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2012年11月の日記
2012年11月30日(金)

 今週も「忙しい金曜日」をクリアした。ま、クリアしてもしなくても1日は過ぎていくのだが、とりあえずいろんなものをクリアした。O西と吉田が『インタレスト』以外は「鬼のようなガントチャート」を作ってくれないので10日以上も抱えていた今晩締切の原稿も、午前1時にクリアした。

 それから一息ついて水槽を見たら、水槽の電気は消しているけど部屋の灯りで見える水草の上に、2週間以上ぶりに上沼エビ子とエビ夫人が現れていた。最近数ヵ月は名前も付けてないちっちゃいエビばかりが目撃されて、スターたちがほとんど確認されていなかったので、久しぶりの確認に夜中だというのにしばらく見入っていたら、茂みの奥から中型で分厚い、今まで見たことのない体型のエビが現れた。よく見ると、ん?………腹の部分がふくれてて何か白いぞ……卵か? というか、あのエビは水槽の中で産卵するのか?

 ネットで調べたら、「産卵する」と書いてあった。ま、産卵しても水槽内にはがっついた魚が100匹ぐらいいるから、隔離でもしないと全部食べられてしまうだろうなあ…でも、私は隔離して繁殖させたりするほどの熱帯魚マニアじゃないから、ま、自然のままに任せておくか(笑)…とか思いながら見ていて、ふとあることに気づいて私はそいつを二度見した。こいつの全長、頭のあたりに他のエビより多めに密集した細かい斑点、時に突然側面のガラスを駆け上がるあの動き……お前、エビー・マーフィーか! というか、エビー・マーフィーはメスだったのか!

 という驚天動地の深夜でした。それでちょっと目が冴えてしまったので、最近内容がうっとうしくてあまり熟読してない新聞をめくりました。

 相変わらず、脱原発…卒原発…2030年までに原発ゼロに…直ちに原発ゼロに…いや、原発ゼロは政党として無責任だ…みたいな言葉が舞っている。本当にどの政党も、どのメディアも、「目標の表明」しかせずに、「起こりうることへの対処」がちっとも伝わって来ない…ということをこないだ書いたが、もう一つ、ずーっと気になっていることがある。それは、「今、全国の原発の安全性はどうなっているのか?」という、議論の出発点がどこにも出てこないことである。

 今、原発の安全性はどうなのか? それを前提としない限り、戦略なんて出てくるはずがない、というのが、ビジネスや大学や人生で山のように問題解決(ちっちゃい問題ばかりだけど)をやってきた私の第一感である。安全なら稼働する、危険なら止める。安全か危険か、その度合いによって今後の戦略を判断する。つまり、今どういう状態にあるかを認識しない限り、「ではどうするか?」の戦略なんて出てこないからである。

 そこで、今の安全性に対する疑問である。

(1)この間と同じくらいの規模の地震が来ても、原子炉は止まるのか? こないだの地震が来た時に、あれほど管理がずさんだと叩かれた福島第一発電所の原子炉は、ちゃんと止まったんですよね。すると、全国の原発の原子炉は、あの100年に1回か1000年に1回とか言われる規模の地震が来ても「原子炉はほぼ間違いなく止まる」ということでいいんですか? 
(2)この間と同じくらいの規模の地震と津波が来ても、全電源喪失はもう起こらないのか? 物理的には全電源喪失がこの大惨事を起こした、ということは、物理的には「全電源喪失を避けるための手当て」ができていれば、今後、あれほどの津波が来ても「爆発は避けられる」ということになりますよね。たぶん、あんなことがあったあとだから現場は必死で電源確保作戦を講じているはずだと思うんですが、今、どうなっているんですか?
(3)この間と同じような緊急非常時になった時、すぐに緊急措置が講じられる命令執行体制は整備されたのか? 先の事故では、現場に「直ちに海水を入れて、数千億円の原子炉はパーになるけど爆発を阻止する」という権限がなくて、上層部や総理大臣のもたつく決定を待たなければならなかったことが大事故につながったと言われています。すると、そこがもたつかないようにルール改正されていれば「緊急時の現場即時対応」が可能になって、この間と同じような緊急時になっても今度は大丈夫、ということになるのですが、現状はどうなっているんですか?
(4)天災以外の危機管理(テロとか、その他考えられる人為的爆発の危険)の現状はどうなっているんですか?

 最低限、この4つ。これこそ、毎日のように報道されなければならない項目だと思うのですが。それが、我々国民がものを考えるための出発点(ファクトベースでの基本認識)でしょう。繰り返しますが、

(1)震度7〜8の巨大地震が来た時、原子炉がきちんと止まるかどうか。
(2)30m級の巨大津波をかぶった時、全電源喪失が起こらないかどうか?
(3)緊急非常時になった時、現場即時対応ができる体制になっているかどうか?
(4)天災以外の危機管理ができているかどうか?

