2014年11月の日記 |
2014年11月26日(水)
13:30より、『インタレスト』の編集会議(授業)。いきなり大西から、
大西「日記見ましたけど、特集の詳しい内容も宛名書き希望も書いてなかったじゃないですか(正しい“じゃないですか”なのでお咎めなし・笑)」 田尾「魂が抜けとったんや」 大西「たぶん、かなりお疲れなんかなあとか思いましたけど」
という指摘があったが、正直今、今年最大の追い込まれ状況。全身に鉛をまとってマッターホルンに登っている感じだ。登ったことないけど。
で、本日の会議で、次号編集長に長身のはちきん、五百蔵(いおろい)祐香が就任することになりました。東京ディズニーランドの「キャプテンEO」は6月で終演しましたが、こっちで「キャプテン・イオ」が誕生です(笑)。
しかも、副編集長にはラミレスが選ばれ(ま、どっちも私が選んだんですが)、『インタレスト』初の高知県民内閣が発足しました。『インタレスト』はもとより「県外人参政権(笑)」も認められているし、「女性登用枠」なんか最初からなく、「いい物を作り上げる」という目的で適材適所で選んだらそうなったというだけの話です。加えて、実社会で社長を経験した私の経験則から、ここは一つこれも必要だということで「香川県民・男」のG田を2人目の副編集長に入れて、新体制の首脳陣が決まりました。さ、来週から次号の企画会議に入るぞ、と。
今朝は久しぶりに「がもう」でうどんを食べて、そこから坂出インターに乗ろうと走っていたら、相変わらず番の州あたりから噴火みたいな煙がモクモクと上がっていました。四国電力の火力発電所が死ぬほど働いているからです(笑)。雨の日は巨大な雲になり、晴れた日には坂出上空だけ薄黒い煙がたなびいていますが、ここから先のロジックを書いていると刺されたらいかんのでやめとく(笑)。というか、とにかく時間がないので。
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2014年11月25日(火)
本日、全ての校正を終えて『インタレスト』が印刷に入りました。
今回は情報量がかなり多かったこともあって、3連休の丸々2日にわたって朝から深夜まで大校正修正大会が決行されるという、怒濤のスケジュールでした。松本君ちで「2日間校正」は、インタレスト始まって以来初めてです。その間、私はデザインの松本君ちのすぐ近くにあるコンビニでドリップのホットコーヒーLサイズを9回も買って飲むというヘビーユーザーぶり。5〜6回目になると、コンビニ店員は明らかに「このおっさん、何をしよんや」という目をしていたように感じましたが、次は来年の5月頃、また「コーヒーおじさん」が行くからな(笑)。
というわけで、とりあえず何とか28日(金)に編集部に納品される予定になりましたので、ご希望の皆様はお待たせしました、いつものように冊子は無料ですが送料のみ「着払い」でご負担いただくことになっておりますので、それでもOKという方は、いつものようにメール、ハガキ等でお申し込みいただければと思います。
●メールでのお申し込み………interest@sg-u.ac.jp ●ハガキ等でのお申し込み……765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学社会学部情報加工学メジャー「インタレスト編集部」宛
(申し込みの必要記入事項) ●送付先の住所、氏名(架空住所不可) ●年齢(詐称可) ●職業(偽証可) ●気の利いた一言(割愛可)
という、いつものような段取りでございます。
で、今日の夜は先方にしばらく待っていただいていたインタビュー取材を行ったところ、案の定、またまた緊急の仕事が3本も追加されました(泣)。体調不十分につき、今日はここまで。
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2014年11月19日(水)
この2ヵ月ほど、かつてない日記の飛び飛び状態が続いておりましたが、本日夜、ようやく『インタレスト』18号の最後の原稿が松本君ちに入りまして、「山脈」を一つ越えました。
人は人生をよくマラソンに例えたりしますが(笑)、私は横に遠くへ行くのではなくて上に上がっていくイメージを持っているから、無理やり例えるなら「標高」でしょうか。
