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2018年06月の日記
2018年6月20日(水)

 梅雨である。石ちゃんも鼻が詰まったら「ばいう〜」と言ってしまうぐらい、梅雨である。

 で、まるで天気そのままのように重い原稿がジメジメとして進まないので、先週から早朝研究室1発目のBGMをコルトレーンの『ジャイアントステップス』に変えました(笑)。ま、1発目と言っても夕方までずーっと同じCDをかけっぱなしなのであるが、CDを入れ替える気も起こらないほどメンタルが重い日々だということでもある。

 でも、メンタルが重いと言っても、何かの悩みにずーっと捕らわれて落ち込んでいるみたいな重さではなくて、例えば授業とかいろんなルーティーンの仕事の合間といつもの調子で全力で授業をやって、次の授業までの本来ならリラックスとかリフレッシュとかに充てるべき時間に全部、重い原稿の堂々巡りの思考がのしかかってきているという重さである。

***

 けどまあ、私は基本的に物事を悲観的に考え込むようなことをしないタイプなので、精神的に「落ち込んだ」という記憶はほとんどない。でも、かといって楽観的なわけでもない。たぶん、「普通」ということである。

 こないだテレビを見ていたら、メンタルのアドバイザーみたいな女性の方が出てきて、人を「楽観的なタイプ」と「悲観的なタイプ」に分けて何やら解説をしていたのだが、私に言わせれば「そこは二択じゃない」と思うのである。例えば、そのアドバイザーの方は、何かトラブルが起こった時に、
(1)「どうしよう、困ったことになった…」と深刻に捉えて考え込む悲観的な人。
(2)「まあいいや、何とかなるさ」と考えて前に進む人。
みたいな分け方をしていたが、私はそのどちらにも当てはまらない。私は、何かトラブルが起こった時に、
@まずトラブルを収めるために最も有効な手段を考えて実行し、一刻も早くトラブルの後始末をする。
Aしかる後、「このトラブルの原因は何か?」を考え、同じトラブルが起きないように、その原因に対する有効な手段を講じる。
というタイプの人間だからである。

 もちろん、それでうまく行かない時も多々あるが、原因の特定や手段の選定を考えて実行したら、うまくいかなかった時に「何が間違っていたのか?」の検証がしやすいから、そういう思考をすることにしたのである。

 いつからかというと、たぶん仕事をし始めてからである。仕事というのは「自分の中だけで完結する趣味みたいなもの」とは違って、必ず相手がいるし、成果を挙げないと会社が潰れて路頭に迷うから(仕事を「働かされている」としか捉えられないような人はそんなこと考えたこともないだろうけど)、トラブルに対しては「当面の問題解決」と「再発防止」が最優先であって、「このトラブルをどう捉えるか?」なんかに現(うつつ)を抜かしている場合ではない。そういうのを長年やってきたため、そういう思考が染みついたのだろうと思う。

 でも、あえてどっちかと問われると、基本的に悲観的思考からは「当面の問題解決策」も「再発防止策」も出てこないから、「真ん中だけど、結果的にちょっと楽観的寄り」ですかね。私の数あるモットーのうちの一つに「解決できない問題はない(どんな問題でも、知恵か、能力か、お金か、時間か、他人の協力があれば必ず解決できる)」というのがあるので。ではなぜしょっちゅう重い原稿に苦しんでいるのか? と問われれば、「知恵と能力が足りない、お金は原稿を書いてくれない、頼む他人がいない、だから時間がなんぼでもかかる」という、実に理にかなった回答が用意されている(笑)。ま、最後には「仕事をやめる」という解決策があるんだけど(笑)、そこに至るまでに、もうちょっと頑張ろうと。
2018年6月11日(月)

 S氏から「これこれ」という件名で、「昨日の日記のうどん店はセルフではなくて一般店だ」という指摘が入った。昨日のS氏のメールに「セルフ店」という記述があったのではなく、私が店名を見ててっきりセルフの店だと思い込んで書いてしまったという、明らかな私のミスである。何か、「間違った情報が拡散するきっかけの瞬間」を見たような感じで、誠実な情報発信をモットーとする私にアルマジロ行為につき、訂正してお詫びしますので、皆さんの頭の中に浮かんだ「高松市の商店街にあるセルフうどん店」のリストをデリートして「高松市の商店街にある一般店のうどん店」のリストに置き換えておいてください。以上、「Sちゃんに叱られる」のコーナーでした。