全国全ての原発について、最低限この4つを国民に知らせていただきたい。つまり、この間と同じ規模の地震と津波に見舞われた時、あるいはテロ行為があった時に、最悪の事態(爆発等)が起こるかどうか、最低限それだけを知りたいのである。

 例えば、もし現在、「同規模の地震と津波が来ても原子炉は止まり、電源も喪失しない、それ以上の事態が起こってもメカニズムを熟知している現場責任者が自分の権限で止められる」という状態になっているのであれば、物理的には、南海大地震だろうが活断層だろうが、それを克服する技術が完成しているということになる。すると、南海大地震も活断層も、原発を止めるキーファクターにはならなくなる。つまり、脱原発や卒原発、フェードアウト…等、「段階的に原発を廃止していく」という主張はすべて、その根拠の大半が失われてしまう(「原発は怖い」という情緒的な話だけになってしまう)。

 逆に、もし、巨大地震が来ても止まらない原子炉があるとか、全電源を喪失する可能性のある発電所があるとか、未だに命令系統が混乱する恐れがあるのであれば、脱原発や卒原発、フェードアウト…等、「段階的に原発を廃止していく」という主張はすべて、危険極まりない話になる…等々。

 つまり、この現状の安全性の認識がない限り、「原発継続」がいいか? 「脱原発」がいいか?「卒原発」がいいか?「フェードアウト」がいいか? それは10年後か? 20年後か? など、問われても答えようがないのである。だから、メディアも政党も「きちんと判断して投票しよう」と言うなら、最低限、全国全ての原発について、この4つを知らせていただきたいのである。

 それも、専門家による現状分析でもいいけど、一番知りたいのは、それぞれの原発のトップと、現場責任者の意見である。

「うちの原発は、震度いくつの地震が来てもこういうメカニズムで原子炉はちゃんと止まる。この規模の津波をかぶっても、こういう仕組みになっていて、最悪の事態になっても私がこうするから電源は喪失しない」

「うちの原発は今、津波をかぶっても全電源喪失しない対策はこういうふうにしていて大丈夫だと思うが、震度いくつ以上の地震が来た時にこの装置が老朽化していてひびが入る恐れがある。平常時は問題ないが、地震はいつ来るかわからないので、これの補修が終わるまで稼働しない」

…等々。

 そういう安全性の確認情報が、ちっとも流れてこないのである。原発問題は「安全性、危険性」が最大一番の問題なのに、メディアはその最大一番の問題の現状をちっとも国民に報道せずに、「国民の皆さん、脱原発や卒原発や原発継続の善し悪しを判断してください。今度の選挙で意思表明して下さい」と言っている。

 投票のための判断材料は、各党や各候補者が何を主張しているかではない。その主張が正しいかどうかを判断するための、「ファクトベースの情報」なのである。メディアもいい加減に真面目に考えていただきたい。うーん…「いい加減に真面目に考える」というのは、文法は合ってると思うんだけど何かおかしいな(笑)。
2012年11月29日(木)

 朝、研究室にチンペイがやってきた。

チン「田尾先生、僕もこないだ太陽光発電の営業に捕まったんですよ」
田尾「ほう」
チン「この間の日曜日に子供と表で遊んでいたら、何か男の人がやってきて、太陽光発電を勧めてきたんですよ。それでね、とりあえず聞いてたら、何か日本の電力事情がどうしたとかいっぱいしゃべり始めて、逃がしてくれないんですよ」
田尾「キャッチセールスみたいやな(笑)」
チン「それでね、僕もない知恵をフル動員して“こういう理由だからいらない”って言ったんですけど、“売電したらいくら儲かる”とかずーっとしゃべってくるんです。僕、15分以上、子供をほったらかし状態で、いらないって言ってるのにいつまでも食い下がってくるんで、もういい加減にしてくれと思って、とうとう大声を出して“いらん!”言うて怒鳴って追い返してしまったんですよ」
田尾「おー、ついにキレたか(笑)」
チン「そしたらね、僕が“いらん!”って怒鳴ったのをうちの子供と一緒に聞いてた近所の子が、うちの子に“たいちくんのおとうさん、なんで『ワン!』って言うの?”って。俺は犬か!」

 チンペイ、おいしいネタできたのー(笑)。ちなみに、わが家にもこないだの日曜日に太陽光発電の電話セールスがかかってきましたが、「うちは集合住宅です」の一言で引き下がってくれました。

 ただ、誤解されたらいけないので断っておきますが、私は太陽光発電に反対じゃありませんので。自宅で自分のお金で自分ちの電力をまかなうために太陽光発電をするのは、誰にも迷惑をかけないし、引いては日本全体の省エネにもつながりますから大賛成ですよ。ただ、42円もの高い値段で電力会社に大規模売電するのは、電気代が上がって企業や太陽光発電をやっていない多くの生活者を苦しめることになるので賛成できない、と思っているだけです。諸悪の根源は、政府とその圧力勢力が決めた「42円買い取り」の根拠となっている「再生可能エネルギー法案」にあると思います。誰があんな法案通したんですか。

 といったところで、あと10分で日付が変わる。明日は朝から授業3本と学生指導が詰まった、ベリービジー金曜日だ。懇意にしている某レストランのKさんが「金曜日は(客が)“来ん曜日”や」と言っていたが、私は金曜日が一番忙しい。
2012年11月28日(水)

 先週の水曜日、坂出と宇多津でとうとうメガソーラーが完成してしまいました。ここ、皆様のお気持ちで(笑)とか(泣)とかつけといてください(笑)。こっちじゃ新聞もテレビもお祝いムード全開で、テレビではキャスターが「どんどん広がって欲しいですね」とまでコメントする有様です。

 新聞発表によると、大きい方の坂出のメガソーラーは、

・旧塩田跡地の約3.3ヘクタールに太陽光パネル約1万3000枚を設置。
・発電能力は約2メガワットで、一般家庭約600世帯分の電力を賄える。
・来年3月に、これをさらに倍に拡大する計画を進めている。
・総事業費は約6億円(四国新聞にはどこにも書いてなかったけど、産経新聞の香川版にはちゃんと書いてあった)。

