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2013年05月の日記
2013年5月31日(金)

 本日13時、無事、インタレスト15号が納品されました。「強者55人が白状した私の好きなうどん店ランキング」が掲載されていることもあってか、事前申し込みをいただいた方々の数は、たぶん過去最高です。もちろん、お申し込みいただいた方々全員に、さっそく配送作業を行っております。さらに、待ちきれない団員Dと、がもう、一福、なかむら等のうどん店配布担当のH谷川君もさっそく配布用のインタレストを取りに来て大量に持ち帰り(たぶん明日から店に並ぶと思います)、今号印刷した8000部は午後7時の時点で何と、残りわずか600部となってしまいました。まだ配らないといけないところがいくつも残っているのに、足りるのか?(笑)

 などという配本の心配をする余裕もなく、インタレスト編集部は第16号に向けて新体制がスタートしました。第16代編集長は、私の脱線防止隊長・O西由利子です。副編集長は、高知のタケちゃんこと武政舞です。そして、新設された役職「総務部長」の初代に任命されたのは、あの地雷トミーの妹の富永サキです。続いて特集リーダーに池田祐太、寺嶋聡、貞野みいちゃん、豊浦寛子の4人。以下、編集スタッフに成長著しい(もうええっちゅうに・笑)藤田雅樹以下19人の大所帯。

 さらに今回は、特別に第二編集部が結成されました。何事かというと、これまで発行されたインタレストの中から珠玉の特集を選りすぐって再取材、再編集をかけ、単行本にして発行しようという、インタレストの別冊出版計画が浮上したのです。そこで、このプロの出版企画の学生担当として、大魔王十河恵梨奈(14号編集長)、黒田諭(15号編集長)、吉田優代(私へのダメ出し隊長)の剛力トリオが任命されたのでした。というか、私が任命したんだけど(笑)。そういうわけで、今年の夏は大変なことになるぞ、と。

 さて、そんな大変なスタート時期に山のような原稿を抱えている私が今、日記を書いているのにはわけがある。昨日、勝谷さんから「香川、えらいことに」という件名のメールが来た。見ると、「内閣府から2010年度の都道府県別県民所得が発表されましたが、香川が全国最悪の下落率になっていますよ。田尾さんの危惧がもろに当たっています」と書かれていたのである。示されたリンク先はここ。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20130529-OYT1T01087.htm?from=ylist


 記事によると、2009年から2010年にかけて、リーマンショックの落ち込みからの回復基調のせいで全国47都道府県のうち39都道府県で県民所得が前年を上回っていて、前年を割ったのはわずか8都府県しかないのだが、その中で香川県が「前年比2.9%下落」という、飛び抜けて最悪の落ち込みを見せているのである。なんてこった!

 実は、勝谷さんが「田尾さんの危惧が当たっている」と書いてきたのは、昨年3月末に軽井沢の勝谷邸秘密基地で恐れ多くも私と勝谷さんが対談した時の内容をまとめた『怒れるおっさん会議inひみつ基地』という本がこの6月中旬に全国発売される予定なのだが、その中で私が「香川のGDPと県民所得の下落」を散々危惧しているからである。

 昨日、この勝谷さんからのメールを見てすぐに日記に書こうかと思ったのだが、ふと思いとどまってちょっと待つことにした。この結果を地元メディアがどう報じるか…それを見てから書くことにしようと思ったのである。そしたら、今日、5月31日の四国新聞の7面に載りました。こないだ、「かけうどん8年で15円値上がり/県内50店調査」という、2003年と2011年の比較をした何とも緩い記事が1面に載ったのに、こんな大事が7面ということにちょっと失望したが(たぶん、事の重大さの認識が違うんだと思う)、それより失望したのが、記事の内容だった。

 まず、見出しが、
●県内成長率1.5%ダウン
●4年連続、過去10年で最低

 そして、記事はこう続く。

(リード)
 県がまとめた2010年度県民経済計算推計によると、国内総生産の県版となる県内総生産の名目成長率(前年度比)は1.5%減で4年連続のマイナスとなった。総額は3兆5712億円。1人あたりの県民所得は前年度比2.9%減の263万8千円で、ともに過去10年で最低だった。
(本文)
 県統計調査課は「県内は東日本大震災の影響は出ていない。リーマン・ショック後の落ち込みから緩やかな回復基調にはあるが、生産活動や個人消費は低迷したままで、雇用環境の悪化も影響した」としている…(以下略)

 ところが、以下の記事は2010年度の県内総生産と県民所得の発表数字を羅列してあるだけで、そこには「香川県の県民所得が全国最悪の2.9%下落」という、最も注目すべき現象が全く触れられていないのである。

 たぶんこの記事、「県がまとめた2010年度県民経済計算推計によると」とあるので、県の発表資料だけを見て書いたんでしょうね。おそらく「全国の都道府県別比較」の資料は見てないんじゃないかと。その結果、重要なポイントを全くスルーしてしまうという記事になったのではないかと(もし全国比較の資料を見てたのなら、それはそれで「見たのに重要なポイントに気がついてない」という情けない話になりますが)。

 このニュースの後追い記事、出るかなあ。全国のほとんどの都道府県が前年比を伸ばしているのに、香川だけ飛び抜けて大きく落ち込んでいるのはなぜなのか? これ、県政や県の経済界にとって、かなり重要なイシューだと思うんですが。普通、会社で「同業他社が軒並み売上を伸ばしているのに、うちだけ大きく落ち込んでいる」という数字が出たら、大問題で緊急役員会になるでしょう。で、原因を追及、特定して対策を講じないと、会社、アウトでしょう。ここをスルーしてたら、次の世代の香川は本当に悲惨なことになりかねないと思うんだけど。

 あと、本文冒頭の一文もかなり意味不明瞭。何をもって「県内は東日本大震災の影響は出ていない」としているのか? 県内総生産が下落を続けているのに、なぜ「リーマン・ショック後の落ち込みから緩やかな回復基調にはある」と判断しているのか? 等々、私はこれを読んでも他人に全く説明ができない。

 でも、こういう発表と報道を見て(あるいは見もしないで)県民の誰もが大して危機感も持たずに、すぐにこのニュースを忘れていくんだろうなあ。たぶん今までも同じように何十年も忘れ続けてきて、そのうち沈んでいることにも慣れてしまって、みんなだんだん「ゆでガエル」になってきてるんだろうなあ…。

