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2011年04月の日記
2011年4月30日(土)

 ふー、久しぶりにほぼ徹夜で仕事した。で、先週の金曜日に抱えた「岩」を日付が変わって日曜日になった今朝午前4時20分、ついに仕上げました。いつもは仕上がった原稿をFAXで送るのだが今回はあまりに枚数が多くて、しかもこんな時間だからFAX電話を鳴らして先方を起こしたらいけないと思って、さっき車でお届け先のマンションまで行って原稿を郵便受けに入れてきました。ほんで、深夜ハイがまだちょっと残ってるので手遊びで日記を(笑)。

 …と思って書き始めたら、今週は木曜日、金曜日と小ネタ満載で、どれも一本ネタになるものばかりなのでいい加減に書くわけにいかない感じがしてきて、けどそんなことやってたら寝る時間がどんどん遅くなるし、「岩」を片付けたからと言っても結構重い石をあと4つぐらい、ま、全部インタレストの特集なんやけど連休中にほぼ片をつけないかんのでムダな時間はないし、しかも日曜日は朝9時から別件の仕事が入っているし…。というわけで、ここ数日の小ネタはラジオでしゃべることにしよう(笑)。

 さて、遅れているインタレストの原稿は、先週の火曜日に特集1本をやっとのことで仕上げました。で、松本君ちに持って行くヒマがないのでトミーに「松本君に電話して都合を聞いて持って行ってくれ」言うて渡したら、「木曜日に持ってきてくれ」と言われたらしい。そういや、こないだ松本君に電話した時「連休前にはきれいな体になって万全の体制を整えます」言うてたから、まだ持って行っても取りかかれんのやな…と思って、それから2日後、木曜日の晩にトミーに電話して確認したら、

トミ「行ってきましたよ」
田尾「で、何か言うてた?」
トミ「何か、目の下にクマ作って死にそうな顔で『連休明けから全力で取りかかるけん…』とか言ってました。松本さん、大丈夫ですかねえ…」
田尾「よし、連休明けまで次の原稿上げんでも大丈夫になったぞ」
トミ「松本さんの心配でなくてそっちですか!」

 みたいな(笑)。あかん、外が明るくなってきた。ちょっと寝る。
2011年4月27日(水)

 明日の木曜日、家内が友達2人と一緒に車で神戸に行くという。でも家内の車は2ドアなので3人が乗り降りしにくいということで、明日は1日、私の車と交換することになった。朝、車を見たら、2週間前に「洗車した直後に小バエの大群を浴びた上に翌朝雨に降られる事件」があったこともあってかなり汚れていた上、ガソリンもほとんどなかった。そこで、私は早めに大学に向かって善通寺に着き、いつものガソリンスタンドに行って給油と洗車をすることにしたのである。

 今日は朝から晴天だ。私は給油と洗車を頼んでスタンドの休憩室に入り、寸暇を惜しんでパソコンを開けて20分ほど仕事をして、満タン洗車を終えた車に乗って9時前に大学に到着。午前中に授業を一つ終え、午後1時半から2つ目の授業の「インタレスト編集会議」を始めていたところ…晴天にわかにかき曇り、ポツ、ポツ、と来たかと思うとあっという間に豪雨襲来! 何でやねん! 強風まで吹き始め、「三びきの子ブタ」も真っ青の暴風雨じゃー!(ダジャレの説明はしない)しまいにカミナリまで鳴り始め、編集室は騒然となった。

金藤「うわ、また光った!」
富永「先生、外がすごいことになってますよ!」
田尾「悲しいお知らせがあるんや」
富永「何ですか」
田尾「俺、今朝、洗車した」
富永「もうやめて下さいよ! 絶対そのせいですよ!」

 絶対違うのだが、何せ今月、2回も洗車したのに2回ともたった半日で雨をかぶったからなあ。あ、あと虫と。「何か持っている」と言ってください(笑)。
2011年4月24日(日)