とありました。数カ月前、計画が発表された時と同じ数字です。まず一つ、ちっちゃなことですが、家庭は電力消費量で計算するので、「発電能力2メガワット」→「一般家庭600世帯分」という記事は「電力量への換算」という基本的な計算が抜けている。「年間発電電力量200万kwh(出力2メガワット×年間直射日照時間1000時間)で、一般家庭約600世帯分の電力を賄える」と書かないと、根拠がおかしくなりますよ。

 さて、ではこれがどういうことなのか? 数カ月前の日記と同じことをまた書きますが、

(1)この会社は年間200万kwhの電力(天候が順調なら)を1kwhあたり42円、合計年間8400万円で四国電力に売る。
(2)四国電力は、たぶん1kwhあたり10円以下で電力を作れるのに42円の電力を買わないといけないけど、その差額は電気代の値上げでカバーする(カバーできる)。
(3)すると、我々電気ユーザーは、いずれ無抵抗に余計な電気代を払わないといけなくなる。

 要するに私らは、公共料金を上乗せで取られることになるわけです。しかも、その上乗せ料金は四国電力を間にかまして全部メガソーラー会社に行くわけですから、あのメガソーラーはある種、我々電気ユーザーのお金を勝手に持って行って運営しているようなものとも言えます。私ら、欲しいものはお金を出して買って満足しますけど、普通なら安く買える電気を高く売りつけられることになるのは(それも延々最低20年間も)、とても脳天気に「お祝い」できる話じゃないと思うんですが。

 さらに、これが「地域活性化につながる」とまで言っている人がいるようですが、計算能力、大丈夫ですか? これも前に書いたけど、県内に年商8400万円の会社(ちょっと流行っているうどん屋1軒くらいの売上規模)が一つできただけですよ。

 しかも、どこのメディアも触れもしないけど、それで雇用がどれだけ増えるんですか? 例えばうどん屋なら1000〜2000万円もあれば十分開業できると思うけど、このメガソーラーは6億円もかけて作って、それで投資を回収しながらやっていける計画になっているということは、販売管理費に占める人件費はどう考えても微々たるものでしょう。例えば、年収400万円の社員を10人抱えただけで人件費が年間4000万円にもなるから、年商8400万円の会社では普通あり得ない。ということは、正社員雇用なんて数人程度じゃないかと想像しますが、いずれにしろ、地域が活性化するほどの雇用は絶対に発生しないのではないですか? それで、何をもって「地域活性化」と言っているのか…。

 さらに、四国電力の年間発電電力量は約300億kwhだから、このメガソーラー(200万kwh)はその0.0067%の電力しか生み出しません。その数字を示さずに、「一般家庭600世帯分」という何かすごく多くの電力を賄えそうな言い回しをするのは、読者をミスリードする元です。

 とりあえず、たかが年商8000万円だろうが会社が一つでもできることは地域経済にとってありがたいことですが、それは民間がちゃんと民間ビジネスをやってこそのことです。無抵抗のユーザーに負担をかけてやるビジネスというのは、ほとんど増税と同じ話だと思うのですが。

 ちなみに、こないだ上原からこんなメールが来ました。上原んちに太陽光発電の電話セールスがかかってきて、日本の電力事情について語り始めたので、いろんな数字を出して「現実的ではないので興味がありません」と返事したら、「あなたは原発推進派なんですか!」と逆ギレされたそうです。上原曰く、「客観的な数字を挙げただけで、何で電話セールスのねえちゃんに悪人扱いされんといかんのですか」って(笑)。

 言うときますが、私も上原も「原発がいいか、自然(再生可能)エネルギーがいいか」と問われれば、自然エネルギーの方がいいに決まってますよ。ただ、原発を止めて自然エネルギーに置き換えるまでに起こるリスク、それは「原発が爆発するかもしれない」という「あるかもしれないリスク」でなくて確実に起こる(もう起こりつつある)リスクですが、それに対してどうするか? という道筋を示さずに「原発を止めろ」「太陽光発電にしろ」等と言われるから、「どうやってやるのか? その間、私たちはどうなるのか? どうしろというのか? を教えてください」と言っているのである。それさえ出してくれれば、ロジックで議論できるし、ロジックでいい悪いを考えられる。でも、それが出ない限り、電話セールスのねえちゃんみたいに好き嫌いの感情論にしかならないのである。でも、そんなことを言うとすぐに、「原発推進派か! 自然エネルギーより原発の方がいいと言うのか!」という、まるですり替えた議論で必ず非難されるんですよね。そんなこと言ってないのに。

 香川県の県民所得は、データによるとわずか10数年前に平均300万円だったのがどんどん減り続けて、2009年のデータでは250万円(!)にまで落ちています。生活が安泰な人たちには実感がないのでしょうが、どう見ても明らかに何かの閾値にどんどん向かっていることは間違いありません。どうするのか? その道筋を具体的な戦略で語り(「我慢せよ」と言うなら、ちゃんとそう言うべきです)、感情でなくてファクトベースで議論できる環境になってほしいと思います。

 かつて、瀬戸大橋が架かった時に関係者もメディアも大変なお祝いムードを創り出して、今や借金まみれで大変なことになっていますね。高速道路が開通して関係者もメディアもお祝いムード一色になって、今や一般道周辺はどんどん寂れていっている。コトデンそごうが開業して関係者もメディアもお祝いムード一色になって、わずか4年後に倒産してしまいました。それらは全部、ちょっとファクトベースでお金の計算をすれば、「祝ってる場合ではない」という一面がすぐにわかったことばかりです。

 でも、「何でもお金で判断するのは間違っている」という情緒論の方が強いから、もういいです。声の大きい人にお任せします(笑)。ただし、何が起こるかわからないけど、そのうち閾値を超えて何かが起こった時には、逃げないでくださいよ…と、夜中に書いてたら上原向けの原稿になってしまった(笑)。すんません、最近、新聞やテレビの紙面や報道の8割ぐらいがいちいちモヤモヤしているので…私は穏便な人間なんで、どうかしてたと思ってください(笑)。
2012年11月24日(土)