 俺はなあ、香川が好きだから、香川が沈んでいくのが忍びないし、香川に住んでる若い世代を絶望させたくない。学生たちを教えていると、特にそう思う。でも、誰も何も言おうとしないから、悪者にされても嫌われ者になっても、なるべく言うことにしたんだ。ああ…私は一体どこへ行く…。ま、うどん屋に行ったりするんですけど(笑)。
2013年5月28日(火)

 インタレストの印刷発注を終えて一息つく間もなく、気がつくとレギュラーの「重い原稿」が5本もたまっているという、かつてないピンチが訪れていた。今のところの目標は、

(1)水、木、金で1本上げる(これは絶対遅れるわけにはいかない)。
(2)土、日、月で2本目を上げる。
(3)来週の火、水、木で3本目を上げる。
(4)来週金曜日〜再来週の金曜日の間に4本目〜7本目まで一気に上げる。

というハードスケジュールである。なぜ7本目までかというと、この土日のどこかで2本増えるからだ(笑い泣き)。もう、ガントチャートはいいか。とりあえず1本目に集中しよう。

 さてそういうわけで、アクシデントがなければ5月31日(金)にインタレスト15号が上がってきますので、ご希望の方のお申し込み受け付けを開始します(すでに勝手知ったる読者の方々から結構来てますけど)。今回の特集は、以前紹介しましたが、

(1)讃岐うどんを通算500〜1000軒以上食べ歩いた強者55人が白状した「私の好きなうどん店」アンケート大集計(ランキング150位発表&「私の好きなあの店のあのメニュー」ランキングも発表)
(2)人気うどん店に聞きました。讃岐うどん巡りブームの中で見た「県外客のエピソード集」
(3)こんなにあったのか! ニッポン全国ブランド農産物、もう何が何だか(笑)
(4)香川のトップ企業50社 22年の変遷

の4本立てです。中でも、「私の好きなうどん店」最新ランキングは、讃岐うどん巡りのちょっとしたお宝情報かもしれませんので、手にされた方はどうぞご活用ください。お申し込みはいつものように郵送料だけ着払いで(冊子は無料です)、

●e-mailでのお申し込み………interest@sg-u.ac.jp
●ハガキ等でのお申し込み……765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学社会学部情報加工学メジャー「インタレスト編集部」宛

 申し込みの必要記入事項は、

●送付先の住所、氏名
●年齢(詐称可)
●職業(偽証可)
●気の利いた一言(割愛可)

となっていますので、どうぞよろしくお願いします。ただ、今回は県内のうどんマニアを中心に予約が殺到しておりますので(笑)、まさかとは思いますが品切れの懸念がちょっとだけあります。7月になったらちょっと危ないかもしれませんので、なくなったらご容赦ください。じゃ、明日から次号の編集会議に入ります。次の編集長は、今日の昼過ぎに決めました(笑)。
2013年5月26日(日)

 嵐を抜けました。

●24日(金)
7:30 最後の4ページの原稿制作開始(まだ4ページも残っている!)。
9:30 学生たちが、これまでにデザインが上がってきている18ページの校正に取りかかる。
14:00 O西と吉田が、18ページ分の校正と原稿・割り付けができた2ページを持って、松本君ちに届けに走る。
19:00 這々の体で残りの2ページの原稿と割り付けを完了。
21:00 最後の2ページを松本君に渡す。

●25日(土)
7:30 昨日渡した校正と原稿を松本君が一晩で上げてきてしまったので、それを持って大学で朝から第二次校正開始。
9:00 学生組(O西、武政、貞野、白玖)が集まり始め、引き続き必死の校正作業。データが山盛りの特集揃いなので、いつまで経っても終わらない。
15:30 明日の最終校正大会までに松本君に第二次修正をやってもらっておかないといけないので、途中段階で私が校正を持って高松に帰る。学生は引き続き大学で校正作業。私は家で校正しながら松本君の都合を待つ。
21:10 高松で松本君に第二次校正を渡す。

●26日(日)
8:30 松本君ちに行って、最終校正と修正作業を開始。
10:00 O西、武政が集合。
10:30 編集長の黒田が集合。
15:00 松本君地での最終校正大会終了。
17:00 学生組は大学に帰って、昼間用事で来られなかった吉田とかも合流して校正の続きを行う。私は一気に疲れが出て、夜の9時半頃寝込んでしまったが、学生組はどうも、夜中の0時前頃までやっていたらしい。

 そういう状況であった。もちろん、この間に作業中の小ネタは満載なのだが、再現するタイミングを失ってしまった(笑)。

 しかしそれにしても、今回の締切作業では、学生たちの熱心な取り組みにものすごく助けられました。特に吉田、O西、武政、貞野の「締切四天王(意味不明のくくり方・笑)の校正は、プロの現場でも即通用するくらいすごかった。「ようそんなとこに気がつくわ」というくらい、細かく細かく、データと突き合わせ、整合性を確認する。私は昔から「地道な連続作業」に無類の強さを発揮してきたと自負する男なのであるが、今回は特に、「もう私の時代は終わった」と実感させられたなあ。

 さて、そういうわけで日曜の夕方、松本君地での最終校正大会を終えて家に帰って一息ついていたら、ここしばらく読む暇も気力もなかった新聞が数日分たまっていました。そいつをちょっとめくっていたら、ツッコミどころのある記事がパラパラと目に入ってきたのですが、今日はその中から一つだけ。5月26日(日)付けの記事です。

***

 円安による燃油価格高騰を受けて、香川県漁連(服部郁弘会長)は25日、香川県高松市北浜町の県漁連会館で緊急集会を開催。国の支援を求める決議を採択し、「香川の漁業を守ろう」との決意を示した。
 県漁連によると、燃油価格は現在、昨年11月に比べて20%程度値上がりしている。漁業者は価格高騰で経営が圧迫されており、4月には全国のイカ釣り漁船が一斉休漁を行った。
 緊急集会には県内36漁協の組合長ら約220人が参加した。全国漁業協同組合連合会(全漁連)会長も務める服部氏が「このままでは水産食料の安定供給に支障を来す」と訴え、「団結を強め、危機に立ち向かおう」と呼び掛けた。
 参加者は「景気回復の効果が漁業界にもたらされるまでの間、価格高騰分の支援を求める」とする決議を採択。最後に全員で「香川の漁業を守れ」「漁に出られる政策を」などとシュプレヒコールを上げた。
 全漁連は29日、都内で約2500人規模の集会を開く。

***

 確か何年か前にも「燃料費高騰で一斉休漁」みたいなニュースが流れましたよね。あの時にも書いたような気がするけど、また同じ疑問が出てきたと同時に、あれから何の対策も打ってないんだな、と確信しました。

 すなわち、原油が値上がりすると、ガソリンスタンドはガソリンを値上げしますね。燃料費や原材料費が高騰すると、うどん屋の納入業者はネギもチクワも油も値上げしてくるから、うどん屋もたまらず値上げをします。燃料費が上がると、電力会社は電気料金を値上げします。まあたいていのビジネスは、原材料費が上がると売価を値上げして対応する。ビジネスの理屈として、当たり前の話です。

 でも、魚は、燃料費が上がると魚の値上げではなく、国に支援を求めるんです。何でですか? 

