2016年07月の日記 |
2016年7月30日(土)
パソコンの画面が奇跡的に美しさを取り戻すというポジティブ情報から、早10日以上。今度はネガティブ情報が襲ってきた。こないだうちから、パソコンの電源コード、マジックマウス、LANケーブルとパソコンをつなぐコード、すなわち私にとっての「パソコン周辺三種の神器」が次々におかしくなるという大惨事に見舞われていたのである。
「いたのである」ということは、一応今は何とかなっているのだが、三種とも新しいのに買い換えたのに、元を10とすれば5にまでしか回復していない。その騒動の顛末を書こうにも、あと15分で出かけなければならない。じゃ、どっか行ってきまーす(笑)。
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2016年7月20日(水)
別に栗林公園ウォッチャーでも何でもないのだが、栗林公園の鯉の続報である。
7月16日の四国新聞に載った記事。
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(見出し) 栗林公園 ニシキゴイの楽園再び カワウなどの食害で減少 ネットで購入資金募る
(リード) 再びニシキゴイの楽園にー。国の特別名勝・栗林公園(高松市)がインターネットで出資を募る「クラウドファンディング(CF)」を活用し、園内のニシキゴイを増やす取り組みを始める。野鳥による幼魚の補食や高齢化の影響などで減少しており、プロジェクトの推進によって色鮮やかなニシキゴイの購入資金獲得を目指す。
(本文) 同公園観光事務所や地元のコミュニティー協議会、ボランティアガイドクラブなどでつくる「栗林公園にぎわいづくり委員会」が企画した。園内のニシキゴイは2012年の調査で1千匹の生息が推計されたが、以降は毎年25〜60匹ずつ減少。昨年3月に稚魚計116匹の放流を試みたが、2週間ほどで野鳥のカワウなどに食べられてしまった。
CFでの目標金額は60万円。食害に遭いにくい体長40センチ程度にまで成長したニシキゴイが約80匹購入できるという。(以下略)
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とりあえず、メディアではもう「カワウの食害」ということで確定のようである。以前私に電話をくれた信頼できる知人によると「平成の大冤罪(笑)」の可能性が高いとのことであるが、まあ冤罪かどうかは私には確定できんので、これ以上は追求しないことにしよう。もし私がカワウに代わって再審請求してやっても(一審すら行われてないが)、もし勝訴して「被告は原告に慰謝料としてエサの魚を500匹支払うこと」とか言われたら、夫婦2人でとても食べ切れんし(笑)。
ちなみに、記事から鯉の匹数だけを整理すると、 2012年…約1000匹 2016年…約 800匹(年平均50匹ずつ4年間減り続けたとして、200匹減) ということのようである(3月の四国新聞では「3割減」と載っていたが)。
けど、どうもこの数字が私の感覚と合わないので、今朝7時半頃、また栗林公園に行って鯉を見てきました。すると、こないだ見に行った5月12日の夕方4時半の状態に比べて、ちょっと増えていました。
その感じを比較してみると、こういう印象である(感覚的なデータなのでアバウトではありますが)。
●チェック場所…吹上亭の前の「鯉のエサ」をやる所と、日暮亭のそばの小さい太鼓橋の下(鯉が最も群れるのはこの2カ所) ●匹数…そこに集まってきた50センチオーバーの大きな鯉の数
<2000年〜2010年にかけて取材で2回行った時> ●吹上亭前……200〜300匹(当時の写真から推計。野鳥の会ほど正確ではないが、左翼のデモ参加者の主催者発表よりは正確だと思う・笑) ●日暮亭そば…50〜100匹
<5月12日・16:30〜17:00頃> ●吹上亭前……約5匹(足元に寄って来たのは4匹。あと、向こうの偃月橋あたりから数匹こっちに向かって泳いできていたような気がするが) ●日暮亭そば…5匹
<7月20日・7:30〜8:30頃> ●吹上亭前……20〜30匹 ●日暮亭そば…30〜50匹
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以上の確認から推測されること。
(1)全体は知らないが、あの2カ所に集まってくる鯉の数は、どう見ても2割減や3割減じゃない、7〜8割減だろう。 (2)「日暮亭そば」より「吹上亭前」の方が明らかに大幅減になっている。ちなみに、前出の信頼できる知人が「原因ではないか?」と言っていた「コンクリート舗装が施された舗道」は、吹上亭前の池に沿って造られているから、そう言われれば辻褄は合ってくる。 (3)50センチオーバーの鯉は増量されていないはずなのに、この2カ所にちょっと増えてきたということは、鯉は「ほぼ全滅」ではなくて、一部がどこかに退避していたのではないか? (4)とすると、もしかすると「一部」ではなくて、ほぼ全ての鯉が園内の人には見えないどこかに退避しているという可能性も出てくる。しかし、それなら「カワウの被害で2〜3割減」という関係者の証言と新聞報道自体が誤報になり、カワウは無罪だということになる。 (5)それでもとにかく、今日の時点で2カ所に寄って来ていた50センチオーバーの鯉がかつての200〜300匹から数十匹に減っていることは事実である。ということは、その大きさの鯉はカワウが飲み込めないのだから(「体長40センチ程度にまで成長したニシキゴイは食害に遭いにくい」とあるし、3月の四国新聞記事には「35センチ以上はカワウが飲み込めない」と書いてある)、ここでもやっぱり「カワウが主犯」という断定には無理があるのではないか?