 ちなみに、こんな業務連絡みたいなやり取りを日記に書いているのは、S氏からたまーに来るメールに返信しても、何や機械が受け付けてくれないからである(笑)。私の周りにはもう一人、メールは一切使わず、携帯電話は使うけど用事がある時にだけ向こうからかかってくるだけで、こっちがかけるとかならず留守電になっている(ビジネスの相手以外からの電話はいちいち受けない主義であるらしい)という、しかし素晴らしい能力を持った方がおられるのであるが、それぞれ何かちょっと「生き方」として憧れる部分もあるので、私も携帯電話やメールは最小限の相手としかやり取りをせず、SNSは一切やっていないという毎日で、とりあえず何不自由なく過ごしております。

 ただし、携帯電話やメールやSNSという機能を否定しているわけでは全くありませんので念のため。それらが自分の「生き方」に必要な方は、どんどん有効に使えばいいと思っていますし、私の「生き方」には特に必要がないので使っていないというだけです。こないだ、この日記のシステムに不具合が出た時には、「よし、これを機に日記を終了したらもっと仕事に専念できるぞ」と思ったぐらいだから(笑)。

***

 さて、先日ある若者2人から、「町の活性化イベントをやっているのだが、何かアドバイスが欲しい」という依頼があって、そのうちの1人は私の知ってるやつだったので話を聞いてやったのである。そしたら、そいつらはまだ会社に入って日も浅いのに、仕事が終わったら一生懸命町おこし活動みたいなのに精を出しているというから、「自分の仕事に精を出した方がええぞ」と言ってやりました(笑)。

田尾「お前んとこの会社の社長、毎日何しよる? 地域おこしのイベントとかに精出しとるか? そんなことやってないやろ。社長は毎日頑張って会社の利益を上げるために働いとるはずや。ほんで、会社が利益を上げたら社員に給料を払って、事業拡大に投資をして、雇用を増やして。そういう努力が実を結んだら、地域に人が増えてみんなの可処分所得が増えて、町なんか勝手に活性化していくんや。そういうサイクルの中で、仕事もろくにできん新入社員が社外で『地域活性化イベント』に精を出すというのは、俺にはどうも双手を挙げて応援する気になれんのやけどなあ」

 まあ、両方で十分な付加価値を出せるのならそれに越したことはないけど、とりあえず、非常事態になったら司令官は「全員、司令室に集まって作戦を考えろ!」などとは言わない。「全員、持ち場に着け!」と言うのである。ということは、下っ端の我々は持ち場について自分のやるべき事を必死でやって成果を挙げることが最優先であり、それこそが「地域活性化」なるものへの正攻法かつ優先策、そして最も有効な手段だと思うのだが。しかし、今や全国あちこちで「みんなで地域活性化活動をしよう」みたいなことになっている。何でこんな風潮になっちゃったかなあ。

 というわけで、「仕事のできんやつが『地域活性化』なるものにうつつをぬかしとるんじゃないか?」と言われないように、私はいつも自分の仕事を最優先で頑張っているのであった。さ、明日も「うどん屋活性化」のため、うどんイベントなんか考えずにうどん食いに行こう(笑)。
2018年6月10日(日)

 最近『チコちゃんに叱られる』にはまっているらしいS氏から、「怒りのS」という件名で、「不誠実なうどん店」のレポートが送られてきた。ちなみに、私の周りに最近『チコちゃん』にはまっているええ歳したおっさんが4人も発見されているが、そのうちの1人は私だ(笑)。

 で、S氏曰く、今日の昼、高松市の商店街内の某セルフうどん店に行って、店員に「この時間、釜玉できますか?」と聞いたら、店員がカウンターの中のうどん職人らしき人に確認して「できます」と返してきたので、釜あげを注文してカウンターの中を見てたらしい。すると、職人がうどん玉を手で持って生卵と混ぜ始めたので、「あれは違う人のやな」と思っていたら、何と、それが「釜玉です」と言って自分に出されたと。

 そこで、さすがにそれはないだろうと思って、S氏が「これ、釜玉じゃないですよね」と言ったら、カウンターの中の職人が「“釜揚げした麺”を水で締めて温めました」と言って、あくまで「釜玉だ」と言い張ったというのである。S氏曰く、「私を県外の人だと思って騙しにかかってきた。香川県の警察官を騙そうとするとは、大胆なやつ」とのこと。あ、職業がバレタた(笑)。ちなみに、S氏のメールには店名もはっきりと書かれていたけど、武士の情けで伏せておく。