 普通に考えると、漁業はフルビジネスシステムの一番最初の「漁師」と最後の「小売」との間に、健全な値上げができない、何かビジネスの常識から外れた根本的な原因があるとしか思えないのですが、突っ込んでいったらまた敵を作ることになるかもしれんから、確信の持てないことは書かんとこ(笑)。

 じゃ、重い別の原稿をまた3本抱えてしまったので、今日のところはこの辺で。
2013年5月23日(木)

 実は、昨日から日記どころでない大ピンチに見舞われておりまして…。何事が起こってどんな事態に見舞われているのかは、私と松本君と、吉田とO西と貞野と藤田しか知りません。とにかく、何事があっても日曜日の深夜までには、原稿も、校正も、デザインの仕上げも、全てのカタをつけなければなりません。私の知り合いの方々、明日はなるべく電話もかけてこないでください(笑)。
2013年5月21日(火)

 ひえー! 夜中の0時までかかった! けど、何とか食らいついて5ページ上げました。だって、松本君が昨日、今まで渡したページのデザインを全部上げてくるんだもの(笑)。

 今日一日の苦悩は、筆舌に尽くしがたいものがありました。朝、7時前から研究室で苦しみが始まって、11:10から授業を一本はさんで、昼から武政、貞野、藤田の特集トリオとO西が参加。途中、藤田が何回もボケるのだが、誰も拾ってやれないくらい追い込まれた作業を続けました。夕方、藤田がバイトで抜け、O西が晩ご飯の支度で帰り(笑)、タケちゃんが抜け、最後に貞野が7時頃抜けて、後は私の作業。9時頃、残りを家に持って帰って、さっき、一段落がついたところです。

 明日は、構想も手つかずの最後の5ページ。しかもインタレストの前に授業が1本。ふー、早よ寝ないかんのに、目が冴えてしまっている。どうしよう…
2013年5月20日(月)

 アクシデント発生。

 今朝は朝から臨戦態勢を取るべく、8時前に宮川に突撃した。宮川の駐車場に車を止めて、ふと財布を確認したら1万円札しか入ってなかったので、早朝から1万円札は団長としていかがなものか? と思った私は再び車に乗って5分ほど走ってコンビニに行き、ボトルガムを買って小銭を作って再び宮川に行ってかけ大と天ぷら2つを食べるという客の鑑ぶりを発揮して、午前8時半に研究室に入ったのである。いい朝だ(笑)。

 研究室で朝の雑務を済ませて、9時頃、隣のインタレスト編集室に入る。今日は午後からの模擬授業以外は終日インタレストに集中することになるので、より完璧な臨戦態勢を整えるために、まずは編集室を片付けてパソコンの前をすっきりさせる。一瞬、編集室全体の片付けから模様替えのスイッチが入りかけたが、創刊以来最大のピンチにグッと心を抑えつけて(笑)、コーヒーを入れ、さっき買ったボトルガムも置いて、いよいよ原稿に取りかかった。

 今日の目標は5ページだ。普通なら1日に5ページも上げられるわけがないのだが、今回は貞野の大活躍で、すでに大まかな割り付けが出来上がっている。あとは、割り付けの空いたスペースにデータを見ながら分析やコメントの原稿を埋めていくだけなので、「1日5ページ」という猛スピード作業も十分達成可能、という読みであった。

 11時過ぎにチームリーダーの武政登場。タケちゃんにトビラページの地図落とし作業を指示して、私はデータを見ながら分析原稿を進めていた。そしたら、ちょっと「ハテナ?」みたいなデータが発見された。

田尾「このデータ、どこから取った?」
タケ「たぶんネットのサイトですけど…」
田尾「信頼できるサイトやろな」
タケ「基礎データは県とかJAとかのサイトからしか取ってないはずなんですけど」
田尾「ネットで確認しても、元データが出てこんが…」
タケ「おかしいですねえ…」

 2人でいろいろ探してみたのだが、どうにも元データに行き当たらない。

田尾「確定したリストがあったんか?」
タケ「えーと、あ、その県のリストは、文章の中から拾って集めたのかもしれません」
田尾「それはあかんぞ。この特集は全部、公的に確定しているリストがベースにならないかんが」
タケ「じゃあ、他のメンバーが集めたデータの中にも、曖昧なやつがあるかもしれません…」
田尾「全部確認し直せ。何ぼあるんや」
タケ「えーと、全部で50本もあります」
田尾「人海戦術や。来られるやつ、呼び出せ。あ、ちゃんとできるやつだけ呼び出せ」

 えらいことになった。この期に及んで、50本も集めた基礎データ全部の確認のし直しという大惨事だ。しかも、これは数字の確認ではなく、リストの項目確認であるから、リスト内の項目数が変わってきたら、貞野の作った割り付けがあちこちで変更になるぞ。すると、空きスペースも代わってくるから、分析原稿の量も変わってくる。ということは、確認が全部終わるまで原稿に取りかかれんでないか。

 また昼食抜きだ。

 午後1時半。私は模擬授業に出かける。授業を終えて2時40分過ぎ、編集室に帰ったら、助監督の十河と脱線防止隊長のO西が来ていた。続いて、成長著しい(もうええっちゅうに・笑)藤田と豊浦登場。この手の確認作業に強いO西と豊浦が中心となって、50本のデータを全部、ネットの信頼できるサイトで再確認作業開始。藤田は私に張り付かせて、確認が終わったデータから割り付けスペースを修正していき、原稿スペースを確定して、そこに大急ぎで原稿を作成して埋め込んでいく…。

 そこに、貞野がやってきた。

田尾「しかるべき者が、貞野に状況を説明してね(笑)」
貞野「何があったんですか?」
タケ「みいちゃん…あのね…みいちゃんが作ってくれた割り付けが、やり直しになるかもしれん…」
貞野「えー」

 というわけであった。夕方、十河が用事で帰る。続いてO西が「晩ご飯の準備をしないといけないんです」と言って帰る。続いて武政も帰宅。結局、最後は私と藤田と貞野と豊浦の4人が夜の8時までかかって、データ再確認を50本中40本くらい完了し、原稿と割り付けは何とか2ページが出来上がった。しかし、目標の5ページは、とても今日中にできる状況ではない。

 結局、「みんな明日があるし…」ということで、残り3ページは明日に持ち越しとなった。

 計画修正。

5月21日(火)…ブランド野菜特集の残り3ページを何としても仕上げる。
5月22日(水)…最後の5ページ特集を何としても仕上げる。

 5月22日がすでに不可能な計画になっているが、そこは気合いだ。いや、気合いで仕上げるのではなく、気合いで計画を書いてしまったという意味で(笑)。どうなる今号…。
2013年5月19日(日)

 あー、油断したー!

