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2019年01月の日記
2019年1月15日(火)

 1月も知らん間に15日になってしまったからには、私の頭の中のちっちゃいH谷川君の要望に応えて「団長が今年行ったうどん屋」を発表しておかねばならない。おかんでもええとは思うが、手っ取り早い日記の更新ネタがこれしかなかったから仕方がない。

1月4日…おか泉(鍋焼きうどん、いなり2コ、おでん2本)
1月7日…はりや(釜揚げ天ぷらうどん大)
1月9日…がもう(釜かけ大、小エビのかきあげ天、あげ)
1月10日…山越(かけ大、ちくわ天、半熟卵天)
1月11日…田村(かけ大、ちっちゃいちくわ天2つ)
1月13日…大円(天ぷらぶっかけ・温、いなり2コ、おでん2本)
1月15日…郷屋敷(かやくうどん)

 どうだ。いや、どうだと言われてもどうか。とりあえず、このラインナップから「今年の団長の讃岐うどんに対する並々ならぬ志」を酌み取っていただけただろうか。ま、かく言う私も必死で酌み取ろうとしてみたのだが、難解である(何じゃそら)。

 しかし、難解ではあるが一つだけ、今年はちょっと、半年ぐらいかけて「讃岐うどん界の次の局面についての探り」を入れなければならないと思っているのである。だって、「讃岐うどんテーマパーク」たる香川の讃岐うどん界は数年前から明らかに停滞気味だと思われるのに、行政も組合も業界もメディアも、未だに20年近く前にピークを迎えた讃岐うどん巡りブームの財産を食っているばかりで、誰も次の局面に対して手を打たないどころか、考えてもいないように見えるんだもの。

 でも、私は昭和の人間だから、私の考える戦略なんてもう現代には通用しない部分が多いので、お遊び程度に考えることにする。よって、40代以下の若い世代の行政や組合や業界やメディアの人や有志の人たちに「必死で考えて実行してくれ」と年頭に言っておく。ただし、「地域活性化のカギは情熱だ」などと言うやつとか、本質的な戦略論から入らずに枝葉のイベントやPRから入るようなやつは、何もしなくてよい(笑)。

 というわけで、今年の「印象に残ったうどん屋でのシーン」ランキングの1月15日現在第一位を発表して、お茶を濁しておきます。1月11日の朝、田村でうどんを食っていた時に、次のうどんのゆであがりを待っていた常連客らしいおっちゃんと大将の間で交わされた一瞬の会話。

大将「あ、そやそや。今年の12月31日はどしても行かないかん用事があって休むけんな」
おっ「わっせるわ!」
2019年1月1日(火)

 ちなみに昨日の「合理的に考える」という話は、「論理的に考える」のとは私の中では根本的に別のものである。例えば、ちょっと前に何かの新聞で見た「教員の過労を解消するには、教員の数を増やすしかない」という論調の記事だったか投稿だったかを例にとってみると、こういうことである。

 その主張は、
@日本の教員の多くは、労働時間が過労死ラインを超えている。
Aしかし、仕事は山積みである。
B従って、労働時間を短縮した上で仕事を全部こなすためには、教員を増やすしかない。
という感じの論旨だった。

 これをわかりやすく数字に置き換えると、

・仕事が「10」あるところに、教員が8人しかいない。
・従って今、1人が「1.25」の仕事を抱えている状態である。
・しかし、一人の仕事量は「1」が妥当である。
・すると、一人の仕事量を「1」にして「10」の仕事をこなすには、10人の教員が必要である。

というロジックである。これはまあ、論理的には「一つの解」として成立するだろうから間違いではないし、実際、こういうロジックを教員の過労問題の「正しい解」として主張しているマスコミや識者や政党もたくさん存在するから、たぶんこれが世の中の主流的考え方なんだろうと思う。

 一方、私が常に心がけている「合理的な思考」は、入り口の時点で「問題点と解決の方向性をMECE(ダブりなく、もれなく)に分類する」ことが出発点である。すなわち、

(現状の問題点)
・仕事が「10」あるところに教員が8人しかおらず、1人が「1.25」の仕事を抱えている。

(到達すべき目標)
・一人の仕事量を「1」にする。

(目標達成のための方法)
●A案…「10」の仕事に対し、教員を10人に増やす。
●B案…教員は8人のままで、仕事を「8」に減らす。

 普通、誰が考えても方法はこの2つですね。さらにもっと言えば、

●C案…仕事を「5」に減らし、教員も5人に減らす。

という方法もある。もちろん、「仕事7、教員7人」でも「仕事6、教員6人」でも「仕事4、教員4人」でも、一人の仕事量を「1」にするという目標は達成できるわけで、それらの複数の選択肢を並べて「どれが目指すべき形なのか?」を一つずつ検討することから始めるのが、「MECE」で合理的な問題解決の手法である。

 ちなみに、「日本の教員の多くは、労働時間が過労死ラインを超えている」というニュースを聞いた時の私の第一感は、上記B案またはC案の「仕事を減らしたらええやん」でありました。理由は、学校というのは基本的に学問を教えるところなのに、今の小中高校って、たぶん「家庭で親がやるべきこと」や「子供が自分でやればよいこと」や「それは警察の仕事だろう」ということまであれもこれも抱え込んでしまっていると思うからです。加えて、「大して役に立たない、ただのアリバイ作りみたいな事務作業」や「紙かメールで済むようなレベルの報告しかないのに招集する会議やミーティング」等々も相当あるんじゃないかと推測したもんで(笑)。

 まあ、役人的思考はほとんど「拡大、増殖」しか考えないという構造的性癖があるから、自ら縮小の方向に向かうことはないんでしょうね。しかし、それなら少なくともマスコミや識者や政治家は、何も考えずに役人思考と一緒になって短絡的に「教員を増やすしかない」に走るんじゃなくて、さっきの「誰が考えても方法はこの2つ」のうちのもう一つの「肥大化した仕事を減らせるんじゃないか?」という話をきちんと調べて提示すべきじゃないのかと思うわけです。
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