山を一つ越えたら出発時点の標高まで下りてくるのではなくて、最初よりちょっと高いところまで下りてきて、そこからまた次の山に登る。登ったら、ずーっと登りっぱなしでは息が持たないので下りてくるのですが、またさっきよりちょっと高いところまで下りて、また次の山に向かって…みたいなことを繰り返しながら、だんだん標高の高いところに自分を置けるようになっていくというか、していくというか。
そんな感じで、とにかく、山を越えたら最初の所にまで戻ってこないようにと、時々意識したりしているわけです。まあ、たいていみんな、向上心を持っている人は一つの仕事をやり遂げたら、元に戻って一服しているつもりでもちょっと成長してちょっと標高の高いところで一服していると思いますので、言うほどの大した人生訓ではありませんが。でも、嫌々仕事をしていたら、終わった時に元の標高に戻ってしまっていつまで経っても同じ所にいるまま年を取っていくような気がするので、ちっちゃな山にも全力で向かって行くことにしているわけです。
2週間ほど前、久しぶりにプーキーで魚と水草を買ったら、高さ20センチくらいの小さい観葉植物をくれたので、研究室の机の上に置いています。以前、「一生これでコーヒーを飲む」と決めた素晴らしいフォルム(私比)のNOBUのコーヒーカップを3つ買った時、「こっちのフォルムはいかがなものか…」と思うソーサーが一緒についてきたのですが、そのうちの1枚の真っ白いソーサーの上に焦げ茶の小さなポットから伸びている形のいい観葉植物を置いたら、これが実に素晴らしい。あのソーサーのベストな用途は、コーヒーカップを置くより断然こっちです(笑)。
というわけで、私のプチ気分癒やしグッズが、熱帯魚の水槽とちっちゃな観葉植物の2つになりました。水槽の中にはまだ「エビ夫人」も「上沼エビ子」も「エビー・マーフィー」も健在ですが、こっちの観葉植物は「レオン」と命名されました(笑)。あの、観葉植物一つが友達の悲しい殺し屋の「レオン」のイメージ。「スマートなバオバブ」みたいなフォルムです。まだ、「悪者に襲撃されてもこいつだけは持って逃げる」というほどの愛着はありませんが、この日記の更新よりはかなり毎日、水をやったりしています(笑)。
何か、普通の日記みたいになったな。さ、今週残り数日は授業と『インタレスト』の校正と重い原稿5本とプロジェクト企画2本がパラレル進行なのに、長男として実家の法事を仕切らないかん。
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2014年11月12日(水)
第1特集10ページがデザインの松本君ちに入って、ようやく残る第3特集4ページ、もうチーム名からは特集の内容すら想像もつかない「うなぎのくらチーム」の編集作業に入った。
チームリーダーは、初代「割付女王」のラミレス。以下、G田、高D、新人(2年)の横Z、O野、菅NO、ガンジーという、人数は揃っているが不安も揃っているメンバー構成につき、お目付役に前号首脳陣の河井、F田、白玖の3人を付けたらこれが裏目に出て(笑)、もうラミレスは髪の毛が真っ青になるほど混乱中である。
私もここのところずっと手遊びもできないくらいの追い込まれ中なので、進行の詳細レポートは書いてる暇がないが、とりあえず半分の2ページくらいは目途がつきました。目標は、「木、金の授業後の二晩でカタをつける」。
ラミ「私、木、金はダメなんですけど」 田尾「え! 割付女王がおらんかったら時間が3倍くらいかかるぞ」 白玖「F田はいけるみたいですよ」 F田「しょうがないですね。僕が“割付王子”、やりましょう」 田尾「ええから君はカエルの絵でも描いとってくれ」
「うなぎのくら」特集、F田のカエルの絵が載るという、ますます想像もつかない企画だが、それほど期待せずにお楽しみに(笑)。
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2014年11月7日(金)
デザインの松本君ちには今、先週上がった『インタレスト』第2特集8ページの原稿と写真素材が入っていますが、続いて今週月曜日から行われている第1特集10ページの編集作業は、連日の深夜に至る頑張りで、本日、9.6ページくらいを終えました。
久々の10ページ大特集(スペースだけ大きいという意味・笑)のテーマは、「讃岐のお菓子」です。
