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2018年11月の日記
2018年11月28日(水)

 11月14日の日記で「これから2週間ぐらい大きなアクシデントがなければインタレストが12月1日に発行できそうだ」と書いてから2週間経ったのだが、その間に「あまりに面倒なグラフや地図をふんだんに入れたためにデザイナーが悲鳴を上げる」というアクシデントが発生したため、ついに10年ぶり2回目の「発行が遅れる」という事態が確定してしまった。しかしそれでも何とか12月5日に完成の予定なので、早く「申し込みのご案内」をしなければと思っていた今朝、ケータイの着信音で起こされて出たら(正確には出ようとしたら切れたのでかけ直したら)、「勝谷さんが亡くなった」という連絡であった。

 25年ぐらい前、私がタウン誌の編集長か社長をしていた時のある日、突然編集室に「勝谷誠彦」なる人から「お会いしたい」というFAXが届いたのが、私が勝谷さんとお知り合いになる最初のきっかけであるが(あの時に来たFAXと、その後何度かやり取りしたFAXはどこかに取ってあるのだが、今は探す気力がない)、その後のことは本人が亡くなっているのに私側だけからの視点でこんな日記に晒すわけにはいかん。

 とりあえず、10日ほど前の11月19日(月)朝9時半頃、勝谷さんから電話がかかってきて、

勝谷「田尾さん、ゴーンさんが逮捕されたよ」
田尾「えーっ! 何でですか?」
勝谷「金の問題らしい」
田尾「陰謀ですか!」
勝谷「そうだろうね」

という会話があったのが最後になりました。あと、今年の6月頃始まったFM香川の『怒れるおっさんラジオ』は、11月5日に大阪で4本録りした分の最後の1回の放送が今度の日曜(12月2日)で、番組はそこで終了することになりました(3日に再放送があるんかな)。追悼のいろんなあれやこれやは全国ネットのいろんなところでいろんな有名な人やえらい人たちがやると思うので、私ごときはこれぐらいで。
2018年11月18日(日)

 木曜、金曜と全力の授業を2本ずつこなして、数ヵ月ぶりに迎えた軽い解放感のある週末。とりあえず、土曜の朝はわかりやすいリフレッシュをするため、6時半頃から2ヵ月ぶりに峰山に登った。

 いつものように花樹海の途中まで上がって一旦下り、石清尾八幡の横を通って、約1時間かけて栗林公園の裏山の標高約200mの紫雲山に上る。そこから尾根伝いに栗林トンネルの真上あたりまで下り、そこからさらに30分ぐらいかけて心臓破りの急坂を登って石清尾山古墳群の休憩所へ到着。そこで一服して、峰山公園の脇から再び30分ぐらいアップダウンの山道を歩いて石清尾山の展望台へ行き、眼下の高松市街地から屋島〜女木島〜大鎚島と広がる、150度ぐらいの、何と言うか、三流のライターの表現を借りれば「瀬戸内海のパノラマ」(笑)を眺めながら、今日も高松が平和な朝を迎えたことを神に…でなくて真言宗だからお大師さんに感謝しつつ、山を下りて9時半頃家に帰ったのであった。

 続いて、水槽の水替えを開始。最近音がうるさくなってきた濾過装置のモーターを止めて水を水槽の3分の2ぐらい抜き、アクリルの水槽の内側を掃除して新しい水を入れ、濾過装置のスイッチを入れたら、モーターがウンともスンとも言わなくなった。そこで直ちにモーターを買い換えにプーキーへ。行ったらついつい魚が目に入って、半年ぐらい増量してなかったのでカージナルテトラ20匹とグリーンネオンテトラ10匹とラミーノーズ10匹となんとかソードいうやつを3匹買って帰る。で、モーターを付け替えて買って来た魚を投入し、満足度が飛躍的に上がった水槽を眺めながら、今抱えている仕事(年内に上げたい重い原稿3本、今月中に上げたいやや重い原稿5本、年度内に上げたいやや重い原稿7本、年内に手をつける必要のある面倒なプロジェクト物1本、)の年内の片付け計画を練りつつ、午後7時から『うどラヂ』の3本録りをやって、帰って夜中の1時半頃まで仕事をして一日が終了した。

 そして本日日曜日は朝から残りの仕事のうちの1本に取りかかり、昼は高速に乗って「なかむら屋」まで行ってカレーうどんを食べるという、忙しそうに見えるけど油断モードの週末であった。来週は、『インタレスト』の最終校正の週であるが、データものの面倒なグラフや表がいっぱいある特集が2本もあるので、デザインが苦労しているみたいでなかなか上がってこない。しかも、データものは校正も大変なので、12月1日発行にはまだちょっとだけ予断を許さないところがあるという、最後の正念場である。