 迷惑なねっく(笑)が帰ってきて、ゴルフに行くハメになったのである。今年3回目。全部、ねっくが帰ってきて「ゴルフ行こ」言うて誘ってきたやつばっかり。あいつ、東京から年に1〜2回帰省してくるのだが、ゴルフに行く友達がいないので、仕方なく私と松村が相手をしてやっているのである。だから、ねっくが帰ってこなければ私はゴルフに行くことなんかないのである。

 ねっくはこっちで車がないから、朝7時40分にいつものように私が迎えに行って、8時15分に三木町のグランドカントリーに到着した。クラブハウスの前に車を付けると、キャディーのおばさんたちが寄ってきて、トランクからゴルフバッグを取り出してくれる。それから、後部座席に積んでいるバッグ(シューズとか着替えが入っている)を見て、キャディーのおばさんが言った。

おば「このバッグも持って行ってたらいい?」
田尾「あ、お願いします」
おば「おうどん入ってるん?」
田尾「なんでやねん!」
おば(もう一人のおばちゃんに私のバッグを渡しながら)「はい、これ田尾さんのバッグ。おうどんでないけんな」
おば2「はいはい、あ、ほんまや。おうどんにしては軽いわ」

 もー、おばちゃん、朝から濃いわ! というか、俺、ほとんど初対面やろ(笑)。

 ちなみにゴルフの話は、今日は「ゴルフのようなもの」をしたので報告すべき内容はありません。帰りに、ねっくと2人で一宮のさぬき一番(ねっくの実家のすぐ近く)に行って、ミックス天ぷらうどんとおでんとおにぎりを食って帰りました。

 大学の後輩のSさんからメール。

●先輩大変! 先日、某所で○○氏(筆者注:うどんに詳しいという地元の識者の方)の講演があり、「讃岐うどんを全国に広めたのは私だ」と臆面もなく言い切っていました。最後に突っ込んでやろうと思いましたが、争い事を嫌う先輩のポリシーを守り、我慢しました。偉いでしょ。

 偉い偉い(笑)。実は、香川県内には「私(我々)が讃岐うどんブームを起こした」とおっしゃる識者や団体の方が数人いらっしゃるのですが、また増えているようです(笑)。私なんか、聞かれたらいつも「きっかけは確かに麺通団ですけど、全国に広めてくれたのは全国のメディアの方々と熱心なマニアの方々です」って言ってるけど、何でもかんでも(中にはウソをついてまで)自分の手柄にしたい人って、結構いるんですねえ。

 そういえばかつて、瀬戸大橋が架かった時に「あれは私が働きかけて実現した」と言っていた政治家の方が何人もいましたけど、瀬戸大橋が巨額の借金で地元財政を圧迫していることが知られた途端、誰も言わなくなりました。私は、将来、もし讃岐うどんブームが地域に明らかに悪い結果をもたらすようになったとしたら、絶対に「きっかけを作ったのは私です。県民の皆さん、本当に申し訳ありません」って謝りますけど、というか、今でも行列に並んでいたら常連のおっちゃんらに「お前のせいで並ばな食えんようになったやないか」と言われて「すんません」言うて謝りながらうどん食べてますけど(笑)、先の識者の方々も「自分がブームを起こした」と言うのなら一緒に謝る覚悟はあるんですかねえ(笑)。

 などと毒を吐いていたら上原が喜んでしまうので、今日はこれぐらいにしといてやろう。あ、うどん小ネタをあと一つ。こないだ、家内がはりやに行って並んでたら、はりやの天ぷら係のパートのおねえさんの一人が一緒に並んでいたそうです。そこでの会話。

家内「どしたん?」
ねえ「今日、パート休みの日やから、うどん食べに来た」
家内「そんなん、毎日食べられるやん」
ねえ「だって、パートの日は打ち立て食べられんもん」

 そのうどん屋で働いているパートのおねえさんが休みの日にわざわざ打ち立てを食べに来るうどん屋って、ある? やっぱ、はりやはすごいわ。
2012年11月21日(水)

 午後1時半から、新体制「黒田インタレスト」の編集会議。「長嶋巨人」みたいに言ってみました(笑)。12号編集長富永ジライヤ、13号バーバラ田村、14号大魔王十河と3期連続女子編集長が続いて、黒田、久しぶりの男子編集長である。

 タウン情報誌時代からずーっと感じていたのだが、最初は何か、女子の方が強いというか、賢そうなのである。「最初は」というのは、例えば入社試験の時である。私が編集長〜社長をやっていた会社で新卒の定期採用を始めた1980年代後半から2000年過ぎまでの印象であるが、入社試験の面接レベルでは、男子学生より女子学生の方が押し並べてしっかりしていた。一つには、うちは零細企業であったから、人生の大半を仕事に費やす覚悟を持ったしっかりした男子はうちよりしっかりした(と彼らが思っている・笑)会社に行ってしまう、という理由があったと思うけど、それを差し引いてもやっぱり、最初は女子の方がしっかりしていたという印象があるのである。

 で、実際仕事をやり始めると、たかだか10年スパンで見ても、「入社試験の面接程度では個人の資質はわからん。ましてや、会社で一番大事な『成長力』となると、さらにわからん。やってみないとわからん部分が大きすぎる」というのが結論でした。といっても、「予選通過か予選落ちか」という段階の大きな判断ではなくて、準決勝、決勝に進んできた学生の能力と成長力判断が「わからん」ということですけど。あと、「教え方と環境一つで成長したり(時には大化けしたり)、逆に伸び悩んだり、壊れていったりする」というのも実感しました。

 あの時の印象と同じものを、近年、大学でも感じているのである。四国学院大学も私のやってた会社とよく似た、業界内では零細(と彼らが思っている・笑)だからかもしれない。とりあえず、パッと見レベルでは女子の方がしっかりしている子が多いように感じる。けどな、男は「成長力」だぞ、黒田。大丈夫だ、お前はできるぞ!