6月の企画会議において、インタレストのお嬢様・三宅の「お菓子、食べたい」という「それは企画か!」というわがままから検討が始まったのだが、「これまで他のメディアが扱ってないような切り口を見つけない限り、お菓子は食わさん」という私の厳しいハードルを乗り越え、「香川ならではの素材や由来、ネーミング等が見られる香川のお菓子を徹底的に集める」というイナゴ軍団ならではの付加価値を付けて(要するに他メディアとの差別化要因としては「網羅」だけなのだが)、「とりあえず、やってみるか」ということになったのである。
そういうわけで「お菓子チーム」は、「88カ所チーム」が夏休み返上で四国中を回っている時に、夏休み返上で香川県中のお菓子屋さんを回っていました。最初は電話帳等で香川県内のお菓子屋さんを全部拾い出し、それをもとにネットで企画主旨に該当するお菓子の情報を徹底的に探していたのですが、ホームページに全商品をアップしているお菓子屋さんはほとんどなく、ホームページ自体も作っていない小さなお菓子屋さんもたくさんあって、結局、「店を全部回って商品を確認してこよう」という、イナゴ軍団おなじみの「力業」を決行することになったのです。
以来、「お菓子チーム」はひたすら「讃岐ならではのネーミングのお菓子」を調べて、買って、写真を撮って、食べて、感想を書いて、写真とテキストのデータベースを作って、素材をあれこれ頭をひねって分類するという作業を続けていました。その総数、250種類以上! そして、今週からいよいよ編集作業に入ったわけです。
ここ数日の「お菓子チーム」基本作業体制は、メンバーが西畑ぷん編集長(女)、お嬢さま三宅(女)、私(男)、お目付役大西(女)、チームリーダーのカイセー浜田(男)、こしあん中尾(女)、ごっつぁん倉橋(男)の7人。そしてパソコンが4台。
作業はまず、私と大西と西畑がページの構成を考えて、相談しながら原稿を進めていく。
田尾「じゃあ、頭は『お菓子になった讃岐の伝説』から行くぞ。讃岐富士おじょも伝説、珍菓牛鬼、笑狸せんべい、屋島たぬどらの4つ」
という声が掛かると、カイセーが写真のデータベースから4種類の写真を引っ張り出してパソコン上に並べる。1種類のお菓子につき、パッケージ入り、中身、断面等を合わせて5〜10枚の写真を撮っているので、そこから写真の角度や明るさや商品の見え方などを比べながら吟味に吟味を重ねて、採用写真を1〜3枚決める。
同時に、原稿部分を作っていく。
田尾「お菓子の名前表記と店舗名をチェック」
基本データは既に学生がテキストデータベースに打ち込んであるのだが、打ち間違いがあるといけないので、中尾と倉橋がそれぞれのパソコンでお店のホームページやいろんなサイトから再チェックする。買ってきたお菓子の袋や箱の表記とも合わせてチェックする。
田尾「おじょも伝説のサイト、探してくれ」
西畑が直ちにサイトを探し、私と大西がそれを読み、ポイントを押さえた短い文章にまとめ直す。私が原稿を書いたら、大西がそれを声に出して読んで、それを聞いて違和感があればすぐに意見を出して修正する。
田尾「あんこは何や? 写真では何か変わった色やけど…」
メンバーが直ちにチェック。
西畑「データベースには粒あん入りのクリームとありますね」 中尾「粒あん入りのクリームです。間違いないです。私、食べましたから」 大西「お店の人、めっちゃいい人でしたよ! 買いに行ったら、包装してくれるのを待っている間にお茶とお茶菓子をサービスしてくれました!」 中尾「いいですねえ! 私なんか、高松の老舗っぽい店でお話を聞こうと思ったら、『そんなのはいらん』言われて追い返されました。それも、1日に2軒続けて!」 カイ「何て日だ!」
いつものようにワーワー言いながら写真と原稿を確定していると、横で三宅が割付用紙に饅頭のリアルな絵を描きながら、あっという間にレイアウトを完成させていく。驚いた。三代目「割付女王」の出現だ。 ……という作業を、学生は授業やバイトがあるため、大体常時4〜6人が集まって役割を分担しながら月曜〜金曜まで連日夜の10時、11時、12時まで頑張って、あと、一部の補足商品撮影と、まとめ記事を少々残すだけのところまで漕ぎ着けました。「お菓子企画」、パッと見は写真を分類羅列した誌面になりそうですが、一応、県下では類を見ないデータベース企画になりそうですので、どうぞご期待ください。
