」 山神「やっぱりそうですか。掲示板見たら教室変更になってたんで526に行ってたんですけど、いくら待っても僕一人だけで、こっちに確かめに来てたんです」 田尾「えー、お前一人やったんか」 山神「はい」
全員ハズレで山神だけ正解の部屋におったとは、格付けチェックのGACKT(ガクト)みたいにカッコええやんか(笑)。結局15分もロスして、時間を挽回すべく朝から全開で授業をぶっ飛ばしてきた。ハワイの観光開発の歴史を解説しながら、行政と民間の役割の在り方や、短期戦略と中長期戦略の根本的な考え方の違い、そこから香川の観光開発に欠落しているものは何か、今後の有効な観光戦略の可能性はどこにあるか…と展開していきながら、しかしいつものように脱線して…(笑)。
田尾「……と考えると、そこいら中で法令遵守やモラルが崩れてきて、自分のことしか考えんやつが増えてきて、自分で考えて頑張るより先に他人や社会に文句を言うやつが増えてきてる今は、きみらには絶好のチャンスでもあるわけや。こんなもん、周りが堕落すればするほどハードルが下がって、ちょっと真面目に誠実に努力したらすぐに頭一つ抜けることができるんぞ。たぶんの、このまま行ったら10年、20年うちに何かが壊れるから、その時に仮に東大出たやつが没落しても、ここにおるきみらだけは生き残る、というよりグッと上昇するんぞ。野田もピーマン(大学のそばのスーパー)行って「タマゴ、こっからここまでちょうだい」言うて大人買いできるようになるんぞ」 野田「ちっちゃいわ!」
みんなが努力しない世の中になって、そこで努力して抜きんでたら、「格差反対」言いよる人は「努力して人より上に行くことはいけない!」とでも言うんやろか。論理的にはそう主張しないと筋が通らないと思うけど(笑)。ま、ええか。俺らだけは努力しような。
11時過ぎからは学生チームの発表作品の制作指導で、途中うどんタイムを挟んで夕方6時半までぶっ通しの作業。少B(これは読めんやろ)隊長以下、宮E、M車、矢NO、近D、S元というオバカ軍団と笑い満載で何とか完成の目処をつけた。小さい山をまた一つ越えました。やっぱ、何事も集中せないかん。
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2010年1月7日(木)
苦しい日々が続いている中、今日から授業再開である。以前「くるちい」と書いたら佐伯から「“くるちい”などと書いているうちはまだ大丈夫だ」みたいな指摘を受けたので、「苦しい」。けどまあ、がんばっているうちはかならず時が解決する…というわけで、小さい山を必死で何とか一つずつクリアしています。大きな山を残したままで(笑)。
昨日、夕食を終えて仕事にかかる前にちょっとテレビをつけたら、NHKのBSで井上陽水が『最後のニュース』を歌ってた。字幕で出る歌詞を見ながら聴いていたら、「地球上のサンソ、チッソ、フロンガスは…」というところの歌詞が「地球上のサンソ、チッソ、二酸化炭素は…」に変わってた。何があったんだ井上陽水(笑)。
続いて番組の中で黒鉄ヒロシとか伊集院静とかいろんな人が井上陽水を語っていたが、続いて沢木耕太郎が出てきたので思い出した。あれは確か空海の顔の取材で宇和島で一泊した時のホテルのテレビで見たから去年の8月24日、あの日は確かNHK教育で井上陽水の特集があって、その時もいろんな人に交じって沢木耕太郎が井上陽水についてコメントしていた。記憶が曖昧なので正確な表現は再現できないが、先に小田和正が、
「僕らはいつも何かを目指して(歌を)作ったり行動したりしているけど、陽水さんは何も目指してない気がする」
みたいなコメントをして、はー、うまいこと表現するなあ…と思っていたら、続いて沢木耕太郎が言ったコメントに、私ゃ目からウロコが4枚ぐらい落ちました。
「あの人(陽水)は少しずつゆっくりと上にずーっと上がり続けていて、気がつくと誰も手の届かない高いところにいて、まだゆっくりと漂いながら上に上がっているんですね」
沢木耕太郎って、何かすごい。たいていの人は他人のことを語る時に小田和正のコメントみたいにその人の精神性みたいなのを軸に言葉を紡いでいくんだけど、沢木耕太郎は「絵」で表現するんだ。頭の中に井上陽水の存在がビジュアルになって現れて、それを言葉で説明してる。あのコメントを聞いてるこっちに、ずーっと高いところを風船か飛行船みたいに井上陽水が浮かんで漂いながら少しずつまだ上がっているという絵が浮かびましたもん。ふえー! そんな表現があるんだ。
そんなことを思い出していたら、井上陽水が何曲目かに『積み荷のない船』を歌った。私はあの歌から浮かんでくる「絵」の「見せられ方」がとても好きだ。まず歌い出しの、
「積み荷もなくゆくあの船は…」
で、私は頭の中に貨物船だろうか、大きさはよくわからないがタンカーではないからちょっと胴の短い、でもそれなりの大きさの船が、荷物を積んでないのでポンと浮かんだ感じでゆっくり進んでいる絵を頭に浮かべた途端、続く歌詞が、
「海に沈む途中…」