いかんいかん、また「カワウ無罪、セメント有罪」説に傾いて行きよる(笑)。
ちなみに、新聞では「昨年3月に稚魚計116匹の放流を試みたが、2週間ほどで野鳥のカワウなどに食べられてしまった」とあるが(3月の記事では「食べられてしまったという」という伝聞表記になっていたが、今回は断定されている)、5月に見に行った時も今日も、10センチ程度の黒い稚魚は無数に泳いでいました。
栗林公園の池の名物であった大量の巨大な錦鯉は、そのほとんどが穴吹工務店の創始者の穴吹夏次さん(鯉の大家でもあった)が長年にわたって寄贈し続けて来たものだそうだ(かつて、穴吹工務店の中枢の方から何度か聞きました)。ということは、栗林公園はもともと「池に鯉なんかあんなにいなかった」と思われる。すると、この鯉の激減は「本来の姿に戻りつつある」という話になるのかもしれない…と、「じゃあどうしろというのか?」という話から逃げて、本テーマを終了させていただきます(笑)。
最後に、私的最新うどん情報を2つ。
(1)飯山の「なかむら」から分家した高松市前田東町の「なかむら屋」のうどんが、開店以来最高のキレッキレの麺になっています。けんちゃん(大将)、腕が研ぎ澄まされてきてるんじゃないか? あまりにうまかったので、帰りに心の中で「よ! なかむら屋!」と一声掛けてきました(笑)。
(2)こないだ久しぶりに『愛すべき柳川』に行って参りました。一時、私的にちょっとキレが弱くなってたあの細麺が、こちらも見事に復活していて、大満足であつあつの大を食べてきました。店内では、大阪から来たらしいアラフォーよりはちょっと下の「アラ35」ぐらいの女性3人組が、うどんを食べ終えてくつろいでいて、その中のお一方が、あとの2人に滔々と「うどん論」を語っていらっしゃいました。
女性「讃岐うどんのコシって、私たち大阪の人間が思っているような固さとかじゃないのよね」 (お、ええとこ突いてる!) 女性「固さとか弾力がコシじゃなくて…」 (ん? 弾力はコシの結構な要素やぞ) 女性「讃岐うどんのコシは、“のど越し”の“越し”なんよ」 (何じゃそれは??) 女性「こっちのうどん屋のご主人から聞いたから間違いない」 (それ、たぶんおっちゃんがネタで言うたんだと思う・笑)
でも、最後にその女性が柳川の店とうどん体験をまとめて「あー、幸せ」と言ったので、全面的に許してやろう(笑)。
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2016年7月16日(土)
3ヵ月くらい前から、家にあるFAXの「スタートボタン」の利きが悪くなり始めて、何度も何度も押し続けないとスタートしなくなってきていたのである。仕事柄、パソコンで書いた原稿をプリントアウトしてFAXで送るという(送り先の方がデータのやり取りでなくてFAXに手書きで修正をしてくる方なので)作業が絶対に欠かせないため、いずれ何とかしないといけないと思っていたのだが、それがここ数週間、かなりの末期的症状を見せ始めて、昨日なんか、原稿をセットしてFAXのスタートボタンを押して、押して、押して、押して、押して、押して、押して、押して、それでも無反応なので今度は右手の親指で長押しして、長押しして、長押しして、長押しして、長押しして、FAX機が潰れるかと思うくらい力を入れてさらに長押しして、長押しして、長押しして…しまいにFAX機より先に親指が潰れそうになったので、あきらめて、もう直接持って行こうと思って手を離した時に「ピ」いうて紙が吸い込まれ始めたという、私ぐらい温厚でなければFAXを叩き割ってしまいそうな事態になってしまったのである。
そこで、これはほんまにいかんということで今日の昼前、ブラザーのコールセンターに電話をした。
しばらく待たされた後、担当の方につながったので事情を話したら、「おそらくスタートボタンの接触が悪くなっていると思われます。修理した方がいいと思われますので、修理受付センターに電話してください」と言われた。「了解しました」と言って電話を切ってすぐさま修理センターに電話をすると、新たな担当者から「田尾様ですね。FAXのスタートボタンの利きが悪くなって相当長押ししないと起動しないということですが…」と言われた。え? さっきコールセンターの電話を切ってまだ30秒後なのに、そんな情報まで伝わっとんか! 恐るべし、ブラザーコールセンター。
担当「本体をお預かりして修理する方法と、お宅にお伺いして修理する方法がありますが、どちらがよろしいでしょうか?」 田尾「結構頻繁に使っていますので、直しに来てもらえますか?」 担当「わかりました。では、のちほどそちらにお伺いする者から電話を入れさせますので、そこで日時等の打ち合わせをお願いします」
という話になって、私は電話を切って、それから大円に行って「天ぷらおろしぶっかけ」と「いなり」を食って、その足でクラフトマンズファクトリーに行った。すると、着くやいなや電話がかかってきて、今日の夕方4時頃修理に来られると言う。早い! そこで、私はクラフトマンで2時間ぐらい原稿を書いたリマスターとしゃべったりして、3時頃帰宅。しばらく家で原稿の続きを書いていたら、4時過ぎに修理の人がやって来たのである。
それが、思わぬ展開の始まりであった。