黒田「あの…言われれば言われるほど、僕がしっかりしてないように聞こえるんですけど…」
田尾「俺にもそう聞こえる(笑)」

 ま、人生の本番は社会に出てからだから、ここで刺激的な経験をして何かを掴んで行ったらええわ。周りに強力イナゴレディースもおるし、部下の2年生もちょっとずつ成長して戦力になってくるし、いつでも後ろに俺がおるし。前に出るけど(笑)。

 というわけで、「黒田体制」初日の今日、スタートはプリンターの故障から始まった(笑)。しかも、学内のメカに詳しい職員が調査した結果、もはやプロの業者にしか対応できないレベルの故障であることが判明しました。『インタレスト』14号は今日の2時に上がって来たのですが、プリンターのせいで発送作業に遅れが出ております。明日、サキが人を集めて必死で何とかしますので、しばらくお待ちください。では、気を紛らすために「インタレスト希望」メールから1つ2つ。

 お便りを頂いております(うどラヂ風に・笑)。兵庫県神戸市の46歳・医師の方から。

●糖尿病のイメージの良い呼び方を探しておられるようですが、医療関係者の間では糖尿病のラテン語名であるDiabetes Mellitus(ディアベテス・メリトゥス)を略して、「ディアベ」とか「ディー・エム」と呼ぶことが多いです。糖尿病よりは恥ずかしくないと思うのですがいかかでしょうか。

 「最近ちょっとDM気味で…」「何ですかそれ」「ま、素人には説明してもわからんからええわ」……いただきましょう(笑)。

 続いて、東京都港区の女性会社員の方から。

●松本さん、ハワイ楽しんできてください。

 何でわかったんや!(笑)

●田尾団長、久々にメールします、かしわ天評論家です。家庭の事情で4か月ほどポッドキャストを聞くことができず先日久しぶりにうどラジを聞いたらメールを送るなということなので、こちらにお便りすることにしました。教えて欲しいことがあるのです。それは、麺通団と大人のうどん遠足の時のきこりベストの謎です。池上製麺所では確かゴンさんが放送で明らかになるというようなことを言っていたので楽しみにしていたのですが、ポッドキャストでもYOU TUBEでも一言も言及されていません。もう気になって気になって昼も眠れません。団長日記でもいいので教えて欲しいのです。よろしくお願いします。

 『うどラヂ』にお便りが来すぎて番組内で裁ききれないので、真剣なプロブレムソルビングを行った結果、「お便りを出すな」という画期的な解決法にたどり着いたという、失礼極まりないオバカ番組であるが(笑)、お答えするほどの疑問じゃないぞ。ほうまにもう、ロケの時にイッセイミヤケで買うた濃紺のしわくちゃのベストを着て行ったら、ごんが「どしたんですか、その木こりみたいなファッション(笑)」という、天下のイッセイミヤケに対して挑戦的な発言をするわけよ。そこから「木こりつながり」で、フレッド・ブラッシーがフランスの山奥で木こりをしていたモンスター・ロシモフ(のちのアンドレ・ザ・ジャイアント)を発掘してきた話に展開するのであるが、以下、それほどおもしろいネタではないので割愛(笑)。

 最後は東京都の45歳・コピーライターさんから。

●いつも楽しく拝読しております。今号も無事に発刊とのこと、まことにおめでとうございます。ファンの一人として、ホッと胸をなでおろしたら、お腹で手が止まり、おのれの中年腹に改めて驚いた45歳男性です。さて、早速ですがインタレスト最新刊ご送付いただきたく、お願い申し上げます。

 くれぐれも、DMには気をつけてください(笑)。
2012年11月19日(月)

 「追われる仕事のない土日」が終わりました。

 土曜日はほとんど何もしてない。朝8時頃起きて、貧乏性につきパソコンを開けて「追われない原稿」の構想を練り始めて、途中で魚にエサをやってエビを見ていたら眠くなって、10時過ぎから仮眠をしたら12時まで寝てしまって、それから昼飯を食べてまたパソコンに向かっていたら眠くなって、1時半頃、布団に入って寝たら5時まで爆睡してしまった。

 日曜日は、朝8時前から峰山に突撃した。行程3時間超のロングコース。知らない人には全くわからないけどごんと牛乳屋さんには想像がつくからコースを書くと、家を出てすぐに花樹海に上がって下りて、そこから石清尾神社の下の鯉とカメがうじゃうじゃおる池の横を通って、宮脇町のパン屋の前を通って、次の角を栗林トンネルに向かう方に曲がる。そこから、すぐそこにある高徳線のガード下の先から左に折れて山道に入って、ずーっとずーっと山の横っ腹を進んで、栗林公園の裏(木の間から眼下に栗林公園がチラッと見える)を過ぎたあたりから、紫雲山の頂上を目指して登坂開始。ヒーヒー言いながら山頂に着く。ここまでで、出発からだいたい1時間半。