 一旦インタレストの作業を中断して取りかかった「別の苦しい原稿」を、木、金、土と3日かけて、土曜日の夕方6時頃に何とか仕上げたのである。それで、わずかな時間を利用して晩ご飯と一緒にちょっと運動しようと思って、家内と2人で商店街まで30分くらいかけて歩いて、ピッコロジジに行ってスパゲティとサラダを食べたのである。それでまたすぐ歩いて帰って仕事にかかればよかったのに、魔が差した(笑)。

 今年、まだ1回も行ってなかったアップタウンに行って、コーヒー1杯だけ飲んで来ようと…。

家内「そんなことやっとる場合なん?」
田尾「やっとる場合でないけど、今年まだ1回も行ってないしなあ。30分でとっとと帰るから、ちょっと行こ」
家内「アップタウンで30分で帰れたためしがないやん(笑)」

 もう、オチまで読めてしまうから引っ張らんとこ(笑)。アップタウンに行ったら、牛乳屋さんの上に広島からくまさんまで来てて、「スズメバチの生態の謎」から始まって「県外客のうどん店失敗談」、「うどん屋の再生パトロン制度の可能性」、「老人福祉施設の闇」、「県道1号線はどこだ?」…等々のオバカ議論が展開され、気がついたら夜の11時を回っていた。

 あと、日、月、火、水の4日間で11ページプラス表紙。その間、月曜日は高校生を大学に迎えて模擬授業が1つ。火、水は授業が2つずつ。今日は、朝から特集の最終整理にかかっていたら、いきなりデータに不足が発見されて、担当のタケちゃんに電話して「編集室に行ってデータを探して送ってくれ」と指示をした。

 私は高松の自宅で作業中。データは善通寺の大学のインタレスト編集室のデカマックかビッグマックかマック小のどこかに入っている。武政は大学の近くに住んでいて、特集リーダーだからたぶんデータのありかを知っている。それから約1時間後、武政から電話。

タケ「あのう、データはあったんですけど、中身をよく見たらちょっと曖昧な整理をしているところがあって、修正してから送ろうと思うんですけど、時間、大丈夫ですか?」
田尾「ええよ」

 タケちゃん、見つけて送る前に再度内容を確認するとは、しっかりしてきたなあ(笑)。「社会人として伸びていくために、頼まれたことは、いつも相手の希望よりちょっと上で返すように心がけよ」というレクチャーをしてきたけど、自然とできるようになってるやんか。

 スケジュールは、貞野が思わぬ割り付け能力を発揮してくれて、ギリギリ、まだ何とかなりそうなところで粘っています。さあ、あと3日。
2013年5月15日(水)

 午後1時半から、インタレストの授業。まず、すでに原稿と割り付けが終わった「うどんランキングチーム」「うどんエピソードチーム」「香川の経済データチーム」に指示を出す。

田尾「できているチームのメンバーは、自分たちが企画から情報収集をして、見せ方で苦労して苦労して、結局答が出ずに、最終的にプロ(私)の手を借りてどういうふうに仕上がったかを、原稿と表と割り付けをよーく見ながら勉強しなさい」

 本当は鉄の熱いうちに1チームずつレクチャーをしたいところなのだが、そんなことをやっている場合ではないので、仕切りをチームリーダーに任せることにして、私は最後に残った「全国ブランド野菜大特集」チームを集めて、最終の作り込み作業に取りかかった。

 あ、こないだ「経済データ」のチームリーダーをうっかりO西と書いたら、吉田から「リーダーは私ですよ!」という鬼のようなツッコミが入ったが(笑)、ま、ええが。君たちは「双頭の鷲」だ。というか、「双頭の鬼」だ。「相当の鬼」でもあるが…(笑)。

 とりあえずそういうわけで最後の10ページ特集にかかったのであるが、やっているうちに大量のデータの再整理が必要であることがわかってきた。そこで、一旦「見せ方」の検討をやめて、データ整理作業に逆戻りをする。この時点で、今日の「5ページできるまで帰らんぞデー」は消滅した。

 そこで、松本君にちょっと様子探りの電話を入れる(笑)。すると、どうやら松本君はまだ他の仕事を抱えていて、インタレストの本格作業に取りかかれていない様子であった。それを確認して、私は大きな決断をした。すなわち、インタレストの最終特集の作業を数日中断し、抱えている別の苦しい原稿に取りかかることにしたぞ。

5月16日(木)〜18日(土)…別の苦しい原稿2本を何としても仕上げる。
5月19日(日)〜23日(水)…インタレストの第2特集10ページと編集後記、奥付のページを何としても仕上げる。松本君は、先に渡した12ページの制作にその頃までかかるだろうから、這々の体でデザインを上げてきたところへ、最後の11ページをドカンと渡してやろう(笑)。

 という計画に修正だ。

 しかし、次から次へと予定外のスケジュールが入ってくるなあ。

 19日(土)、某放送局のカメラマン引退慰労ゴルフコンペのお誘い(笑)。さすがにこれは丁重にお断りした。いや、一旦受けようとしたのだが、吉田に厳しく止められて断念した(笑)。

 20日(月)、大学に招待する某高校の生徒たちに模擬授業をやってくれという、大学からの依頼。これは建設的な仕事なので受けた。

 さらに今晩、「勝谷さんとの対談本の最終のゲラが上がったので、16日午前着で送りました。18日中に校正して返送してください」という鬼のようなメールが来た。これは断るわけにはいかない。

 加えて、学生ケアみたいな仕事が大学からいくつも指示されている。これから社会に出て「自己責任の世界」で戦っていかなければならないのに、「強さを養うプログラム」より「弱さをケアしてやるプログラム」が増えてきているのがどうも気になる。大学に限らず、高校も中学校も小学校も、私の漏れ聞く限り、そういう傾向が何十年にもわたって強くなってきているような気がする。それが、近年の「行政はもっと私たちをケアするべきだ」というメンタリティの横行につながっているのではないかとさえ思う。