***

 さて、先週はたまたま見たテレビのニュースワイドみたいな番組で、二つもの番組で「消費税10%になった時の軽減税率の適用で、スーパーで買った食べ物を持って帰って家で食べるなら消費税何%、スーパーの中で食べたら何%、じゃあ、持って帰ろうと思ってレジを済ませたけど気が変わって店内で食べたら…」等々という、「ああいう場合は?」「こういう場合は?」「もう、わけがわからないじゃないか」というイチャモンを寄ってたかってまくし立てていたのを見て、相変わらず「第一ボタンを掛け違えているのに、第六、第七ボタンあたりで“ああでもない、こうでもない”と騒いでいる」と思いながら、時間のムダなのですぐにチャンネルを変えたのである。

 もうこれまでに2回は書いたが、税の三原則は「公平、中立、簡素」だと中学校で習ったはずである。そして、今も奈緒、この原則は税制の理想的な在り方として,財務省のホームページにも掲げられている。ところが、今の日本の税制はどう考えても「税の三原則に逆行するような税制」がどんどんエスカレートしていると言わざるを得ないのである。

 例えば、「取れるところから取る」という恣意的な税金ばかり増やしてきたため、「公平性」や「中立性」などは今や影も形もない。ありとあらゆるスポーツの中でゴルフだけプレーすると税金を取るのは、どう考えても公平でないし、中立でもない。狩猟税があるのに魚釣り税がないのも公平でないし、中立でもない。ありとあらゆる嗜好品の中で酒とタバコだけに税金を掛けるのも、冷静に考えれば公平でも中立でもない、恣意的な税金である。所得税の累進課税も、「取れるところから取れ」という考え方と金持ちに対する妬みやっかみ感情が相まって成立した恣意的な要素の強い税制だと私は思っている。

 また、「簡素性」についても、例えば自分の所得税の額を計算できるサラリーマンがほとんどいないのだから、とても簡素な税制だとは言えない。結局、かつて日本はムチャクチャ複雑で恣意的な税制をやっていて終戦後にやって来たGHQに「なんちゅう税制やっとんじゃ!」いうて「シャウプ勧告」されたのに、今日、あれから何十年もかけてまた同じことをやっているのである。

 もし、ゼロベースで「公平、中立、簡素」な税制を一から作るとすれば、例えば「所得税も法人税も消費税も相続税も酒税もたばこ税も、とにかく税金と名のつくものは全て10%」とかいう形が、一番公平で、一番中立で、一番簡素であろう。そこで、「弱者に配慮すべきだ」とか言うなら、そんなケアは「税金以外」でやればいいのである。従って、私は昔から軽減税率云々の話については、「税の簡素性という大原則に沿って常識で考えれば、軽減税率という考え方自体が方向を間違っている」という意見である。

 でも、大学で学生たちの話を聞く限り、そこの第一ボタンの原則の話は全く出てこない。みんな、テレビやネットの中の扱い方のままに、ああだこうだと言っているばかりである。そういうわけで、百歩譲ってバラエティ番組ならお笑いですむからいいけど、ニュースワイドはそれを正しい議論だと思って取り入れるような未熟な若者が相当いるんだから、ちゃんと第一ボタンの話をして欲しいと思った次第である。いや、本当は「自分の意見はニュースワイドやネットなんかじゃないところで学習して考え抜いて構築して欲しい」のであるが。
2018年11月14日(水)

 大変長らくお待たせ致しました。本日夕方6時、ついに『インタレスト』26号の表紙を除く全23ページのデザイン発注が終わり、全身から鉛が剥がれ落ちたので、軽い放心状態で丸恵に焼肉を食いに行ってきました。これから2週間ぐらい大きなアクシデントがなければ、予定通り12月1日に発行できそうです。

 前回の日記から3週間とちょっと。その間にどうしても上げなければならない重い原稿を1本上げ、大学の推薦入試の県外担当で1泊2日で高知に行き、大阪日帰りで病み上がりの勝谷さんと30分番組を4本ぶっ続けで収録し、平日はもちろん休講することなく全力の授業をこなし、放課後と空いた土日と連日深夜まで編集作業に没頭して頑張りました。

 その間、ユンケルとゼナをよっけ飲みましたが、集中力を書き立てるのに一番効果があったのは、アイコスじゃなくてリアルタバコでした(笑)。あれからもう2カ月、一箱も買っていなかったリアルタバコ、しかも最強かつ香りも抜群の「ピース」を買って1日に数本ずつ吸っていたら集中力が戻ってきて、この1週間で根岸ステークスのブロードアピールぐらい一気に追い込みました…と、嫌煙原理主義者を逆なでするようなことが書けるぐらい余裕が出てきたわ(笑)。

 というわけで、明日からは手つかずで放置を余儀なくされていた案件3つに取りかかりますが、この過酷な締切のあとだから全然苦しむ気がせんぞ(笑)。とりあえず、ものすごく頑張った学生首脳陣スタッフに頭を下げながら今日は寝る。
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