 何がどうあっても24時間で1日ずつ経っていくもんだなあ…と思いながら、ちょっと一服してみたりして。泥沼の中を思い石を背負って進む私に、金曜日にもう一個「岩」が載っかりまして(笑)、もうええか。こないだ「塗炭の苦しみ」とか書いたらA藤から「何で『炭』を『塗る』ことがそんなにつらいんかを知りたいです」という質問メールが来たが、私の記憶では「塗」は「塗る」ではなくて「泥」のことで「炭」は「「焼けた炭」のことだったような…。昔それを聞いた時、私も「焼けた炭」は熱いけど「泥」がそんなに苦しいことかと思った記憶があるが、「泥」が苦しいの、今頃やっとわかったわ(笑)。

 で、この非常事態なのに先週、かっしーから1年ぶりぐらいにメールが来て、何事かと思ったら「ゴルゴ13が高松に来るそうですよ」って。さらにその翌日、インタレストOBのスシ子が研究室に来て「田尾さん、ゴルゴ13が高松に来るって聞きました?」って。『ゴルゴ13』の最新作の舞台が高松になるという話なのだが、忙しいのでとりあえず「ゴルゴ13は一般人に迷惑をかけないから心配してない」と返していたら、今日、勝谷さんから「大変なことが!」というメールが来て、恐る恐る開いてみたら「田尾さん、どういう形で出演されるんですか(笑)。田尾さんがうどん食べているところで麺線を撃ち抜かれるとか」って…『ゴルゴ13』ネタかい!(笑)すんません、いかに勝谷さんといえど、発売前にネタばらしするわけにいかんので…って、何でやねん! 

 15年以上前、社長になった時に「ボルボ13」というギャグをやりたいというだけの理由で車をボルボに買い換えてナンバーを「13番」にした私ではあるが、ここに来てにわかに『ゴルゴ13』の注目度が再上昇ですね。27年も前に発表された原発事故がテーマの作品「2万5千年の荒野」も、今回の原発事故と同じような構図の話で注目されているみたいだし(麻生さんだったら絶対読んでるからもっとうまく事故処理をしてたんじゃないかという話も…)。ちなみに先日、都村さんから原発をはじめとするエネルギー問題について目からウロコの話を聞きましたが、これも事前にネタばらしするわけにいきません。「長生塾」のホームページにいずれアップされると思いますのでお楽しみに。じゃ、今日はここまで。
2011年4月21日(木)

 あっという間に1週間が過ぎる。朝から夕方まで授業と会議と大学行事がびっしり詰まって、その上に来客の連続、さらに電話で依頼事が数件入り、夜はラジオの収録が2本に講演にインタビュー取材、その上にインタレストの締切がやってきて、もうこの1週間、手帳を見なければ何があったのかさえ思い出せないくらい、いっぱいいっぱいの毎日です。よって、忙しすぎると日記を書いてるヒマがなくなるのだが、これから1ヵ月くらい「忙しい」を超越しそうなので「現実逃避」で日記を書く回数が増えるかもしれん(笑)。とりあえず今日は、生きていることの報告だけ。
2011年4月15日(金)

 昨日の夜7時前、授業と会議と雑務を終えて帰りに、ガソリンが底を突いていたので、大学の近くのいつものガソリンスタンドに行ったのである。「ハイオク満タン」言うて運転席を出て車を見たら、しばらく洗車してなかったので車が汚れだらけ。しかし、「洗車したら雨が降る」というジンクスを持つ私はもう学習したので、まずは空模様を確認した。今日は快晴だ。どう見ても好天のまっただ中。さらに新聞で週間予報を確認すると、曇りマークも見えるがしばらくずっと晴れの予想。よし、オッケー。そこで「洗車もしといて下さい」と言って、私はパソコン持って店内に入って仕事をしていた。しばらくすると店員さんがやってきて、