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やって来たのは、たぶん40代くらいの小太りの頭髪が控えめな男性であった(失礼・笑)。そこで、さっそく私の狭苦しい仕事部屋に入ってもらって、FAX機を指して「これがどうにも…」と言いかけたその時、担当の兄ちゃんが恐る恐る私に言った。
担当「あの…失礼ですが、あのタウン情報の…」 田尾「あ、はい」 担当「やっぱりそうですか! いや、ブラザーから連絡があってお名前を拝見した時に、同姓同名の方がいるとは思えなくて、まさかとは思いながら来たんですけど。私、『笑いの文化人講座』の大ファンで欠かさず読んでまして、『そんなわけ、ねーだろ!』の公開録音にも行きました」 田尾「ほんまですか! めちゃめちゃヘビーですやん!」
1980年代〜90年代の『月刊タウン情報かがわ』と、その目玉連載投稿企画であった「笑いの文化人講座」、そして文化人講座のスピンオフ的なラジオ番組で、香川県だけではあるが当時の『オールナイト・ニッポン』の聴取率を抜いていた『そんなわけ、ねーだろ!』。あの時に熱狂していた香川の中高生が今、40代あたりのおっさん(笑)になっているのである。しかし、未だに「文化人講座」や「ねーだろ」の話が出てくるとは、改めてあれはバケモノだったんだなあと思い知らされたわ。
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それから修理が始まった。私は別に行き場もないので、担当の兄ちゃんと昔話やら何やらをしゃべりながら、修理の横で原稿を続けようと思ってパソコンを開けた。そして画面を見た瞬間、ふと思いついたのである。
田尾「パソコンのディスプレイのこととか、わかるん?」 担当「どういったことですか?」 田尾「ちょっと、これ見て? 画面がムチャクチャ汚いやろ」 担当「ほんとですね」 田尾「これね、もう2年ぐらい前に、アルコールの入ったウエットティッシュでパソコンのディスプレイ画面の外枠を拭いてたら、それが液晶部分に当たったみたいで、そのせいで画面の周りが白く変色してしもたんよ。けど、最初何が起こったんかわからんかって、何じゃこりゃ、と思ってそのアルコールタオルでわざわざもう一回上から拭いたら、そいつがワーッと広がってしもて、なんかをぶちまけたみたいに汚い画面になってしもたんや」 担当「確かに、ほとんど全面に広がってますね」 田尾「それでネットでちょっと調べてみたら、Yahoo!知恵袋でいきなり『あちゃ〜! やってしまいましたねー。結論から言うと、治りません』って書かれてるのを見つけて、あきらめた。それからもう2年もこの状態。まあ、スリープ状態で画面が黒い時はめちゃめちゃ汚いけど、仕事し始めて画面が明るくなったらそれほど気にならんからええか、と思って。けど、打ち合わせや何かで誰かの前でこのノートパソコンを開けたら、10人中8人ぐらいに『どしたんですか』言われるんよ。それをいちいち説明するのが面倒くさくて(笑)。もう何回も何回もいろんな人に説明してきたから、結構練れた一本ネタになっとるけど(笑)」
とか言いながら、まあ無理だろうなあと思いつつ、「こんなん、修理利くん? 液晶画面を差し替えるとか…」と尋ねてみたのである。すると、兄ちゃんが言った。
担当「無水エタノールで拭いてみたらどうですかね」 田尾「けど、アルコールでこんなになってしもたんで。エタノールって、アルコールの仲間やろ?」 担当「まあ仲間ですけどね、私ら、よく無水エタノールでいろんなものをクリーニングするんです」 田尾「ほんまですか!」 担当「いや、うまくいくかどうかはわかりませんけど」 田尾「かまん。どうせこんなに汚いんやし、もしやってみてさらに汚いことになったらラジオでしゃべっとくわ(笑)」 担当「それなら、ちょっと待ってくださいよ」
と言って、兄ちゃんはバッグの中から仕事用の無水エタノールのボトルを取り出した。
担当「ちょうど持ってました。ちょっとこの布にエタノールを含ませて、拭いてみますか?」 田尾「やってみよか」
私はパソコンの電源を切って画面を黒くした。画面全面に、2年間も付き合ってきた、薄白い油をぶちまけたような霞のような汚れが浮かび上がる。
薄い布にエタノールを含ませて、恐る恐る右上の隅の方を軽く拭いてみた。
担当「どうですか?」 田尾「うーん…気持ち汚れが取れたような、取れてないような…。ええか、どうせ汚れとんやし、思いきって行ってみるか」
私は意を決して、布にエタノールをさっきより多めに含ませて、さっきより広めに、さっきより強めに拭いてみた。すると、
田尾「あ! 汚れが取れていきよる!」 担当「取れてますね!」
サーッと拭いたぐらいでは取れない頑固な汚れなのだが、少し力を入れてゴシゴシやると、確実に汚れが取れていくではないか! 私は何度も布にエタノールを含ませ、夢中でこすり始めた。
感触から言うと、こすっていてもほとんど抵抗がないため、物理的な汚れをこすり取っているという感じではない。エタノールの成分と摩擦熱で何かの化学反応が起こっているのではないか? という感じなのである。しかしそれから20分ほど一心不乱にこすり続けていたら、画面の半分くらいの汚れがきれいさっぱり取れて、買ったばかりの時のようなクリーンな光沢が蘇ってきた!