 私は、「学生は社会人としての素人だから、放置してたらあまりよくない方向に走る」と思っているのだが(学生自治なんかその典型だと思う。だって、組織のマネジメントの原理原則を知らない者が自治をしてうまくいくはずがないから)、放置せず何かをやらせるのなら、「強さを養うプログラム」の実行と、それができる教育者の養成、採用の方が最優先だと思う。そういう仕事なら、こっちもやりがいがあるんだけど。

 ま、私は組織人だから、組織の属している限り、組織の目的に沿って頑張ります(笑)。ふー、あと1週間で苦悩の日々から抜けられる…はずだけど。
2013年5月14日(火)

 実現不可能なガントチャートが、予測通り崩れた(そんなチャート作るなよ・笑)。そこで、月曜日に作り直したのが、

5月14日(火)…「うどんエピソード特集4ページ」できるまで帰らんぞデー
5月15日(水)…「ブランド野菜特集5ページ」できるまで帰らんぞデー

 「できるまで帰らんぞデー」という新機軸だ(笑)。そこで、新機軸の出鼻がくじかれないように、さっそく朝から作業にかかることにしたのである。

田尾「黒田ー、経済データチームとうどんエピソードチームに集合をかけろ」
黒田「わかりました」

 集合をかけろと言っても、水曜の3コマ目のインタレスト編集会議(授業)以外は、たいていの学生は他の授業やいろんな活動が入っているので、全員集合は絶対に無理なのはわかっている。しかし、組織のマネジメント実戦を積み重ねてきたインタレスト編集部は、そんじょそこらの学生集団ではない。ましてや締切の緊急事態ともなると、万障繰り合わせて見事な集合を見せるのがイナゴ軍団の真骨頂である。

 そういうわけで、私はさっそく集合した学生を集めて、緊急の指示を出した。

田尾「点呼を取るぞ。番号!」
吉田「1。」

 吉田1人か…どんな真骨頂や(笑)。しかも…

吉田「2コマ目授業ですから、30分くらいしかいられませんよ」
田尾「俺も2コマ目授業やから、30分しかない。とりあえず指示だけ説明しとくから、昼から頑張ろ」
吉田「私、夕方からはダメなんです」
田尾「ほんまかー」
吉田「でも、昼からゆりこちゃん(O西)が来ると思いますから」

 結局、経済データチームからは吉田とO西が入れ替わりに集合し、最後の追加データの整理に取りかかった。うどんエピソードチームは昼から黒田1人が来て(夕方、サキも合流)、私は黒田と2人で「できるまで帰らんぞ体制」に入った。

 まず、みんなで集めて第一次整理されたデータを、私が再整理し直す。それが終わったのが午後2時半。

田尾「よし、ここから原稿と割り付け作業に入るぞ。全部で4ページやから、1ページに1時間として、3時半、4時半、5時半、6時半。途中、ちょっと油断が入って、7時には終わらせるぞ」

 そこから、整理したデータを原稿に落とし込んでいって、同時進行で黒田が割り付けをしながら行数調整をしていく。

田尾「2段目、何行余った?」
黒田「えーと、14行です」
田尾「14行か…中途半端やな。次の項目に入ったら行の途中で次の段に行ってしまうか。よし、この項目の文章を増やして14行伸ばすぞ」
……
田尾「ここからネタ4つ連続、内容がおもろいから、大きい文字で行くぞ」
黒田「えーと、ちょっと待ってくださいよ…4つ行ったらはみ出るんですが…」
田尾「小さい文字に換算して何行分はみ出るんや」
黒田「えーと………たぶん、11行…」
田尾「しゃーないな、この4つは外せんから…、その前のネタを1つボツにしよう(笑)」
……
黒田「この枠の中、10行分空きましたけど…」
田尾「まいったな。そこは原稿の伸ばしようがないが…しゃーない、写真でスペース埋めよう。そこ、何の枠や」
黒田「ぶっかけうどんです」
田尾「ぶっかけうどんの手持ちの写真がないのー。清水屋が高松に行ってしもたから、今から行って作ってもらうわけにもいかんし(笑)。よし、ネットで著作権フリーのぶっかけうどんの写真を探せ!」

 みたいな作業を続けながら、3時40分に1ページ目ができた。

田尾「よーし、1ページ完成! 3時40分や。出だしの余談を差し引いたら、ほぼ計画通りの時間でできよるぞ!」

 と言ったら、向こうで作業をしていたO西がくっくっと笑いをこらえていた。

吉田「何がおかしいん?」
O西「だって田尾先生最初、『ちょっと油断が入って7時』とか言うてたやん。そしたら1ページ目、ちょっと余談が入って10分遅れって。田尾先生、ほんとに自分のことをちゃんと正確に理解してるなーと思って(笑)」

 何か褒められた気がしませんが(笑)。

 しかし結局、第1回「終わるまで帰らんぞデー」は、午後7時きっかり(!)に4ページを仕上げて解散するという見事な結果に終わりました。現在、全24ページ中12ページ完了。あと、農産物の大特集10ページと、編集後記と表紙だけになった。今週の土日までに原稿と割り付けを全部上げるという計画が、俄然真実味を帯びてきたぞ。

 あと、完成までの難関は、
(1)その最後の10ページ特集の見せ方の検討が、まだこれからであること。
(2)私が、今週末までに上げないといけない別の苦しい原稿を2本抱えていること。
(3)松本君が、まだ全然デザインにかかれてないこと(昨日電話で確認済み・笑)。
の3点だ。決して予断を許さない局面である。もちろん油断も許されない局面ではあるが、プチ油断くらいは何とか…(笑)。
2013年5月11日(土)

 もう午前2時になったのに、まだあと半ページくらい残して睡魔が襲ってきています。ここは、今日のところは、寝るべきだと思います。
2013年5月10日(金)

 いよいよインタレストの「ガントチャートづくり」が始まった(原稿書けよ!・笑)。

 まず、印刷会社の担当のY君と学生編集部の間でおそらく確認済みの「22日か23日印刷発注」というスケジュールに関係なく、「5月27日(月)の朝、印刷発注」というスケジュールが、既報の通り、私と松本君の間で確定した。そんなもの確定していいのか? というか「既報」するのもどうかと思うが(笑)。

 そこで、27日から逆算して原稿のスケジュールを作ろうとしたのだが、今回はそう簡単に行かないところが「創刊以来最大のピンチ」の真骨頂なのである(「真骨頂」の使い方がちょっとおかしいが)。すなわち、この期に及んで、掲載する特集が確定していないのである。