店員「あの、虫がいっぱい付いてるんですけど、取りますか?」

 高速道路を走行していると、車の全面に小バエみたいな小さい虫がいっぱい付くことがある。高松自動車道は、大野原あたりを通過するとよく小バエの大群に遭遇して車にパシパシ当たるのだが、ここ数ヶ月、あっちの方は走ってないのにめちゃめちゃいっぱい付いているのである。

田尾「あ、取っといてください」
店員「800円かかりますけど」
田尾「800円するんな! ま、ええか。こんな時期やから消費活動するわ(笑)」

 というわけで約30分後、ガソリン満タンで虫も取れてピカピカになった車に乗って、私はガソリンスタンドを出て5分後に高速に乗ったのである。そしたら、高速を走り始めて2分後、何かパシパシという音がした。見ると、フロントガラスに小さい雨粒のようなものが数十個付いている。ウソやろ! 雨か? 暗くなった空を見ても、雨雲の気配は全くない。何じゃこりゃ。

 30分後、自宅に到着して車を見たら、車の前面に、ナンバープレートからフロントガラスまでおびただしい数の小バエみたいな虫が張り付いていた。

田尾「800円で虫を取って、7分しか持たんかったんか!」

 「洗車したら雨が降る」に加えて「洗車したら虫が降る」の新ジンクスが登場しました。しかし、大野原の小バエ軍団が善通寺に来ているとは、天変地異の前触れか? という事件があった翌朝の今日、雨が降りました。もう勘弁してくれ(笑)。

 さて、インタレスト11号の企画編集がなかなか遅れております。今期は編集長のトミー以下、頼もしいメンバーが揃っているのでいつもより多めに任せていたら、全然進まんやんか(笑)。みんな、目先の作業はかつてない熱心さで取り組むのだが、今回は見せ方が難しいネタが多くて頭の中の具体的な「完成予想図」がぼやけているから、どうも集める情報の詰めが甘くて仕上げができない。そこで今日はついに私が重い腰を上げて、授業終了後、午後からいよいよ付きっ切り体制に入ったのである。

 松本君に電話で状況報告。

松本「いやー、僕も今回は遅いなあと思ってたんですけど、こっちから電話したらヤブヘビになりそうな気もして…(笑)」
田尾「とりあえず、今日から俺が本格始動するけん」
松本「授業準備とか、自転車操業はもう終わったんですか?」
田尾「んー…例えて言うなら、今、ずーっと沼の中を歩いてるやろ? 一歩踏み出すのに足を抜くのも難儀するような泥沼をまだずーっと歩いてるんやけど、今日からその上に重い石を担いだみたいな感じ(笑)」

 足、抜けるんか? …とかいう感じで(笑)。とりあえず、気合いを入れるためにトミーとO谷と3人で岸井に行ってうどん食って、帰りにコンビニでユンケルを買って万全の体制を整えた。ちなみにコンビニ、タバコはマイルドセブン系が全滅(売り切れ)。残ってたのは「マイルドセブン・スペシャルライト」と「マイルドセブンFK」の2種類だけ。あとはほとんど外国産タバコのラインナップだけだ。

田尾「その2つ、人気がないということですね」
店員「そうみたいですね(笑)」

 私はかつてFKを吸っていて、スペシャルライトが出てからはスペシャルライトばっかり。私の人生、人気のないとこばっかり攻めているようだ(笑)。それから編集室に帰って1時半から夜の8時半まで、トミーと溝渕、O谷、O平、O津(Oばっかりか)たちと一緒に、インタレストの新機軸特集の気の遠くなるような整理作業を敢行。終わりが見えない。週末、土日はこれにかかりっきりです。終わるまでやるぞ! ま、当たり前やけど。
2011年4月11日(月)