担当「取れてますね!」 田尾「信じられん! まさかこんな日が来るとは夢にも思ってなかった! これで絶対、めちゃめちゃ仕事がはかどるわ!」
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画面全面をクリーンにするには、おそらく1〜2時間はかかりそうだった。しかし、2年も我慢して、というよりもうあきらめていたことを考えれば、2時間だろうが1日だろうが何でもないわ。
そうこうしているうち、パソコン画面を全面クリーンにする前にFAXの修理が終わった。そこで、残りの半分は後日、どこかでエタノールを買ってきてから取り組もうと思っていたら、兄ちゃんから「このエタノール、使ってください。私はもう一本持ってますから」という、誠にありがたい申し出があった。お言葉に甘えてエタノールをもらい、修理を終えた兄ちゃんをお見送りして、私は引き続きパソコン画面をエタノールでこすり始めた。
1時間後、私のパソコンが2年ぶりに、クリーンな輝きをほとんど取り戻しました。もう、信じられません。あまりの美しさに、原稿を書いていてもしょっちゅう「スリープ」にして美しいクリーンな画面を眺める有様で、ちっとも原稿が進みません(笑)。
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2016年7月13日(水)
7月2日(土)の午前中、左の奥歯の一番奥に空いていた穴が大きくなってきた感じがしたので、数年ぶりに松Z先生の所に行って診てもらったのである。
松Z「いい穴が空いてるね」 田尾「1ヵ月ぐらい前に気がついて、ちょっと大きくなってきたみたいなんで…詰め物が取れたんですかね」 松Z「詰め物はしてない。虫歯や」 田尾「え、この歳で虫歯ですか!」 松Z「うん。染みたりする?」 田尾「いや、まだそれほどでは。たまに、冷たいものとか熱いものを飲んだらちょっと染みるぐらいで…」 松Z「じゃあ、とりあえず今日は応急処置だけして、1ヵ月ぐらい様子を見ようか」 田尾「あの、7月末に夫婦でうまいものを食べに行くことになってるんで、その時に万全の状態になってたらありがたいんですけど」
助手の人に笑われた。
松Z「どこ行くんな。温泉?」 田尾「いや、○○で○○を…(プライバシー保護のため伏せ字)」 松Z「肉か…(微笑)。右で噛んで食べてな」
みたいな会話があって、結局麻酔をして歯をちょっと削って、何やら薬を詰めて疑似歯を被せて、痛み止めのロキソニンをもらって帰りました。
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その日の午後、いつも3ヵ月分もらっている薬(病名が不本意であるため、仮に「インピツ薬」としておこう)が切れたので、今度は3ヵ月ぶりにいつもの某病院へ。この日は病院のハシゴだ。
いつものように血液検査と尿検査をやって、順番が来たので診察室に入ると、いつもの石D先生が検査結果を見せながら説明してくれた。
石D「歯、治した?」 田尾「何でわかるんですか!」 石D「ちゃんと検査結果に出てる」 田尾「そんなことまでわかるんですか!」 石D「前回よりこの数値が突然高くなっているということは、○○か、歯しか考えられん。田尾さん、○○はせんやろ? じゃあ、歯しかないやん」 田尾「すごいですねえ、プロの医者みたいや」 石D「はいはい」
田尾「最近ちょっと油断してるんですけど、どうですか?」 石D「またお菓子食べてるんかいな。ちょっと数値が上がっとるやろ。データは正直やで」 田尾「大丈夫です。以前、節制をして状態を劇的に改善させたことがあったでしょ? いざとなったらやる男ですから」 石D「いざとなる前にやりなさい」 田尾「すみません」 石D「お菓子は、誰が買うてくる? 田尾さん? 奥さん?」 田尾「両方ですね。一緒にスーパー行ったら二人で買う」 石D「歯止めの利かん夫婦…と」 田尾「何をメモしよんですか!」
などという会話があって、この日は一日、おとなしくしていた。
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その2日後、これまた久しぶりに「はりや」に行ってきました。
しばらく並んで、順番が来たので案内されるままカウンターの一番左端の壁の横の席に座ったら、目の前で胸に「見習い」の刺繍の付いた秋南君が洗い物をしていたので、いつものようにちょっかいを出してみる(笑)。
田尾「まだ見習いを取ってくれんの?(笑)」 秋南「はい(笑)」 田尾「もうそろそろ取ってもええんちゃうん」 秋南「いや、まだまだです」 田尾「ほな、見習いの刺繍の上にうどん粉をつけて見えんようにしとくとか。大将に言われたら『あ、粉が付いてました』とか言うて、大将が向こうに行ったらまた粉を付けとく(笑)」 秋南「それ、いいですね(笑)」 家内「刺繍の糸を、1日に1本ずつ抜いていったらどう?」 秋南「あ、だんだん薄くするんですね(笑)」 田尾「それイケる! 大将、そのうち歳とって目が悪くなってくるから気付かれへんわ(笑)」
などと言いながら、私は天ざる、家内はカレーうどんを食べ終えて、私はこないだ病院で補充したばかりの「インピツ薬」を、あまり人に見られても恥ずかしいので壁に向かってこそこそと取り出していたら、右斜め前方奥から視線を感じた。見ると、大将が「ンジー……(谷岡ヤスジ風に)」とこっちを見ている。そして、私と目が合った瞬間、
大将「○○ー○?(プライバシー保護のため薬名は伏せ字)」 田尾「何でピンポイントで薬の名前がわかるん!」
はりやの大将、絶対、私と同じ薬を飲んでいる(笑)。
という、今日は最新うどん屋情報(どこがや)で締めくくっておこう。
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2016年7月9日(土)
今日の四国新聞に結構なスペースで載っていた記事。
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琴平町、ビッグデータ分析 宿泊・飲食業に強み 課題は食料品製造