と来て、頭の中の絵が一瞬にして壊れるのである。その後の展開はもう、今まで自分の頭の中に一度も現れたことのない絵が混乱しながら何枚も出てくる…という感じ。で、番組で「『積み荷のない船』は沢木耕太郎の『深夜特急』をドラマ化した時の主題歌で、言ってみれば陽水が沢木耕太郎に送った歌みたいなものだ」という紹介を聞いた時、自分の頭の中で何かがつながりました。何というか、「あの曲のやり取りは、井上陽水と沢木耕太郎がお互いに絵で会話をしていたのではないか」と。ま、全然違うかもしれませんけどね(笑)。だいたい他人の考えを想像して語ると、たいていちょっと間違ってますから(笑)。私もこれまで何度か、誰かが私の気持ちや考えを推定してコメントしてるのを又聞きしたりネットの中で見たりしたことがあるが、たいてい「それは違うぞ」という内容でしたから。
ちなみに今日、ある親しい偉い人から「田尾さんが○○○の○○○に○○するという話をさっき聞いたんだけど、本当? すでに○○が田尾さんと○○したと言ってるんだけど」という、本人も初耳のおもしろい話を聞きました(内容は書けん…というか、書いてもええけどそのままほっといた方がどう展開するのかおもしろいから書かんとこ)。すごいなあ、他人のうわさ話は信用しないようにしているけど、何でもアリか。
「ペ、ペロンが生きていると聞いて驚かないのか!」 「俺は、この目で見たことしか信用したことがない」
ゴルゴ13は私の憧れの人物像の一人です(笑)。麻生さんのおかげでゴルゴ13ファンのイメージが地に落ちていたが、もうええやろ(笑)。さ、仕事しよ。明日の晩までに中くらいの苦しい山を一つ越えないかん。
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2010年1月1日 (金)
ついに大きな山1コと小さな山4コを残したまま越年だ(笑)。年末は30日に上原んちで夜中の12時過ぎまでかかって難産の仕事一つに何とか目処をつけ、31日は8日間も苦しんでいたもう一つの仕事を完了し、夜、その間止まっていた岩のような仕事を抱えたまま家内の実家に行ってそば食ってスシ食ってミカン食って家に帰り、パソコンの前で気の重〜いまま年末を終えた。で、今朝は8時過ぎからFM香川の生放送に20分くらい出て、昼の1時40分頃から上村さんと熊谷さんがやってるRNCラジオの生放送に出て、2時頃出番が終わったのだが、「そのまま番組終了までおってよ」ということで4時20分頃までいろいろ絡んでたら、何か気分が晴れてきた。やっぱり私は「ラジオの人間」だ。
番組の途中、ラジオカーが津田の松原SA(上り線)でお客さんにインタビューしていたのだが、何と「駐車場は車でいっぱい」と言っていた。1月1日の夕方に上り線(ということは、今から鳴門〜淡路島〜明石海峡大橋〜京阪神に向かうのか?)を走っている人たちは一体どういう行動をしている人たちなの? と思って聞いていたら、京都や大阪からこんぴらさんとかレオマワールドに来て帰るところだと言う。えー? ということは、正月の朝からレジャーで京阪神から香川に来て、日帰りで帰る人がいるのかー。ラジオカーは目的が違うのであまり突っ込んだインタビューはしなかったが、観光マーケティング的にはすごい気になる人の動き方だ。
それでラジオを終えて上村さんとファミレスで2時間近くも話をして帰りました。
上村「なーんでそんなに忙しくするんだよ」 田尾「いやー、いつもキャパ以上の仕事は断ろうとしてるんですけどね、ほんま、受ける仕事は昔に比べたら減ったんですよ。けど受けた仕事は小さいものでも全力やから、何かむちゃくちゃ時間がかかるんですよ」 上村「ワーカホリックだよ。人生楽しもうよ(笑)」 田尾「あと1ヵ月。1ヵ月苦しんだら何とか山を越えられそう…」 上村「1ヵ月苦しんだらすぐ次のインタレストの締め切りが来るだろ?」
来るんよなあ(笑)。ほんま、この1〜2年でいろんな仕事をバッサリ切って、少々貧乏しても「1種類だけ」の仕事に専念したいなあ…とか思い始めておりますが。ま、バッサリ切ってもほとんどボランティアみたいな仕事ばっかりだから収入はあんまり変わらないけど(以前勝谷さんに「田尾さん、年収○○ぐらい?」と言われて、実際の年収の3倍ぐらいの数字を上げられたことがある。情けない・笑)。けどなあ、同じ忙しいんでもジャンルが絞られた忙しさなら今より絶対、精神的に重くない毎日が送れると思うのだが、果たしてどうなるこの数年。というか、「どうする、この数年」だ。自分の意志の問題だ。
ここ5〜10年、私も含めて私の周りで「無職」を経験した仲間が20人以上いるのだが、私の知っている限りほぼ全員、「自分の意志」を持って必死で仕事に就いてがんばっている。派遣村のお世話にもならず(笑)がんばって自分で道を切り開いている。改めて周りを見ると、「私はどうなるのか?」でなくて「私はどうなりたいのか、そのためにどうするか」という意志を持って行動するやつだけが、どうにかなっているのである。1年ずつ区切りながら生きているわけではないが、正月にもう一度自分に言い聞かせておこう。
「自分に起こることの95%は、自分が起こしたことだ」
あとの5%は、消費税(笑)。
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