 そこから今度は向こう側に下り始める。栗林トンネルの上あたりまで下りて、すぐ隣の山に登り始める。隣の山の中腹から今度は横っ腹の道に入り、数百メートル横っ腹を回り込んで、そこから再び登坂開始。途中、高松市街地を見おろす絶景ポイントでちょっと休んで、笹をかき分けながら山上の古墳の横を通って木立を抜けると、桜並木の先の休憩所に到着。ここまで約2時間。

 今日は、このあたりの山道の草刈りボランティアのおじさんが何人も出て、草刈り機をブイブイいわしながら参道を整備していました。坊主頭の子供も数人、おっちゃんらにいろいろ指示をされながら働いていた。とりあえず、「ええ子やなあ」とか思いながら見ていました(笑)。

 そこから尾根伝いに石清尾山の先端の展望台まで、早足で20分くらいで歩いて行く。標高230メートルくらい。眼下にうちのマンションが見える。平面図で言うと、家を出てから馬蹄形にぐるっと回ってきた感じだ。で、最後は展望台からマンション方向にほぼ真っ直ぐ山を下りて、総行程3時間少々で帰宅ですわ。

 時々知人から「2時間も3時間も山で何しよん」とか言われるけど、そういうことです。マンションから最短で展望台に上がってそのまま下りてきたら1時間〜1時間半くらい。今日みたいに遠回りしたら、コースによって2〜3時間。途中で変なおっちゃんと話し込んだらプラス30分。帰りに山の反対側に下りて増井米穀店でうどん食って帰ったら、さらにプラス30分&400kcal(笑)。

 昼からは、全国の商店街再開発の代表的成功例と言われている丸亀町商店街に、日曜の昼の様子を見に出かけた。ま、何を持って「成功した」とされているのかは明らかにされていないけど、間違いなく「巨額の税金(補助金)奪取の成功例」ではある(笑)。通行量の増減は、どうなんですかねえ。私がタウン情報誌時代に取材等でしょっちゅう見ていた頃1990年代〜2000年頃と比べて、そんなに増えている感じはしないけど、まあ通行量が「成功したかどうか」の指標ではないでしょう。

 商店街全体の売上はどう推移しているのか? 商店街全体の雇用(従業員数)はどう推移しているのか? 商店街全体からの税収はどう推移しているのか? それらはそれぞれ、投資に対してリターンがとれている数字なのか?……そのあたりが基本的な指標でしょう。行政も商店街もメディアも議員も、誰もそんな数字を見せてくれませんが。

 私は、丸亀町商店街の再開発はおそらく100億円を超える補助金が入っていると思うので、民間の再開発事業というより、ある種の公共事業だと思っているのだが(かつて、不況で補助金計画が止まった時に再開発計画も止まっていたことからしても、それは公共事業の類でしょう)、巨額の税金投入事業なんだから、その投資効果はきちんと検証して納税者にフィードバックしてもらいたいと願っています。

 夜は、丸亀町の南の田町商店街のタバコ屋のおばちゃんちの上にあるインド人(ネパール人かもしれない)のカレー屋に行って、巨大なナンのカレーを食べてきました。夜の8時過ぎ。窓から下の商店街を見ていると、人っ子一人歩いていませんでした。いかに夜とは言え、私がタウン情報誌時代に取材等でしょっちゅう見ていた頃1990年代〜2000年頃は、さすがにこれほど閑散とはしていなかったと断言します。

 どうなっちゃうんでしょうねえ高松市。成長戦略としてはロジックのおかしい「コンパクトシティ」なんか掲げてる場合じゃないと思うんですけど。

 などというのんきな土日を終えて、今日から再び戦闘モードである。授業は毎週7本。そのうち2つは、20人の個別成果物の指導&作業と7チームの成果物の指導&作業の超多面指し。加えて、年末までの成果物作成指導&作業(上原、今年も1チーム行くぞ)が3チーム、論文指導が7人。その上に『インタレスト』と、学外の原稿と企画ものが常に5〜6本。来年はこの上に30数人の卒業研究指導が乗っかってくる。楽しそうやろ?(笑)

 あ、インタレスト、21日に出来上がります。12月1日号が11月21日に上がるという、創刊以来最速の完成です。「創刊以来」というのは、『タウン情報かがわ』創刊以来ということですからお間違えなく(笑)。先週、「次の編集長は黒田」という衝撃の人事発表を行って、明日から次の号の編集会議に入ります。
2012年11月16日(金)

 朝から授業3本と学生指導がびっしり詰まった金曜日を終え、怒濤の1週間を乗り切って、久しぶりに一息つきました。今週末は、もういつ以来か思い出せない「追われる仕事のない土日」です。追われない原稿は3本抱えているけど。

 やっと投票できるみたいですね。長かったなあ。「絶対通しては行けない人」を思い出さないかんやないか。無能な議員とか、国を亡ぼすような思想を持った議員とか、民主党政権になって何人も何人もあぶり出されたけど、政権交代を何度も繰り返しながら民主主義が成熟していく、というのが、ちょっと実感できた気がする。最近表舞台から隠れて、忘れてしまいそうなダメ議員が結構いるので、ほんと、ちゃんと思い出して、今回は前回よりちょっとでも賢い有権者にならないかん。

 無能な議員、国を亡ぼすような議員を当選させたのは誰か? と問われると、たいていの人は「そいつに投票したやつだ」と言うだろうけど、「投票に行かなかったやつ」も「あなた方が他の人に投票してたらあんな議員は当選しなかった」と考えれば、ほぼ同罪である。投票にさえ行かないやつが毎回30%以上もいるが、そういう人は、自分たちの「投票しない」という行動がいったい何をもたらすのか、考えたこともないのだろう。「誰に入れても同じだ」「俺の一票くらいでどうなるものでもない」と言っているうちは、思考停止である。