 いや、今回の学生編集部はものすごく働いているんですよ。特集のラインナップも昨年末にほぼ確定して、そこからチームを作り、チームリーダー等の役職も決め(インタレストの授業のもう一つの目的は「プロの組織マネジメントの訓練」である)、春休み期間中も情報収集に熱心に取り組んできた。去年から履修ルールが変更になって、一冊の編集作業の途中(4月、10月)にメンバーが一部替わるという大惨事に見舞われているインタレストであるが、それも何とか乗り越えて、4月中旬にはほぼ全ての特集の情報収集が終わっているのである。

 ところが、次号は「データもの」のオンパレードにつき、収集した情報が多ければ多いほど、その分類や分析、そしてどう誌面に表現するかという「見せ方」を決めるのに時間がかかるのである。しかも、この「見せ方」を決めない限り、それぞれの特集に何ページ必要なのかが確定しない。でも、全体で24ページという制約だけは確定している。そこで、水曜日の定例編集会議で、

田尾「大ピンチやぞー。今日はそれぞれの特集チーム、絶対に見せ方を決めて、必要なページ数を確定しろ! 俺はもう全体を見るような局面でないから、1チームずつ順番に張り付いて作り込みにかかる。じゃあ、特集リーダーたち、よろしくね」
吉田「どこから張り付くんですか?」
田尾「データの整理が一番進んでいる『経済データ』チームから行く。メンバー集合せよ」

 という号令を発して、第三特集「香川企業売上高ランキング50社・22年間の変遷」(これ、データを並べてみたら非常に興味深い事実がいっぱい出て来ました)チームから、見せ方の詰めの作業に取りかかったのである。

 第三特集のリーダーは、あのばあちゃんが寿司をくれたO西(4年)、サブはダメ出し隊長吉田(4年)。ご存じ「鬼のようなガントチャートコンビ」だ(笑)。その手下には坂本、井出の3年コンビ。このチームは吉田の帝国データバンクへの熱烈交渉が実って、この4人で既に特集制作の最終局面まで漕ぎ着けている。そして、数時間の作業の結果、水曜日に何と、見せ方を決めるどころか、原稿から割り付けまで一気に2ページを仕上げてしまうという成果を挙げてしまったのである。

 意を強くして木曜日。

 午後3時に2本目の授業を終えて、3時半から連日のインタレスト締切作業に突入した。第三特集は「4ページ」で組むことが確定したので、データ表の修正作業等をO西に任せて、この日は第二特集「全国のブランド農産物の実態調査」チームの詰めに取りかかった。第二特集のリーダーは、武政(4年)こと「高知のタケちゃん」。逆か。サブは「貞野みいちゃん」(4年)と「豊浦ええやつ」(4年)。部下にぐんぐん成長する(笑)藤田(3年)と白玖(3年)ら数人。このチームもここまで膨大な情報を収集して、情報収集段階ではめちゃめちゃ成果を挙げていた。

 ところが、「見せ方」が決まらないのである。集めた情報を“興味を引くように”全部載せると、12ページでも収まるかどうか、というくらいの量がある。かといってギュウギュウに詰めて載せると、それは編集ではなくてただのデータベースそのままみたいになってしまう。従って、集めた情報を何かの切り口でセレクトしなければならないという話になったのだが、どう考えてもこの特集は「全部見せる」ことに付加価値がある…さて、どうするか?

 私は、タケちゃんとみいちゃんと3人で、割り付け用紙を拡げてああでもない、こうでもない、とレイアウトの検討を始めた。その結果、

田尾「あかんわ。これ、最初は6ページぐらいの目安やったけど、10ページ行こ」
タケ「えー! そんなに行くんですか!」
田尾「6ページにしても8ページにしても、どっかが必ず中途半端になる。昔、16ページぐらいの特集を何回かやったことがあるから、ええわ、10ページや」
タケ「じゃあ、他の特集のページが減りますよ」
田尾「十河がやりよる特集、次号に回すか…」
O西「うわー! 十河さん、ヘコみますよ(笑)。もう1ヵ月ぐらい、メチャメチャ苦しんで考えてましたよ」
田尾「社会に出たらよくあることや(笑)。何でもかんでも頑張ったらすぐに報われると思とったらいかん。そんなメンタリティでは、社会の理不尽さの中では戦って行けない。試練じゃ」
O西「じゃあ、十河さんに早く言わないと。たぶん今も苦しんでますよ。誰が連絡します?」
田尾「こんな重大で難しい連絡を部下にやらせるようでは、トップの資格がないと言わざるを得ない。苦しい決断を実行してこそのリーダー! これは組織のマネジメントの大事な原則やから、しっかり覚えとけよ。従って、しかるべきポジションにある者が伝えないかん」
O西「なるほど」
田尾「うちの編集部で『しかるべきポジションにある者』と言えば、一人しかいない。吉田に十河に伝えるように言うとってくれ」
O西「田尾さんじゃないんですか!」
田尾「お前な、大魔王に対抗できるんはダメ出し隊長しかおらんやないか」

 というわけであった。この期に及んで、特集の1本が次号送りになった。しかし、まだこの第二特集が本当に10ページ必要なのかどうか、最後まで詰められていない。詰めた結果、もしかしたら、十河担当の第4特集が復活するかもしれん。あるいは、第一特集を伸ばさないといけないかもしれない。

 あ、第一特集は全国の讃岐うどんファン待望の「讃岐うどんを累計500〜1000軒以上食べ歩いた強者55人が白状した『私の好きなうどん店』ランキング発表」です。人気トップ150軒のランキングと解説の特集です。あと、付録で「人気うどん店50軒から聞きました。県外客の讃岐うどん失敗集」も付いています(笑)。

 そういうわけで、「鬼のようなガントチャート」はとりあえず、

5月11日(土)…第三特集の残り2ページを仕上げる!
5月12日(日)13日(月)…第二特集10ページのうち5ページを仕上げる!