 しかしまあ、やれ「うどん県」だ、イベントだ、地域活性化だ、とか言って上っ面のPRやレクリエーションをやるのも、まあやらないよりはやった方がマシかもしれんが、「愛と魂の情報発信」をモットーとする私に言わせれば、愛と魂をないがしろにした商品提供やプロモーションは絶対に良い結果を生まないし、許せるものではない。加えて、「愛と魂」と「情熱」は全然違うことも申し添えておく(笑)。Sさん、香川県警の下部組織に「香川麺警」を作って取り締まりしますか? やるなら、初代署長はぜひ私に(笑)。
2018年6月6日(水)

 今日は昼から『インタレスト』の授業。数週間前にリビング高松が『インタレスト』の授業風景を取材に来たのだが、今日は西日本放送ラジオが取材に来た。

 『インタレスト』は先々週から次号26号の企画会議に入っている。段取りは、まず2年から4年まで40人ぐらいの履修学生が最低一つずつの企画案を出す。そいつを全部ホワイトボードに書き並べた後、私が一つずつ内容を確認しながら、切り口がおもしろいのものは予選通過、題材はアリだけど具体的な企画になっていないものはその場で可能性を検討、トンチンカンなやつは即ボツ、などなど、数週間かけてだんだん絞り込んでいくわけである。あ、『うどラヂ』等で何回もネタにさせていただいているソフトクリームのうまい中華料理店「豚珍館(とんちんかん)」の大将の片岡さんが、こないだ何と! 琴平町長になりました!

 失礼しました。話を戻しますと、例えばこんな感じで一つずつやっていくわけです。

田尾「次行くぞ。『四国学院の先生の腕時計調査』? 誰や。片山の案か。完成予想図はどういうイメージや」
片山「えーと、四国学院の先生の腕時計を調べて紹介する…」
田尾「そのまんまやんか。ええかー、2年生は初めての企画案出しやからかまんけど、こういうのは楽屋落ち、内輪ウケ、学級新聞の企画や。だからとりあえずボツ。けど、ちょっと練習で展開してみるか? 『四国学院の先生の腕時計』が学級新聞レベルになってしまうのは、『四国学院の先生』だからだ。すると、『四国学院の先生』を何に変えたら外向けの企画になるか?」
三原「社長」
田尾「ええとこ来た(笑)。さすが4年やな。行くぞ。例えば、香川県内の上場企業17社の社長が持ってる腕時計を全部取材して並べて紹介すると、そんな取材を受けてくれるかどうかは別にして、これはまあプロレベルの企画にはなる。こういうふうに、一つ何かを思いついたら、それを横に展開して企画を膨らませるか、縦に掘り下げて企画を分厚くしていくか、そこまで考える習慣を付けていくと、だんだん上手になってくる」

 こんな調子で今日はホワイトボードに並んでいる企画案を5つ6つ検討しながら授業を終えたら、ずーっと一緒に聞いていた西日本放送のレポーターの方がびっくりしていた。

レポ「すごいですね! いや、インタレストは出るたびに読んでいるんですけど、正直、プロの方が大半を作っていて学生はそれを見ているぐらいかと思ってたんですけど、全然違いました! 腕時計のところで田尾さんが『展開しろ』と言った時に、4年生からすぐに『社長』って出た時は、一瞬、ゾクッとしました!」
田尾「上手になってくるやつが毎年何人か出てくるんです。上手にならないやつもそれなりにいますけど(笑)」
レポ「でも、テレビの番組でもすぐ使えそうな案が10コ以上ありました!」
田尾「ボツになったやつ、なんぼでも持って行ってください(笑)」

 でも、ボツになった企画と言ってもまるでダメなものばかりではない。店や人へのちゃんとした取材を要する企画とか、プロなら当たり前のようにできるけど「学生の折衝力では危なっかしい」という理由でボツになるものが結構ある。それらの中には、テレビや雑誌や新聞やラジオなら「即採用!」レベルのものが、これまた結構あるんです。こないだはリビングに「こんなネタ、日本中探してもどこのメディアもやったことがない」という斬新な企画の「人の取材を要する部分」をあげちゃいましたし(笑)。

 というわけで、『インタレスト』はネタ切れが懸念され始めてもう10年にもなりますが、次号も今のところ8本の企画案が予選通過しております。新編集長は久しぶりの男子、24号でセスナに乗ったビビリキャラの岩瀬が就任しました。岩瀬をサポートする副編集長には、アドベンチュラス吉馴、データクイーン香川、クールビューティー尾崎の三人娘と、香川の僕(しもべ)からついに羽ばたくことになった松本の4人。さらにその上に前号首脳陣の馬渕と瀬野がサポートに入って、「どんだけ岩瀬をカバーするんや!」という布陣です(笑)。26号は12月1日予定。今回は私もちょっと頑張って、途中経過の騒動記(騒動が起きることを前提としてますが・笑)をなるべくたくさんレポートしたいと思っています。
2018年6月3日(日)