琴平町は、民間や中央官庁が持つビッグデータを集約した「地域経済分析システム(RESAS)」を活用し、同町の産業構造を分析した。その結果、同町は宿泊・飲食サービス業や農業・林業の付加価値額や労働生産性が高い一方、同じ門前町で産業構造が似ている三重県伊勢市と比較したところ、食料品製造業の競争力が低いことが分かった。
RESASは企業間取引や人の流れなど、官民が持つビッグデータを利用。市町村単位でデータを閲覧でき、自治体の政策の策定などへの活用が期待されている。琴平町は今回、産業別の売上高マップのほか、地域で強みのある産業を付加価値額と労働生産性からみる散布図を分析した。
町内の産業別の売上高をみると、卸売・小売業が最も高く、95億5800万円。次いで宿泊、飲食サービス業が69億7300万円、医療・福祉45億1900万円などとなった。
付加価値額と労働生産性から強みのある産業を特定する散布図によると、宿泊・飲食サービス業は付加価値額の特化係数が7.67、労働生産性が1.44と突出して高かった。農業・林業も付加価値額が5.77、労働生産性が1.48と目立っている。
また、同じ門前町として知られる伊勢市とデータを比較した結果、伊勢市は宿泊・飲食サービス業や漁業の特化係数が高いなど、琴平町と産業構造が類似していた。ただ、伊勢市の食料品製造業の付加価値額の特化係数が3.81、労働生産性が0.92だったのに対し、琴平町は付加価値額が1.89、労働生産性が0.74といずれも低かった。
同町は「琴平町にはブランド力の高い食料品の土産物が少ない」と分析。農業の特化係数が高いことから、「ニンニクなど町内で採れた農産物を使った土産物を開発し、町内産業と観光の活性化を図りたい」としている。
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チンペイのために数字を抜いて要約すると、こういうことのようである。
まず、地方自治体のいろいろな取り組みを情報面やデータ面から支援するために、ここには書いてないけど、総務省の「まち・ひと・しごと創生本部」という所が民間や中央官庁が持つビッグデータ(すごい種類のすごい量のデータ)を1つに集約した「地域経済分析システム(RESAS)」というものを作った。そこで、さっそく琴平町が、その中の「産業別売上高」と、「付加価値額と労働生産性からみる散布図」なるものを分析した、と。
その結果、
(1)琴平町の主な産業は、売上高の順に「卸売・小売業」、「宿泊・飲食サービス業」、「医療・福祉業」であることがわかった。
(2)付加価値額と労働生産性は「宿泊・飲食サービス業」が突出して高く、「農業・林業」も目立っていることがわかった。
(3)同じ門前町の伊勢市と比較すると、琴平町の産業構造は伊勢市と似ていたが、「食品製造業」の付加価値額の特化係数が伊勢市より低いことがわかった。
(4)それらのデータから、琴平町は「ブランド力の高い食料品の土産物が少ない」と分析した。そこで、琴平町は「ニンニクなどの特産農産物を使ったお土産品開発で町の産業と観光の活性化を図りたい」と言っている。
ということのようである。これを読んだ私の第一感。
「何でそんな結論が出るの?」
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まず(1)であるが、そんなものはビッグデータを分析しなくても「そらそうやろ」という話で、別にどうという分析結果ではない。この記事によると「推移」は分析してないみたいだけど、あえて言うなら「今、こういう状況である」という分析より、「伸びてきて今の数字なのか、落ちてきて今の数字なのか」の方が意味があるでしょう。それによって、いかに今、主力産業であっても、これからそこに注力すべきかどうかの判断は全く変わってくるんだから。
次に(2)。「付加価値額と労働生産性」は要するに「効率よく利益を出しているかどうか」みたいな指数だと思うが、「突出して高い」とか「目立っている」と書かれても、全国の中で突出しているのか、西日本で突出しているのか、県内で突出しているのか、町内で突出しているだけなのかが全然わからないので、これでは戦略を立てる材料にならない。もし、「町内や県内で突出している」だけなら、それは対外的に戦える素材でも何でもないんだから。
続いて(3)。「伊勢市と比べたら琴平町は食品製造業が弱い」ということがわかっても、「そうですか」としか言いようがない。もし、琴平町が「伊勢市を目指す」という目的を掲げているのなら、その比較は意味があると思うけど。
と思っていたら、いきなり「『琴平町はブランド力の高い食料品の土産物が少ない』と分析して、ニンニクなどの特産農産物を使ったお土産品開発で町の産業と観光の活性化を図ろう」って、何でそんな結論が出るの?(笑)
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「町をどうするか?」の戦略を立てるとすると、その基本的プロセスは、まず「この町をいつまでにどういう姿にしたいのか?」という具体的な「完成予想図」を作ることから始まるわけですね。ところが、いきなり「(伊勢市と比べて弱い)食品製造業に手をつける。その一番手はニンニクだ」って。琴平町は「伊勢市を目指そう」という完成予想図を描いているんですか?
さらに、百歩譲って食品製造業に力を入れるとしても、その一番手が「ニンニクなどの特産農産物を使ったお土産品開発」ですか? そりゃ、やらないよりはやった方がいいんだろうけど、そういう類のもので町の産業と観光が活性化したという実例は、たぶんどこにもないでしょう。観光産業関連のコンサルが全国から「ここがこうやって成功している」とかいう話をいっぱい出してくるけど、それで地域に産業が興って収入が増えて雇用が増えて人口が増えて伸びていってる所はない、というのは皆さん、薄々でもわかってるんじゃないですか?