 久しぶりに行った「がもう」でいきなりガモムス弟に「どしたんですか。フラフラしてますよ」と言われるぐらい、フラフラしているらしい。理由はたぶん、連日「小学生の8月31日状態」が続いている上に、マスターズがあったこと(笑)。中継は毎朝5時からだったのだが、石川のスタートが毎日日本時間で午前1時半とか2時半とかばっかりで、その時間にスタートすると、中継が始まる頃にはもうホールアウトしてたり、残ってても最後の数ホールだったりするのである。ただ、インターネットのマスターズの公式サイト(英語のやつ)で、映像はないけど30秒ごとに途中経過が更新されるのがあって、それで全選手の成績とランキングの動きが逐一わかってライブ感がかなり伝わってくる。けど、それを見ていたら徹夜になってしまう。押し詰まっている仕事も絶対せないかん…。

 ということで、パズルのようなタイムスケジュールを考えに考えて、深夜0時頃に1〜2時間仮眠を取って、2時頃からパソコンの端の方に公式サイトのライブ更新ページを置いて朝まで仕事をして…とか、週末の4日間は老体にむち打つようなバカなことをやってました(笑)。それにしても先週は苦しかった。

●友人Mの弟は国語の時間、「苦々しい」を「くっ、くるしい」と読んだ。

という作品を思い出したが、「小学生の8月31日状態」はゴールデンウィークが明けてもまだ続くことがほぼ確定。苦しいなあ。

 私も苦しいけど、いろんなビジネスも苦しいみたいで、先週はKSBが地元の観光業界の「自粛」による影響を取材していて、私もコメントを求められたのだが、こんぴらさんとかの宿泊施設もキャンセルが相次いで、前年の半分以下の稼働率だそうである。私は質問した。

「具体的に、誰が自粛(キャンセル)してるんですか?」

 香川は震災被害も放射能被害もないので普通の人がキャンセルする合理的な理由はないし、被災者は当然キャンセルするだろうけど、香川の観光地の宿泊予約をしている被災者の方々が予約者の半分もいるとはとても思えないので、いったいどんな人がキャンセルして前年比半分以下にまで落ち込んでいるのかと思ったのである。そしたら、「会社関係や組合等の団体のキャンセルがすごく大きい」んだそうです。なるほど。昨日乗ったタクシーの運転手と話してた時も、

運転「花見客も宴会客もちょっと減ってるみたいやなあ」
田尾「誰が減ってるんですか」
運転「会社関係やなあ。個人はそうでもないんちゃうかなあ」

とか言っていた。いろんな聞いた話を総合すると、どうも企業や組合の「団体さん」が一番自粛しているようですね。ちなみに、企業や団体の自粛は、モンスターマスコミやモンスター市民(モンスタープロ市民とモンスターネットの中の市民)が作り上げた過剰な「世間体」に触りたくないという理由と、会社の場合は実際に売上が落ちて旅行や宴会どころでないという切実な理由もあるようです。二次災害だなあ。けど、思い起こせば昭和天皇崩御の時も阪神大震災の時も全く同じ「自粛」→「二次災害」→「過剰な自粛はやめよう」という流れが世間に起こったのに、三度同じことが起こるんですね。というより、今回の自粛が一番大きいような気もする。

 災害や事故はいつどこで誰の身に起こるかもしれないので、私はすでに家内と「もし高松で大災害や大事故が起こったらどうするか」というのを確認し、「残された人にあまり迷惑がかかるようだったら、どうせ人間の死亡率は100%何だから、もういい歳なので死ぬ」とまで決めているのであるが、もし本当に香川で起こったら、全国の皆さん、気持ちはありがたいけど自粛しないでくださいね。理由はまず、日本の国の、国民の生活の大基盤である「会社や店や働いている人たち」を二次災害に遭わせるようなことをしたら、あまりに申し訳ないから(そういう意味で、私は消費活動は間接的な復興支援だと思っていつも以上に消費しています)。さらに、こないだ書いたけど「生存者救出→被害の拡大防止→被災者・被災地の生活支援、復興支援→次への対策措置」という災害時にやるべき原則に対して、「自粛」というのはどれにもほとんど関係ないし、「支援」という目的に至っては逆効果になるから。といっても、三度あったことが四度目もありそうな危惧はしてるんですが。