 「どっちの候補者に投票するのもイヤだ」となれば、「よりイヤな方を落とすために一番イヤでない候補者に目をつぶって入れる」でもいいだろうし、「今の状態がイヤなら、目をつぶって現職でない方に入れる」でもいいだろうし、「比例代表でも通したくない候補者がいれば、当選枠を一つでも減らすために別の政党名を書く」でもいいだろうし、とにかく、きちんと考えれば、情けない選択肢でも投票判断はできるのである。もちろん、政策で選べればそれに越したことはないんだけど。

 あと、政治家は政治の能力が最優先で問われるのだから、能力に関係ないルックスやスキャンダルで判断するような“頭の悪い有権者”にだけはならないように心がけています。ま、非の打ち所のない政権なんてないんだから、とりあえず、今よりは良くなるように考えて投票に行きますわ。政治は「投票しない人」のためには動かないものですから、投票に行かない人が政治に文句を言うのは、お気の毒ですが私は聞く耳を持ちません。

 …と、和Dが「最近全然毒を吐いてませんよ」とか言うもんだからちょっとジャブを(笑)。ここんとこずっと、私の周りで原理原則を外した新聞記事やニュース解説が噴出してて、お怒りネタは山ほどあるけど、本質お笑い人生なのでもうしばらく抑えとくわ(笑)。
2012年11月13日(火)

 今日はいよいよ『インタレスト』の最終校正大会。インタレストの編集長以下首脳陣とプロスタッフ(私と和D)が松本君ちに集合して、全部のページを鬼のように校正して松本君がその場で修正し、それをまた全員で校正して何か出て来たら松本君が修正し、それをまた全員が校正し…みたいなことを、日付が変わろうが終わるまでやる! という日である。

 午後1時、授業を終えた私は昼飯も食わずに、編集室でO西と十河と3人で松本君ちに持って行く前の出力データを校正。3時に2人が授業に行くと言うので、それから私一人で4時まで頑張って、それから大学を出発。5時にホテルクレメントで福岡県の商工会議所の方々と打ち合わせが入っていたので、クレメントで6時まで打ち合わせをして、7時前に松本君ちに入った。7時過ぎ、サキが到着。7時半頃、編集長の十河と吉田が到着。それから校正、修正を何度も繰り返していたら、10時過ぎに前々編集長のトミーが助っ人で登場。さらに11時前に和Dが来て、何とか日付が変わる前に修正を完了しました。

 で、最終修正の終わったデータを出力して、私と和Dが一部ずつ持って帰って、明日の昼までにもう一回チェックするというところまで漕ぎ着けました。で、みんなで夜食のラーメンを食べに行って、家に帰ったら午前1時。もう今日は寝て明日朝から最終チェックをしようと思ってパソコンを開けたら、チンペイからメールが入っていた。

「行っきょりまっせー。」から5日経ちます。立ち止まってしまったのですか?

 実は今日、福岡の商工会議所(団長日記のヘビー読者らしい)の人から「団長日記、『ほぼ毎日更新』と書いてあるのになかなか更新しませんね(笑)」と言われ、松本君や和Dからも日記の催促(「お怒りモード日記」希望)があったばかりなのに、チンペイまでにこんなメールで催促されたのでは、とりあえず何か書いとかないかんでないか。

 というわけで、恒例の「インタレスト希望」のお申し込みを開始します。要領はいつものように料金受取人払いで、

●e-mailでのお申し込み………interest@sg-u.ac.jp
●ハガキ等でのお申し込み……765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学カルチュラル・マネジメント学科「インタレスト編集部」宛

 申し込みの必要記入事項は、

●送付先の住所、氏名
●年齢(詐称可)
●職業(偽証可)
●気の利いた一言(割愛可)

となっています。今回の特集は、

(1)そうだったのか! 香川県の気象 70年の推移
(2)香川県の50代〜80代、80人に聞きました。昭和10年代〜40年代の香川県民はどんなものを食べていたのか?
(3)第1回 輝け! 魂の標ー1グランプリ
(4)『うどん県』全国認知度調査
(5)ツアーパラダイス「東欧見聞録」

の5本立てです。タイトルだけではおもしろさが十分伝わりませんが、まあかなり読み応えはあると思います。あ、笑い所もそれなりに(笑)。以上、夜中の2時も回ったというのにチンペイのせいで日記を書くハメになったわ。あと数日、別の追い込まれ原稿があるので、ハードなテーマの日記は勘弁してくれ。
2012年11月8日(木)

 行っきょりまっせー。

 火曜日、「こないだ割り込んできた月曜日中にどうしてもやらなければならない重い原稿」をアップ(1日遅れとるやないの!)。水曜日、インタレストの編集会議で学生全員の書いた編集後記の爆笑修正大会を終えて、原稿が全て完了。松本君も水曜日の夕方、それまで渡している原稿を全てデザインアップしたので、「休ませてはならじ」と(笑)水曜夜に、第4特集4ページと編集後記ページ1ページの「最後の5ページ」を渡した。

 今日は朝から、学生たちが必死で校正した全ページを再校正。それから授業を2本こなし、来客と1時間ほど打ち合わせをし、1時間半ほどの会議を一つ終えて、「こないだ割り込んできた土曜日中にどうしてもやらなければならない重い原稿3本」を抱えて家に帰ったのである。そしたら、夜8時18分、松本君から電話がかかってきた。何や? 昨日の晩に渡した原稿に何か不備でもあったのか? と思いながら電話に出ると、