 という、およそ実現不可能な2本の計画を作るだけにとどまっています。この3日、生きた心地がしません(笑)。
2013年5月7日(火)

 タイトロープ・ウォーキングが始まった。

田尾「松本くーん、いつ頃から行けるー?」
松本「行けますよー。行けるんですけど、あとちょっとだけ他の仕事があって…」
田尾「印刷入れ、いつ頃や言いよる?」
松本「たぶん印刷屋さんは、インタレストの学生さんには22日(水)とか23日(木)とか言ってると思うんですけど…」
田尾「5月31日(金)に納品やろ? ほな、27日(月)入れで間に合うんちゃうか?」
松本「僕もね、印刷屋さんに『正直なところ、いつ?』って聞いたら、辛そうな声で『27日に何とか入れてくれたら…』みたいな感じで言うてたんですけど」
田尾「な、行けるやろ」
松本「ずるい大人の会話ですねえ(笑)」
田尾「ま、あいつら(学生)はまだまだ子供やからな(笑)。ということは、あと3週間やな」
松本「3週間ですね」
田尾「ということは、原稿に2週間で、それと平行してデザインに3週間か…何とか…行けるか…」
松本「何とか行きましょう」

 という会話があったのが昨日の夜。「計画を立てたら、できた気になる」という「自分にやさしい制作者の普遍のメンタリティ」に従って、このやりとりで重苦しい気分が少しだけ晴れたのであるが、何しろ「5月の連休を明けてまだ1ページもデザイン発注していない」という事態は、インタレスト始まって以来のことである。

 とりあえず今日の夜8時40分、最初の4ページを松本君に渡したのだが、依然として綱渡り状態が続いている。今朝は8時20分にテンションうなぎ下がりになる事件があったのであるが、ちょっとおいしいので『うどラヂ』にとっておくことにして(笑)、明日のインタレスト編集会議でO西と吉田に鬼のようなガントチャートを作ってもらうことにする。今回は前回より厳しいぞ。しかも、この数日間のうちに、別の重い原稿を2本も上げないといけないし…。
2013年5月4日(土)

 私は「ドッキリ」番組が大嫌いである。特に「ひどい目に遭わせておいて、後でドッキリでした」という作りの品性お下劣なドッキリ番組が大嫌いである。しかし、かといって品性お下劣でない「ハッピーなサプライズ」物ならOKかと言われれば、それはまあ別にOKなんだけど、「テレビで番組としてそんなものを見せられてもなあ…」というわけで、結局ドッキリ物もサプライズ物も番組はどっちも見ないのである。

 従って、ドッキリやサプライズなんか、私の日常には「たら話」としてさえ頭をかすめたこともないし(ま、たいていの一般人はそうだと思いますけど)、もちろん、自分がそんな仕掛けをやられたこともあるわけがない。だから当然、現実に我が身に誰かに仕掛けられたサプライズが起こった時にどう対処していいかなど、これまで考えたこともなかったのである。昨日まで。あのおじさんのせいであんな目に遭うまで(笑)。

 昨日金曜日の夜は東京で一泊したため、私のアナログパソコン(笑)はネット環境から隔離されていたので日記の更新はできなかったのであるが(ま、つながってても更新してない時の方が多いけど)、今日、夜の10時前に高松に帰って来て、あまりに疲れたので今日は早めに寝ようと思ってとりあえずパソコンを開けて、丸2日くらいほったらかしになってたメールをチェックしたら、コラムニストの勝谷誠彦さんの(今回はフルネームで・笑)メールマガジンに、こんなことを書かれていた。

<昨日はずっと楽しみにしていた会食があった。田尾和俊四国学院大教授、というより「うどんの田尾さん」と、日記を読んで下さっていれば「どんだけひきずってんねん」と言われそうな対談本のための「最後の対話」をしたのだが、そこに素晴らしいゲストをお呼びしたのだ。私のお友達として来ていただいたのだが、田尾さんには黙っていた。ここで今日書くつもりだったが、田尾さんの日記にはまだアップされていない。キーボードの前で呻吟している姿が目に浮かぶ。あ〜、楽しい。だからその光景は明日以降に私の方ではネタばらしをすることにしよう。田尾さん、早く書いてください、とプレッシャーをかけておく。>

 眠たいのに、日記、書かないかんようになったやないですか!

 いや、待てよ…これ、私が書かなかったら勝谷さんにも書かれないということは、ずーっと引っ張ってたら、そのうちみんな忘れてうやむやになるんでないか?(笑) それより、もし今日書いて、それを受けてまた勝谷さんが書くことになったら、日本中の偉い人が見ている勝谷さんのメルマガに一介の田舎者の私ごときが連日出てくることになって、そちらの読者の皆さんに失礼になるのではないか? どうするかなあ。書くとしても、どこから書いていいのか、まだ混乱してるし…。

***

 話は4月11日に遡る(書いてるやん!)。その日、勝谷さんとの対談本の編集者の方から、「5月3日に勝谷さんとの対談の時間を取れませんか?」というメールが来たのである。え? また対談? もう2回もやってるやん。昨年の3月末の勝谷邸での対談の後、今年になって「後書きの対談を…」と言われてもう一回やって、もう対談することないやん。

 でも、「何ですか?」と聞いても編集者の方も「勝谷さんの意向で…」というくらいしか掴んでおらず、私は「1年も前の対談だから、ここに来ていろいろ社会情勢が動いていることについて補足でもするんだろうか…」ということで、まあこれまでの対談も別に準備もなく、お互いに「出たとこ」で話をしてきたので、とりあえず「了解しました」と返事をして、昨日、対談日の5月3日を迎えたのであった。

 事前に「高松を10時発の飛行機で行きます」と伝えてあったところ、「対談は12時30分から飯田橋のお店で」という連絡があったので、私は「11時過ぎに羽田に着くから、飛行機が遅れない限り、間に合いますよね」と返事をしてあったのだが、何と、飛行機が富士山を過ぎたあたりで機長から「到着が20分くらい遅れます」とのアナウンス! うわ! ほんまに間に合わんようになったやんか!

 私は羽田に着いて、直ちに勝谷さんと西日本出版社の内山さん(同席予定)に「すんません! 遅れます!」いうて電話をした。それからモノレールとJRを乗り継いで、結局12時42分に飯田橋に到着。駅まで迎えに出て来てくれた内山さんと一緒に、12時50分頃、対談会場の中華レストランの部屋に飛び込んだのである。そしたら…

 部屋の入り口あたりに、カメラマンがいた。それから編集者の方と勝谷さんのマネージャーのT君がいて、中華の円卓の向こう側の左の席に勝谷さんが座っていた。私は恐縮して、

田尾「すんませんー! ほんまに飛行機が遅れてしまいました」

…と言いながら、ふと勝谷さんの一つ空けた右側を見ると、誰か知らない女の人が座っている。ん?………え? 見たことのある顔やぞ…

 岩崎宏美がおるやないかーーー!!!!

 あ、すみません、岩崎宏美さんがおるやないかーーー!!!!