 さあ、今日から恐怖のバイシクルオペレーション(自転車操業)開始だ(泣)。大丈夫、「解決できない問題などない」が楽観的頑張り主義の私の真骨頂! …と言い続けて早や30年。学習せえよ(笑)。
2011年4月4日(月)

 いつもなら朝7時半頃に家を出て8時過ぎに大学に着いて…という感じなのだが、今日は早朝から女子プロゴルフのメジャー、ナビスコ選手権の最終日の中継があって、ミシェル・ウィーが首位と6打差とは言え4位にいて、昨日、ヤニ・ツェンが6つスコアを伸ばしたのでウィーも届く可能性がちょっとだけあったから8時半までテレビを見ていたのである。「ない」とは思ってましたけどね、やっぱりなかった。男子ツアーに何度も挑戦してきた前代未聞の天才少女が、なかなかスーパースターになってこん。誰かすごいコーチ、お願いですからウィーを化けさせてやってください…。

 さて、今日は10時から入学式であった。今年も学長の含蓄のある式辞が披露されました。四国学院大学はキリスト教系の大学なので、入学式は讃美歌斉唱と聖書の一節(数節だけど)の朗読で始まって、学長の式辞は朗読された聖書の内容をもとに、現代社会における若者へのメッセージを語るというスタイルをとっている。ちなみに今年紹介された一節は、これ。

<マルコによる福音書 第十一章 二十七節〜三十三節>
 一行はまたエルサレムに来た。イエスが神殿の境内を歩いておられると、祭司長、律法学者、長老たちがやってきて、言った。「何の権威で、このようなことをしているのか。誰が、そうする権威を与えたのか。」
 イエスは言われた。「では、一つ尋ねるから、それに答えなさい。そうしたら、何の権威でこのようなことをするのか、あなたたちに言おう。
 ヨハネの洗礼は…からのものだったか、それとも、人からのものだったか。答えなさい。」
 彼らは論じ合った。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と言うだろう。
 しかし、『人からのものだ』と言えば……。」彼らは群衆が怖かった。皆が、ヨハネは本当に預言者だと思っていたからである。
 そこで、彼らはイエスに「分からない」と答えた。すると、イエスは言われた。「それなら、何の権威でこのようなことをするのか、わたしも言うまい。」

 私は真言宗だから聖書のことはよくわからないので、たぶん的外れな感想を持っているのだろうと思うが、生まれて初めて聖書を読んだ時(大学時代。キリスト教系の関学だったので、必修の「キリスト教学」で読んだのが最初)、何か具体的な教えがたくさん並んでいるのかと思ったら物語やエピソード集みたいだったのでびっくりした記憶がある。で、その物語やエピソードを、要するに「解釈」するのである。その「解釈」というのが何かいろいろなものが絡んでるみたいで(アバウトな言い方だけど)、昔、世界史で「聖書の解釈権をめぐっての争い」が宗教改革のなんたらかんたら…とか習った記憶があって、何だか聖書の解釈は教会以外が勝手にしてはいけないとか、いやそうではないとか…うろ覚えだから余計に怖い(笑)。だから「解釈」ではなくて、私が勝手に思ってたこととして…何を恐れているのかわからんけど(笑)。で、入学式の式典中に聖書のこの部分を見ながら、2つ、思ったのである。

 1つ目。祭司長と律法学者と長老が「権威がどうたら」と言ってイエスにイチャモンつけて来るという話から、「昔から権威を振りかざす者の代表は、役人(?)と学者と長老だったんだなあ」と(笑)。