マーケティングの戦略的な解説をするとあまりに長く詳細になるので書かないけど、ビジネスマンならこの記事を見て、「そんなデータから何でそんな戦略が出てくるんだ」という話はすぐにわかると思います。何て例えたらええんかな、売上を100億円増やさないといけないのに、「1本100円のご当地ストラップを売りだそう」と言ってるみたいな…うーん、似てるようで微妙に違うか…
とにかく、この記事を見て、「ビッグデータ」も「地域経済分析システム」とやらもたぶんそんな使い方をしたら何の成果も上がらないんじゃないか? と思ったわけです。それと、経済記事なら、こんなネタをこんなに大きく扱うのは、かなりピントがずれてるような気がする。
ちなみに、もし本気で地域の経済活性化に取り組むのなら、本当にちゃんとしたビジネスマンを入れた方がいいと思います。ま、「地域経済の活性化」でなくて「税金を使うこと」が目的なら別にいいんですけど。
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というわけで先週の土曜日の朝、3週間ぶりに峰山に上がってきました。日が昇ると暑いので朝5時半に出発して、低い朝日の中を大回りしながら1時間ちょっとかけて、まず隣の紫雲山の山頂に到着。久しぶりの山登りだったのでものすごく疲れて、山頂の石のベンチの上に仰向けに寝て休んでいると、木の間にぽっかり空いた空間から見上げた空の雲の塊が、今まで見たことのない動きを見せていました。普通、雲は横に流れる様子しか見たことがなかったのに、何か、雲が上に昇って行っているんです! どんどん上昇しているんです! しかも、そのうち雲の塊のフチが少しずつ回り始めたんです!
すげえ! 仰向けに寝て「真上の雲を真下から見る」なんてことをした記憶がなかったんだけど、真下から見ると、雲ってこんな動きをするんだ!
そんな感動の光景を目に焼き付けて、そこから峰山の展望台まで歩いて、3時間半も歩いて朝の9時過ぎに家に帰りました。シャワーを浴びて着替えたら、頭痛がしてきました。その日、夜までずっと頭痛で気分が悪くて、仕事どころか、ロクに動けもしませんでした。
あの雲、熱中症寸前で私の目が回っていただけだったみたいです(笑)。
とりあえず、翌日になると無事に回復して、今週もよく働きました。昨日は授業を終えた後、18時から三木高校で生徒の保護者の方々を対象に講演をしてきました。上原へ業務連絡。昨日の電話の着信は、時間が切迫していたので「高松市街地から三木高校まで何分ぐらいかかるん?」という問合せをしようとしてたんや。とりあえず、打ち合わせ時間に3分遅れで何とか間に合うたわ(間に合うてへんやん・笑)。
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2016年7月7日(木)
ほんとに選挙熱心なわけでも何でもないけど、選挙特集第三弾で更新回数を稼いでおこう(笑)。
「田尾さんは候補者を政党で選ぶのですか? 個人の資質で選ぶのですか?」と聞かれたので、「国政の場合は、優先順位は政党かなあ」と答えました。その理由は、簡単に言えばこういうことです。
まず、私が投票する目的は「よい政治をしてもらいたい」ということです。
すると、国政というものは基本的に「政権を獲った与党が中心になって内閣を作り、党の掲げた政策を実行する」わけですから、国に自分の考える「よい政治」をしてもらうためには、自分の考える「よい政治」に近い政策を掲げた政党に政権を獲ってもらうのが「当然有効な手段」となる。それだけの実にシンプルな理由です。
じゃあ、個人の資質は二の次なのか? と言われると、気分は悪いけど「二の次」と言わざるを得ない。なぜなら、ロクでもない候補者でも、最低限、その政党の「頭数」となって、国会の多数決の時に意味が出てくるからです。
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私は今、長年の紆余曲折の思考の結果、1つの政党内の議員には「政策を考え、実行できる議員」と「多数決の頭数要因としてのみ意味のある議員」の2種類がいる、というふうに自分を納得させることにしています。そこで、
(1)自分が「よい」と思う政策を掲げた政党の中の、能力のなさそうな議員。 (2)自分が「それはよくない」と思う政策を掲げた政党の中の、能力のありそうな議員。
という厳しい選択になった場合(よくある話ですが)、よい政治をしてもらうためには(1)の方が役に立つと思うからです。だって、どんなに能力があっても「よくないと思う政策」を掲げた政党内にいる限り、その議員は国会で「よくないと思う政策」側の頭数になってしまうもの。さらにそこで変に政策実行能力があったりすると、その人が「よくないと思う政策」をどんどんエスカレートさせてしまう恐れがあるもの。
もちろん、「政策なんて二の次。とにかく“いい人”に政治家になってもらいたい」という目的なら、政党に関係なく「人物」で選べばいいと思いますが、私はとにかく「“いい人”に“よくない政治”をしてもらう」より「多少“いい人”でなくても“いい政治”をしてもらう」方を自分の投票の目的にしているので、まあそういう投票判断をすることにしたわけです。
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ちなみに、10数年前の日記に書いたけど、私は「頭数要因」に過ぎないようなロクでもない議員は、「議員としてはいない方がいいけど、頭数としてはいないといけない」ということから、私は、
「比例代表は得票数に応じて議員を当選させるのではなく、得票数に応じてその政党に議決権だけを与えればよい」