松本「デザインが上がったんですけど、今からお持ちしてもよろしいでしょうか?」
田尾「えーっ! 昨日の晩に渡した5ページがもう上がったんか!」
松本「はい」

 何てことだ。今回のインタレストは創刊以来最大のピンチだったはずなのに、この2週間ぐらいすべてが猛ペースで進んで、このまま行くと11月20日頃に本が上がってしまうのではないか? 毎年「latter号(12月1日号)」は11月29日か30日に上がっていたのに、これでは創刊以来一番早い完成になってしまうではないか。

 みたいな感じで進んでいます(笑)。何でこんなことになったんや。「O西と吉田が作った鬼のようなガントチャート」のせいか。全国の締切を守らないスタッフを抱えたプロジェクトリーダーの方々、お宅に「O西と吉田」、いかがですか?(笑)
2012年11月3日(土)

 やりました。午前0時12分、「O西と吉田が作った鬼のようなガントチャート」をゴール前で差し切って、ついに第4特集の原稿と割り付け完了! あとは、学生たちの編集後記や制作後記、奥付けの仕上げだけになりました。これで明日から、「こないだ割り込んできた月曜日中にどうしてもやらなければならない重い原稿」に取りかかれる。昨日から家で必死で座談会のテープ起こしをしながら小出しにメールで私に送ってきていた吉田も、10時半頃、最後のテープ起こし原稿と一緒に「巨人が日本一になってしまったので、優勝祝賀会のテレビのハシゴします!」という不愉快なメールを送ってきたので(笑)、今日はもう寝る。ほな。
2012年11月1日(木)

 昨日の朝、家を出る前の会話。

田尾「今日の夜は7時から花樹海でインタレストの座談会をやるから、晩ご飯はいらんわ」
家内「座談会? 次の?」
田尾「いや、今回の」
家内「今回の? 今締切の座談会? 今頃?」
田尾「うん」
家内「あっはっは(笑)、なかなかおもしろいスケジュールやん(笑)」

 腹筋攣るぐらい笑われたが、「家庭に笑いを」は夫婦円満の最重要項目だからな。笑いの質が違うが。

 さてそういうわけで、「O西と吉田が作った鬼のようなガントチャート」の現時点、

1(木)…第4特集(全体構想)
2(金)…第4特集(1ページ仕上げ)
3(土)…第4特集(2ページ仕上げ)
4(日)…第4特集(2ページ仕上げ)

に対し、水曜日の夜に第4特集の座談会を無事終了。木曜日の今日は、朝から大学の推薦入試の担当をこなし、第3特集の最後の1ページを仕上げて(遅れてるやん)、夕方、第3特集4ページの耳を揃えて松本君ちに持って行くことにしたのである。

田尾「松本君、今から原稿持ってそっちに行くわ」
松本「いいんですか? こちらから取りにお伺いしましょうか?」
田尾「かまんかまん。家内とメシ食いに出るから、そのついでに寄るわ。何なら松本君も一緒に食べに行くか?」
松本「いいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて、久しぶりに普通メシ食べようか…」
田尾「何や、普通メシって」
松本「いや、ここんとこずっと、野菜と豆腐とこんにゃくしか食べてなくて」
田尾「ダイエットか! どこまで行ったんや」
松本「目標まであと1.5キロくらい」
田尾「ほな、もう6キロ以上落としたんか!」

 ダイエットは意志だ。松本君、強靱な意志を持って食事制限とランニングだけで、数週間で6キロ落としているらしい。レディー・ガガに教えてやったらええんちゃうか? メールアドレス知らんけど。

 私は原稿とデータを持って家内の車の助手席に乗って、松本君ちに向かった。車内で家内に、松本君が最近豆腐とこんにゃくしか食べてないらしいことを話すと、家内が言う。

家内「それ、晩ご飯に誘ったらダイエットの邪魔をすることになるんちゃうん?」
田尾「そやのー。けど、まあ店に行っても自分で押さえて注文するやろ。どこか、量が調整できるような店にでも行くか」
家内「松本さんちの近く、何があったかな」
田尾「王将」
家内「王将やな。あそこ、安いし量も多いし…って、嫌がらせやん!(笑)」
田尾「あかん、全身“王将の口”になってきた」
家内「王将に行こ(笑)」

 というわけで6時半、松本君ちに着いた我々は、原稿を渡して「王将行くぞ」言うて松本君を車に乗せて、すぐ近くの王将に行きました。そしたら、注文をとりに来た店員に、松本君がメニューもほとんど見ずに「味噌ラーメン」。

田尾「えらい注文が早いやんか」
松本「いやね、田尾さんがご飯食べに行こうって電話くれた後、全身がすぐに“王将の口”になってしまって(笑)」
田尾「打ち合わせもしてないのに、両方が同時に王将の口になってたんか!」
松本「それで、辛抱できんで、田尾さんが来る前にネットで王将のメニューを吟味してました」
田尾「アホや(笑)」

 松本君は味噌ラーメン、私は天津飯と餃子、家内はピリ辛の何とかラーメンと餃子を食べながら、追い詰められた締切の中の一時の安らぎの時間を過ごして、7時半頃家に帰りました。そして、第4特集の構想タイムに。

 「O西と吉田が作った鬼のようなガントチャート」に必死に食らいついて、最後の関門の「あと3日で4ページ」に漕ぎ着けました。ここで、もうできた気になって油断するのがいつもの私(笑)。しかし、この後、こないだ割り込んできた「月曜日中にどうしてもやらなければならない重い原稿」が控えているため、とても、プチ油断モードにさえ入れない。強い意志を持って、金、土の2日で4ページ仕上げるぞ。
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