 2つ目。「問い」を「問い」で返してやっつける、というのは日本でも古くは宗教論争(安土宗論とか)から今でもいろんな議論、論争で行われていて、問われた方がスパッと問いで返して相手をぎゃふんと言わせると実に痛快であるが、私の知る原則では、実社会の会議等で物事を意志決定していく時に、それは、やってはいけないとされているのである。「問い」を「問い」で返す、というのは、目的が「論争に勝つ」ことであって、「よりよい解を求める」という目的には有効でないからである。「いや、そんなことはない」と言う人もいるだろうけど、それに反論していると「議論に勝つ」ことが目的になりそうなので深入りしないけど(笑)。でも、ビジネスをやったことのある人なら、会議で「問い」を「問い」で返すような議論になったら戦略が立てられなくなるのはわかりますよね。でもイエス様だから、そんな俗世間の目先の些細なことを超越した教えでございますね。申し訳ございません。

 ちなみに学長はまた違った視点から、含蓄のあるお話しをされました。「情報とコミュニケーションツールがこんなにあふれていることが、逆に『対話』を減退させている」という趣旨の興味深いお話を聞いて、11時に入学式終了。それから昼飯も食わずに仕事にかかる。

 授業準備をしていたら、資料をたくさんスキャナで取り込む必要が出てきたので、パソコンとスキャナをつないでハッと気がついた。新しいパソコンにスキャナの何かほら、あれ、インストールしてなかったらドーントワークでしょ? で、前のパソコンにインストールした時のディスクみたいなのを探したら、何せ5年も前のことだからどこにあるのかわからん。研究室の隅から隅まで徹底的に探したけど、見つからない。井上陽水の歌が頭を巡ったが、探し物が見つからないと言っても踊ってる場合ではないので、パソコン関連レスキュー隊員1号のS原にSOSを出したら、「ネットでダウンロードできますよ」とのことで、あっという間に解決しました。

 それから久しぶりにどんどん仕事が進んで、これまたあっという間に夕方6時。6時から学内で留学生の歓迎会に出てくれと言われていたので会場へ。ささやかな立食パーティーに出て、今日は調子がいいのでこのあと7時半くらいから研究室でさらに仕事を続けようと思っていたら、7時15分頃、携帯電話が震えた。見ると、H谷川君からだ。歓迎会の最中なのでH谷川君ごときの電話に出て会を中座するわけにもいかんということで(笑)、ま、あとから電話したらええやろ…と思っていたら、数分後、また電話が震えた。さすがにこんなに連発してくるということは、何か急ぎの事態が起こったのかもしれない、と思って携帯を見ると、今度はごんからだった。携帯を開けた拍子につながってしまったので、仕方なく電話に出た。

田尾「田尾でーす」
ごん「あの、今どちらで…」
田尾「大学」
ごん「あの、録音をお忘れじゃないですよね」
田尾「今日、月曜日やぞ。録音はいつも火曜日やんか」
ごん「今週はH谷川君の都合で月曜日になったって、前から言ってたでしょ?」

 どっしぇー! 録音は7時から。今、7時25分。大学からFM香川まで30kmも離れとるやんか! 今から行っても1時間以上遅刻するやんか!

 1時間遅れで録音してきました。えー、たぶん今週の放送、全編遅刻の言い訳で終わると思います(笑)。
2011年4月3日(日)

 この押し詰まった「小学生の8月31日」状態なのに、土曜日から選挙カーがうるさくて思考が何度も分断される。県会議員や市会議員は数が多い上に、何をやっているのか、どういう政策の持ち主なのか、みたいな情報がほとんどないので、私は毎回とりあえず新聞とか広報誌にたまに載っている「議会での議員の質問」をとっておいて、少しでもマシな質問をしている人を探して投票したりしているのだが、もし数人がボーダーラインに並んだら、選挙カーでうるさかった候補者は外そう(笑)。