という意見をずっと持っています。例えば議員5人分の比例代表票を集めた政党には、5人の議員を当選させるのではなく、国会での議決権を5票与えるだけでよい。すると、ロクでもない議員の数は減らせるし、国民の支持率に応じて議決権も行使できるという一石二鳥の話になると思っているんですが(ま、そんなことをする以前に議員数を半分にしたらいいだけだと思いますが)。
そういえば10数年前にこの話を書いたら、その1年後だったか2年後だったか、産経新聞の読者論文コンテストみたいなのに全く同じことを書いて賞をもらっていた人がいましたが、パクったんじゃないだろうな(笑)。
といったところで、もう選挙の話はおしまい。たいていの反論には全て答えられると思っているけど、書いてたら切りがないし、そもそも「みんなもこうすべきだ」ではなくて「私はこうしている」というだけの話だから反論するような話でもないし、チンペイはおもしろくなくてアクビしてると思うし(笑)。
あ、こないだ「はりや」に行って小ネタを2つ仕入れてきました。でも、今日はもう眠いので、詳細は『うどラヂ』で(笑)。
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2016年7月6日(水)
別に選挙熱心なわけでも何でもないけど、選挙特集第二弾で更新回数を稼いでおこう(笑)。
月曜日の四国新聞の読者投稿欄に載っていた、72歳の男性のご意見。
(見出し)クリーンな候補に投票 (本文) (前略、中略)おいしそうなマニフェストにひかれることなく、誰もが安心、安全な生活を実感できる社会づくりに努め、クリーンで不変の政治信念を持った候補者に1票を投じたいものだ。
という投稿を見て、72歳になっても現実をロジカルに考えられない人が根強くいることを改めて痛感しました。
●「クリーンな候補に投票」…見出しは投稿者がつけたのか新聞社の担当者がつけたのか知らないけど、政治家に求めるべき資質の最優先項目が「クリーンであること」というのは、もういい加減に考え直した方がいいと思います。「もちろん「クリーンで仕事もできる人」に越したことはないけど、そんな人は滅多にいない。
すると、現実的にはたぶん、「多少脛に傷はあるけど仕事ができる人」と「クリーンだけど仕事ができない人」のどっちを選ぶか、という話になると思います。その時、「いい仕事ができる人(政党)」を最優先に選ばないと国がおかしくなる、えらい目に遭う、ということを、我々は村山富市首相の時にも鳩山由起夫首相の時にも菅直人首相の時にも思い知ったはずなのに、政治に関してはほんとに日本人は学習しない人が多いのだなあ、と思います。
ちなみに、私は「クリーンでいい人だけど会社の業績を落としたり潰してしまったりした社長」は何人も見てきたけど、「少々セコかったり強引だったりして嫌われたりするけど仕事はできる社長」が会社を傾かせたり潰したりした、という話は寡聞にして聞いたことがありません。そういう現実を、平社員的な思考しか持っていない人はたぶん知らないのだろうし、想像もできないのではないかと思います。だから、目の前の快感だけが判断基準になって「クリーンな人が一番、いい人が一番」と言うんじゃないでしょうか。
●「おいしそうなマニフェストに引かれることなく」…全くその通りだと思います。ただし、マニフェストに「お題目」が書かれていても、「それをどうやって実行するのか? その結果どうなるのか?」がファクトベースで示されてなければゴミだと思いますが、そういう目でマニフェストや公約を見ていますか?
●「誰もが安心、安全な生活を実感できる社会」…本気でそんな社会があると思っているのが信じられない。「何が起こるかわからないのが社会であり、自然である」という現実から出発しないとダメでしょう。
●「クリーンで不変の政治信念を持った候補者」…だから、「いい仕事ができるかどうか」を優先しないと、クリーンで不変の政治信念を持ってまっしぐらに崖に向かって邁進されたらたまったものじゃない。これも歴史的に事例はいくつもあるけど、学習してないんですかねえ。
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今日の四国新聞に、
原発、争点化せず 与野党言及避け埋没
という見出しの記事が載っていました。で、その横に「原発を巡る各党の公約」が一覧で載っていたけど、全政党がちゃんと原発に関する公約を出してるじゃないですか。「争点化せず」って何ですか。原発政策を最重要だと思う有権者は、マスコミの言う「争点化」なんか関係なく、ちゃんと自分の中で「争点化」して考えてますよ。
「争点化」なんて、政党が声を挙げようが挙げまいが、マスコミが書き立てようが書き立てまいが、どの党もマニフェストやらホームページやらに全部書いているんだから、有権者はそれを読んで判断して投票すればいいだけのことです。マスコミの「争点化しなければ(政党やマスコミが大きく取り上げなければ)選挙の選択肢にならない」という発想自体が、根本的に間違っていると思います。
関連して言えば、野党がよく「自民党は選挙の時に争点にしていなかったにも拘わらず、政権を獲ったら突然それをやり始めた」みたいな非難をしていますが、もう一回言いますよ。争点化されようがされまいが、経済政策も社会保障政策も防衛政策も何もかも全部マニフェストや党のホームページに書いてあるし、それを読んだらそこに書いてない細かい政策も方向ぐらいは想像できるんだから、そんなのはただの言いがかりです。
あと、我々も、マスコミが作り上げているに過ぎないような「争点」とやらだけで投票するというメンタリティを、いい加減に捨てないといけないと思います。そんなことをやっていたら、「興味だけで投票する衆愚政治」をエスカレートさせるだけです。