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2014年11月2日(日)
水、木、金、土と4日連続、夜遅くまで『インタレスト』の編集作業に没頭し、第2特集の8ページの原稿と写真整理と割付を完了しました。
この4日間、一緒にずっと作業に取り組んでいるのは、この第2特集担当リーダーの“はちきん1号”五百蔵(いおろい)と“広島娘”貞丸、編集長西畑、お目付役の前副編集長“なんちゃって龍馬”坂本。同時に第1特集組はリーダーの濱田カイセー、“こしあん”中尾、倉橋、お目付役の前副編集長大西たちがバイト時間の合間を縫って入れ替わり作業をしている。
私は今、佳境に入った第2特集組(取材が先に終わった方)の最も重要な編集作業の中心にいて、いろいろレクチャーしながら「プロの技」を見せている(偉そうに)のである。
第2特集のテーマは「四国霊場88カ所」である。今年から来年にかけては「四国霊場88カ所開創1200年」だそうで、例年に増してお遍路さんが大挙押し寄せているそうだが、それに合わせて88カ所の特集という、一見安易な企画である。
しかし、いつものように『インタレスト』は目の付け所がちょっとおかしいので(笑)、巷に溢れている「88カ所本」に載っているようなお寺情報や88カ所ウンチクなどは、基本情報の一部以外、全く取り上げておりません。
夏休み返上でみんなで手分けして88カ所を全部回って取材して、「ようそんなもの集めるわ」という小ネタをかき集めてきました。それを集計、分析したところ、「天台宗系のお寺の境内には弘法大師像が建っていない」とか、「香川県の88カ所の寺はぶっちぎりで賽銭箱の数が多い(笑)」とか、なかなか興味深い事実が次々に発覚しております。
ほんまにしょうもないことやってると思われるかもしれませんが(笑)、学生の授業としての『インタレスト』の大きなテーマの一つは「既成概念に囚われない視点のトレーニング」なので、既成概念では問題の解決ができなくなってきた現代社会にこれから入って行く彼ら、彼女らには、きっと何かの役に立つだろうと思いながら、老体に鞭打って蒟蒻畑を食いながら頑張っているわけです。
で、金曜日の夜に第2特集のカタをつけたので、土曜の朝は久しぶりに峰山に行って来ました。家を出て紫雲山の山頂まで約1時間、そこから尾根を下って登って桜並木のある休憩所まで約30分、そこから尾根伝いに峰山の展望台まで約20分、そこから家まで1時間弱の行程。
道中の大半は、思索の時間です(急な上り坂は苦しくて思索している余裕がないので)。今日は、天下国家でもなく香川のことでもなく、昨日までの数日間の学生の作業を思い出しながら、「西畑の長所はどういう部分か…足りないものは何か…すると、これからどういう接し方をして何をトレーニングしてやったらいいのか…、五百蔵にはこれから何を指摘して、何の壁を壊してやったらいいのか…、大西は、カイセーは、中尾は…」とかいうことをいろいろ考えながら歩いていました。
一人ひとり、持っている能力も性格も思考回路も違うからトレーニングプログラムも当然違ってくるので、難しいですね。しかも、直接指導できるのは数年間といっても授業の時間だけだから、徹底的なトレーニングはとてもできないし。
ただ一つ、インタレスト編集部にしろ広義の大学生活にしろ、「ここが一番居心地のいい場所」にしてはいけないことだけは確かだと私は思っています。理由は言うまでもなく、彼らの人生の本番は「大学を出てから」なのに、大学を彼らにとって「居心地のいい場所」にしてしまうと、「社会に出たくない学生」を作ってしまうからです。
もちろん、「ここにいるのも嫌な場所」になってはいけないと思うけど、ケアをし過ぎて過保護の「心地よい場所」にするのではなく、「向上心がかき立てられる場所」、そして「本番は大学を出てからだ」と思わせるような場所にしないといけないと思っているわけです。
まあ、私一人の力では対応できる人数は限られているけど、何か「社会的に弱い学生」が増えて来ているように感じるので、行けるところまで頑張ってみます。さ、次は10ページの第1特集。
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