 今まで生きてきた57年間の人生の中で、ぶっちぎり最大のサプライズにつき、あとのことは、よく覚えていません。あ、うそです。メチャメチャ覚えているんですが、何か、未だに何が起こったのか理解できていないというのが正しい。

 どこから整理するかな…

 話は35年以上前に遡る。そんなに遡ったら、もう歴史の教科書だ。私が高校〜大学生だった1970年代、天地真理とか麻丘めぐみ、あべ静江、山口百恵、桜田淳子、太田裕美、ピンクレディー等々、きら星のごとくスーパーアイドルがいっぱいいたのだが、実は私は当時からあんまりそういうアイドルとやらには興味がなくて(ピンキーとキラーズは「かっこええなあ」と思っていた記憶がありますが・笑)、音楽と言えば洋楽のシングルレコードばかり買っていたのである。当時レコードを買ったラインナップを挙げると、ほんまにテンでバラバラです。例えば、

「ミスター・マンディ」(オリジナル・キャスト)
「霧の中の二人」(マッシュ・マッカーン)
「魔法」(ルー・クリスティー)
「ヴィーナス」「悲しき鉄道員」(ショッキング・ブルー)
「対自核」(ユーライア・ヒープ)
「ザッツ・ザ・ウェイ」(KC&サンシャインバンド)
「迷信」他(スティービー・ワンダー)
「西暦2525年」(ゼーガー&エバンス)
「シェリーに口づけ」(ミッシェル・ポルナレフ)
「木枯らしの少女」(ビョルン&ベニー)
「オールドファッションド・ラブソング」(スリードッグナイト)
「長い夜」「クエスチョン67&68」他(シカゴ)

 うわー、どんどん思い出してきたぞ(笑)。

「悲しきジプシー」(シェール)
「薔薇のことづけ」(ジリオラ・チンクエッティ)
「誓い」(スタイリスティックス)
「黒い炎」(チェイス)
「恋のかけひき」(ハミルトン、ジョー・フランク&レイノルズ)
「秋はひとりぼっち」(ヴィグラス&オズボーン)
「フライ・ロビン・フライ」(シルバー・コンベンション)
「スイート・キャロライン」(ニール・ダイアモンド)
「涙のハプニング」(エジソン・ライトハウス)
「コール・ミー」「ハート・オブ・グラス」他(ブロンディ)
「ハロー・ミスター・モンキー」他(アラベスク)
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」他(ディープ・パープル)
「ボクサー」他(サイモン&ガーファンクル)
「セイリング」他(ロッド・スチュアート)

 あかん、切りがないわ…というか、何の話してたっけ。あ、アイドルの話。

 で、あまりアイドルに興味がなかったままのある日、NHKの何かの番組で、さだまさしと谷村新司という、歌もそうだけどトークの天才とも言うべき2人と一緒のステージに、まだ子供みたいな岩崎宏美が出てたのをふと見たのである。そこで、岩崎宏美が、2人の間に入って見事なやりとりをしてた! 何なんだ、この子は!

 それを見た瞬間、私は一発で「岩崎宏美」のファンになったのです。

 私の中では今でもテレビの向こうの人だから呼び捨てにするけど(失礼)岩崎宏美はね、みんな歌唱力ばっかり言うけど、あの「反応力」は、私の中では突出よ。マーケティング的に言えば、完璧に差別化された付加価値というか、才能。

 だから、私はファンと言っても普通によく言われるようなコンサートに行ったりファンクラブに入ったり、ポスターやブロマイド(古いな・笑)を集めたり眺めたりするファンじゃないの。ヒット曲とかが出て歌で評価されるたびに、「歌がうまいとか素晴らしいとかいうのはもうわかってる。そうじゃなくて、あの反応力の才能を、何で誰も引っ張り出してやらんのや」と、いつも思っていた。そういうファンです。

 というわけで、以来、私は本にも書いたしラジオでも言ってきたけど、「好きな女性芸能人は?」と聞かれたら「岩崎宏美」って、ずーっと今まで言ってきたわけです(けどまあ、何だかんだ言ってもテレビの向こうの手の届かないスターのことですけど)。

 それで、話は3ヵ月前に遡るわけである。その日、大阪で勝谷さんと「後書きの対談」をやってたら、余談で勝谷さんから岩崎宏美の話が出て来た。それも「岩崎さんとメールでやりとりしてる」とかいう話だったので、確か私は、「岩崎宏美に妙なことしたら許しませんよ(笑)」とか冗談で返した…記憶がある。

 きっと、あれで、今回の悪巧みになったに違いない(笑)。

 で、話は昨日に戻ります。勝谷さんと岩崎さんの間に座らされて、約2時間の対談。私は何を話していいのか、それよりこの対談の目的が一体何なのかの整理が全く付かないまま、私は岩崎さんに「あなたには差別化された才能が2つあると私はずっと思っているけど、誰もそれを引っ張り出さないのがもったいなくて仕方がない」みたいな失礼な、途中で勝谷さんがハラハラするぐらい失礼なことをいっぱい言った…ような気がする。

 一介の知らんおっさんが、ほんと、すんませんでした。しかも遅刻までして行って。ほんと、平身低頭です。あの2時間は「幻」だったということで何とぞ…(笑)。でも、今、手元に岩崎さんにもらったサイン入りのCDがあるぞ…。やっぱり、ほんまに岩崎宏美に会うたんや…。あ、思い出した。日の出製麺所の三好君が私より先に岩崎宏美と知り合いになってることまで発覚したぞ。なんてことだ(笑)。
2013年5月2日(木)

 先週の水曜日、インタレストの時間に「もう、のっぴきならないスケジュールに追い込まれたぞ…」と言いながらホワイトボードのカレンダーに厳しいガントチャートを書き始めていたのを、O西と吉田が何やら冷めた目で見ていたのであるが、5月6日の連休明けまでに16ページを仕上げる計画が5月2日の本日夜中現在、3ページ目を進行中です(泣)。やっぱ、ガントチャートは「鬼」が作らなあかんのか。

 明日、勝谷さんがまた対談するいうので、東京に行って来ます。さらに、帰ってきたら重いインタビュー取材と原稿が待っています。今度という今度は、創刊以来最大のピンチです。『インタレスト』の創刊以来でなくて、『タウン情報かがわ』創刊以来ね(泣き笑い)。

 昨日はある雑誌から「うどんの話を」ということでインタビューを受けたのですが、取材の方の讃岐うどんに関する認識の中で、とても気になる話を聞きました。その関連の話は最近、別の数人からも聞いてて、「田尾さん、ちゃんと書いてくださいよ」と頼まれているのですが、そういうわけでこんな状況なので、その話と私の考察を一本ネタにまとめる余裕がありません。じゃ、今日はこの辺で。
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