 それにしても、選挙が近づくと選挙カーでうるさく名前を連呼する人とともに、道路の交差点とかで旗を立てて、通る車にずーっと深々とおじぎをしている候補者をよく見る。あれを見るたびに、気の毒だなあと思う。地域の政治を任せることになるかもしれない人にあんなことをさせるのは、いったい誰なんだろう。直接的には頭の古い選挙参謀か誰かなのかもしれないが、間接的には住民なのか? 少なくとも私は、私らの代表があんなみっともない姿を見せるのは好きでない、もっと堂々として政策を主張する人に代表になってもらいたいので、なるべく選挙カーで名前を連呼する人や街頭で頭を下げ続ける人には入れないでおこうと思っているのであるが…。みんながそういう人に入れなくなると、そのうち候補者の方々がそんなことをするのをやめてくれるかもしれないと思って。

 けど、心ある候補者が例えばしっかりとした政策(戦略)をまとめて冊子にして全戸に配布しようとしたら、選挙違反になるそうですね(実際、かつて私の知っている人がそうしようとしたら選管でダメだと言われた)。公職選挙法というのは、候補者の政策を有権者になるべく知らせないようにしているとしか思えない。で、結局伝わってくるのは「豊かな社会を」とか「活力ある郷土を」とか「人にやさしい」とか、「明るい」とか「住みやすい」とか、「教育を」とか「雇用を」とか、すべて「どうやって達成するのか」という戦略をつけた政策になっていないスローガンか祝詞みたいなものばかりだから、仕方なく多くの人が縁故や所属する組織(会社や後援会等)の意向や、それがなければポスターの顔で投票する…みたいなことが続くのである。

 「しっかりした戦略をつけた政策」を候補者が有権者に自由に伝えられるようにしてくださいよ。誰に頼んでるのかわからないけど、とりあえず公職選挙法を変えられる人たちに。もちろん、戦略も何もない候補者もいっぱいいるだろうけど、誰か1人でもしっかりした戦略を作って当選したら、だんだんみんな戦略を作らざるを得ないようになるんだから。

 ま、うるさい選挙カーに見舞われてそんなことを思いながら、昨日は朝から気分転換に久しぶりに峰山に登ってきました。遠回りして2時間かけて展望台まで行って、一服して険しい方の山道を降りていたら、下から年配のおじさん、おばさんたちが上がってきた。すれ違うのがいっぱいいっぱいの細い急な山道なので、ちょっと脇に寄って岩に腰掛けて行列の皆さんを通してあげていたら、え? え? 何か大人数の行列だぞ。

田尾「おはようございますー」
おじ「あー、おはようございます−」
田尾「何か大人数ですね−」
おじ「あー、ようけ来よるでー」
田尾「おはようございますー」
おば「おはようございます」
田尾「おはようございますー、お疲れさんです−」
おじ「おはようさんー」
田尾「おはようございますー」
おば「おはよございます」
田尾「お疲れさんです−」
おじ「あー、すんませんなあ」
田尾「何かまだまだ続いてますねえ」
おじ「すんませんなあ、70人ぐらい来よりますけんなあ」
田尾「70人もおるんですか!」
おじ「こっち上がって来よるんは70人ぐらいやけど、向こうの別の道は120人上がって来よるで(笑)」
田尾「120人ですか!」

 とにかく、くねくね曲がった急な山道を、下の方の木々の間から延々人が上がって来続けるのである。その間、ずーっと「おはようございますー」を繰り返す私。5〜6人に1人の割合で「あら? 田尾さんやな」と声がかかる。視聴率10%ぐらいか(笑)。10分ぐらいかかって、やっと行列が通り過ぎました。それからしばらく山を下りていると、折りたたんだ紙が一枚落ちていた。さっきの行列の誰かが落としたのだろうと思って拾って見たら、高松市ハイキング協会の「峰山清掃ハイキング&総会」とやらのスケジュールが書いてある。わー、山の上で総会するんだ。
2011年4月1日(金)