 残念ながら、日記の更新システムの不都合が直ってしまったみたいだ(笑)。

 というわけで、見苦しい言い訳ができなくなったので2日連続更新しようと思ってパソコンに向かっていたら、隣のリビングでテレビを見ていた家内がゴミ箱の片付けついでに報告してきた。

家内「今、テレビ見よったら、70代になって“男やもめ”になったじいさんが『まさかこの年で一人身になるとは考えてもいなかった』とか言いよん」
田尾「アホちゃうん」

 まあ前後の話がわからんのでそこだけ聞く限りの感想ですが、仮に死別にしろ熟年離婚にしろ、ええ歳になったら自分が一人身になるかもしれんぐらいのことは、ちょっとぐらい想像しとかないかんやろ。目先のことだけを反射神経だけで過ごす若者が増えてきたと思っていたら、高齢者までゆっくり物を考える習慣がなくなってきてるんか?

***

 話を若者に戻すと、大学で授業に向かう時とかにキャンパスを歩いていると、ずーっとスマホを見ながら歩いている学生がそこら中にいるのだが、彼らや彼女らの99%は、あの間、ずーっと物を考えてないと私は思っている。スマホで何を見ているのか知らんが、それがSNSだろうが他人の何かのサイトだろうがニュースだろうが、そういうのは私の言う「物を考えている」というのとは全然違うのである。あの時間の半分でもええから「考える」ことに使ったら、1年でずいぶん成長するのではないかと思うのだが。彼らが爺さん婆さんになる時代には、当たり前の想像力すら持ち合わせない老人が激増するんだろうか。

 まあ、考えることをしない人は多かれ少なかれいずれそれが自分に跳ね返ってくるだろうから、自業自得だと思えばそれはそれで「まあええか」ではある。けど、その「自業自得」の部分を「国が税金で面倒を見ろ、社会が面倒を見ろ」という話に持って行っている近年の日本の風潮が、どうも私の理屈に合わんのである。その「面倒を見る」ための原資の大半は、「ちゃんと考えて努力した人たちが出した付加価値」だと思うからである。

 などと言うと必ず、例外を出してきて「そうではない」という人が出てくるが、もちろん例外はあるけど、例外の話をしているのではない。大きな原理原則の話をしているのである。などと言っても、原則論を無視して自分の主張に都合のいい「例外」を集めて反論するだけの人には聞く耳もないと思うから、議論するつもりは全然ありませんので悪しからず(笑)。

***

 今日の昼は「山内」まで遠征してうどんを食べて、その足で帰りに1年以上ぶりに「手打ちラーメンたか」に行って強烈キャラのおばちゃんの元気な姿を確認してきました。「たか」の水槽がきれいになって大きな金魚がいっぱい泳いでいましたが、あの「モロコ」がいなくなってました。

 数年前、近所のおっちゃんが池で獲った数十匹の「モロコ(メダカの大きいみたいな魚)」を「天ぷらにしたらうまいで」言うて「たか」に持って来たので、おばちゃんが「ほなすぐに揚げるわ」言うてコロモを付けて揚げていたら、それを見たもう一人のおばちゃんが「可哀想やん!」言うて急いでモロコのコロモ(笑)を水で流して水槽に入れたら、数匹が元気になって泳ぎ始めたという、あのモロコがいなくなっていたのを見た私は、おばちゃんに「あれ? あのモロコおらんようになったん?」と聞きました。そしたら、返ってきた答えがまさかの…

おば「あれからな、丸々と大きになったから、天ぷらにして食べた」

 『泳げ! モロコくん』、誰かレコードにしません?(笑)
2018年6月2日(土)

 午後7時、『うどラヂ』の収録に行ったら、ごんと谷本ねえさんが「日記が変になってますよ」と言うのである。どうも、トップページ(常に2日分表示される)に最初は「5月27日」と「5月13日」の日記が表示されていたらしいのだが、ある日突然「5月27日」のやつが消えて「5月13日」だけになり、しかし「バックナンバー」には「5月27日」分が載っているという変なことになっているという。

 何か壊れちゃったか? けどあれ、最初のシステム作った人が誰だったかもうわからんようになってるし。誰に言うたら直してくれるんやろ。

 というわけで、どうなっちゃったのか確認するために、とりあえず更新してみよう。で、こいつが掲載されないようだったら、近年日記の更新回数が減っている原因を「毎日書いてるんだけどホームページの調子が悪くてしょっちゅう掲載されんのじゃ」という話に持って行こうと思うがどうか(笑)。
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