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などというふうに、間違ってるかどうかわからないけど、とりあえずちょっとは考えられるようになってきたのは、私もええ歳になってからです。振り返れば、二十歳ぐらいの時の自分は政治についてロクな考えを持っていなかったことが、平社員で仕事をし、編集長を経験し、社長を経験し、うまくいったりいかなかったりを何度も何度も体験しながら、今になってようやくわかってきました。
それを思うと、政治についてロクな考えを持っていなかったり、経験もなく純粋に洗脳されたりしている若者たちに「ちゃんと考えよう」ではなくて「とにかく投票に行こう」と、投票率を上げることが最優先のように煽ることが果たしていいことなのか…私にはものすごく違和感があります。代議制民主主義を健全に成熟させるためには、物事を「好き嫌い」や「興味」や「信念」で判断するのではなく、ファクトベースでロジカルに考えるトレーニングが最優先だと思うのですが。その訓練ができていない者を「一軍の試合に出す」のは、「チーム」にとっていいことなんですかねえ…とお粗末な比喩でごまかしておこう(笑)。
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2016年7月5日(火)
大学のことなら何でもわかる吉田チンペイさんのところに仕事で相談に行ったら「日記のブランクが長すぎる」とのお叱りを頂いてしまいました。というか、去年あたりからこんなのばっかり。とりあえず今年度いっぱいで一つ巨大な山を越えるので、あと8ヵ月ぐらい待ってくれ。
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さて、選挙の告示以来、気分が悪くなるほどひどい選挙関連の新聞記事やテレビ番組や折込チラシや選挙カーの騒音の毎日で、コメントするにも一体何から手をつけたらいいのかわからない状態である。私のいる選挙区は「自民党と共産党と幸福実現党の三択」という惨状であるが、とにかく聞こえてくるのは「お題目」ばかりで、「ではどうやってそれを実現するのか? それをやると何が起こるのか?」の説明が全く聞こえてこないので、見るもの聞くものほとんど全てが私にとってはゴミである。
聞こえてこないから自分で頑張って考えてみると、「それ、現実的にできないじゃないか」とか、「もしそれができると確かにそういうことが起こるが、その裏でこういうことも起こるじゃないか。そのマイナスについては全く言及していないじゃないか」とかいう話ばかりで、全く選択肢にもなっていない。それを、あたかも選択肢であるかのように情緒でわめいているばかりなのである。
特に野党。何をやっているんですか民進党。
うちの新聞に共産党の折り込みチラシが入ってきたのですが、もう全面、自民党に対する「ヘイトスピーチ」ですよ(笑)。「自民党政治を潰す!」のシュプレヒコールと、それをやったら日本が共産主義か社会主義の国になるというより、それ以前に日本が解体してしまうじゃないか、という主張が「事業計画書」もないままに羅列されている。さらに、「自民党改憲案で無条件の武力行使に向かう」とかいう「ウソ(この民主主義の国で無条件の武力行使などできるわけがない)」まであちこちにちりばめられている。そんな政党に、別の政党として一体どういう了見で相乗りできるかなあ。ちょっと真面目に「政権の選択肢」になるためにすべきことを考えなさいよ。
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10日ぐらい前のテレビで、自民党の稲田朋美さんと民進党の山尾志桜里さんが討論していたのを数分見たけど、稲田さんが「自民党になって株価がこれだけ上がった、税収がこれだけ増えた、雇用がこれだけ増えた」等々と数字を挙げて説明したら、それに対して山尾さんが「国民の意識調査では何十%の人が『豊かになったという実感がない』と答えている。だからアベノミクスは失敗だ」という反論をしていたので、テレビを見るのをやめた。
何だそれは。会社の役員会で「売上がこれだけ上がった、利益がこれだけ増えた、社員がこれだけ増えて給料がこれだけ上がった」という意見に対し、「街で聞いたら何十%の人が『そんなに儲かっているとは思えない』と言っている。だから当社の経営は失敗だ」と反論したら、「アホか」の一言で退場ですよ。
それにしても、あんなロジックを平気で振りかざすような人が政調会長って、何をやっているんですか民進党。普通、個人だろうが会社だろうが組織だろうが国だろうが、一回失敗したら学習して、前よりはちょっとマシにならなあかんでしょうが。
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四国新聞だったか産経新聞だったか、囲みで、
18、19歳 切迫感なく低い関心 識者「興味で選んで」
という見出しの記事が載っていました。読んでみると、どこかの大学教授が「政治のことはよくわからない」という18歳、19歳の声に対して「例えば、スポーツ政策だけ注目してもおもしろい。自分の興味関心と政治のつながりを考えればいい」とコメントしていましたが、自分の興味で国政を左右する選挙に一票を投じると何が起こるか、先の民主党政権やこないだの舛添騒動に限らずこれまで何度も何度も“衆愚政治”のしっぺ返しを経験して来てるのに、まだ「ちゃんと考えて投票しろ」とすら言えないんですか?
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あと20ぐらい事例があるけど、もういいや(笑)。先日、私の旧友がSEALDsの支援者になっちゃいましたけど、もういいや(笑)。ああいう人は、話をしても絶対に聞く耳を持ってないから。
とりあえず、黙って自分でよく考えて投票に行くことにします。たぶん、投票に行く人の半分ぐらいはまともに考えていると思って。
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