 うわ、1週間も空いてたのか…というよくある書き出しですみません。もう授業準備と企画物と原稿に追い詰められてて。こないだは知人からの会食のお誘いに「授業準備が間に合わないから欠席」と返事したら「授業や毎年やっとんやから大した準備やないやろが」と言われたのだが、あかんねん。今年から新しく担当する科目が4つも増えて、そいつら全部、一から組み立てて必要な資料やデータや演習問題や全部作らないかん。教科書とかないし。

 で、毎日研究室に引きこもり状態で、ところが今週は研究室でいたら部屋の真下から建物の配管を切ってるみたいな「ガーーーーーー」いう音がずっとしてきて、数日後にやっと止んだと思ったら今度は学生の履修登録日が続いて、履修指導とやらを受けに学生が次々やってくるわ、用もないのに片岡もやってくるわ、インタレストの学生たちは毎日隣の編集室でごそごそやってるわ、しょうがないからちょっとのぞきに行ったら、最近トミーの妹のサキがしょっちゅう来とる。やつら、姉妹揃ってうちの学生なのだが、この4月から妹のサキも情報加工学メジャーを専攻してきて、姉妹でインタレストスタッフになるという大惨事(笑)。しかも、何と金藤ジェシカの弟までインタレストに入ってくるというではないか。きみら、弟や妹にインタレストのレベルの高さと大変さをちゃんと説明したんか? 「田尾さんとうどん食べに行く科目」とか言うてないやろな。

 来週は月曜日が入学式で、再来週の月曜日からいよいよ授業が始まるから、もう待ったなしの最後の1週間になる。はたしていろんなものが間に合うのか、想像するだけで恐ろしいのに金曜日に厄介事が一つ。1週間くらい前、学内で会った職員から、私が4月8日の「新入生オリエンテーション」の中で予定されている何やらコンテストみたいなプログラムの審査員になっていることを聞かされたのである。私はそんなプログラムがあることさえ知らなかったのだが、本人に打診もないまま審査員が決まっていたという愕然とする事実。どうもオリエンテーションの担当学生たちが企画運営するプログラムらしいのだが、大まかな内容を聞くと、これがまた痛々しい(失礼)学芸会みたいな企画のようで、忙しい上にとてもつらい。

 新入生に何かをやらせる企画というのは、「やらされる側」のモチベーションとか、どんなものができるのか、その成果物のクオリティとか、進行のいわゆる「完成予想図」の予測とか、いろんなことを考えんかったらたいてい寒いイベントになるのだが、それをプロの指導なしに学生にやらせたら、十中八九、悲惨な学芸会になる。まいったなあ。しかも未だに、会場も時間も連絡がないし。まいったなあ。とりあえず放っておくか。

 詳しいことはよくわからないし、そんなにたくさん事例を見てきたわけでもないので一概には言えないのかもしれないが、学生が運営する組織というのは、「親睦」が目的なら大して問題はないのだが、「何かを作り上げる」とか「達成する」とか「成果を上げる」とかいう目的に対しては根本的に向いてない運営形態であることが非常に多い。その一番の原因は、おそらく「合議制」とか「多数決」とかいった、学級会の延長的な意志決定システムを取っていることにある。そして、みんながそれが正しいと信じ込んでいることにある。しかし、あれはビジネスの意志決定システムではないのである。というか、ほとんど逆行していると言った方がいいかもしれない。青年会議所が「ロバート議事法」のせいで大きな成果を上げられないのと同じである。

 ま、いいか。よくはないけど(笑)。私は部外者だからそこまで面倒見切れないし、仮に面倒を見ようとしても結束して反対されそうだし。とりあえず目の届く範囲のインタレストの首脳陣には「目的を持った組織の運営」をのノウハウをしょっちゅうレクチャーしてて、みんなその辺はかなりわかってきてるみたいだから…と、うどん食べに行く科目ではないことをちょっとアピールしておいてと(笑)。
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