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2019年11月の日記
2019年11月25日(月)

 『インタレスト』発刊の季節がやってまいりました。数ヵ月間の苦しみを乗り越え、先週ようやく最終校正を終え、アクシデントがなければ今週末に納品予定で「12月1日発刊」に何とか間に合いそうですので、ご希望の方はまたいつものように送り先と希望冊数を書いて、

eメール/interest@sg-u.ac.jp
ハガキ等/765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学カルチュラルマネジメント学科「インタレスト編集部」宛

までお申し込みください。

 ちなみに、今回の第一特集は「車で行ける絶景の山上」。徒歩で山登りをするような労力を掛けずに、車で楽をして高いところに行っていい景色を見ようという、「働く時間は減らしたいけど給料は同じだけもらいたい」という現代の多くの日本人にピッタリの企画です(笑)。まあ、企画自体は少々安易ではありますが、頑張って網羅的に取材した結果、「豊浜の山から琴平の象頭山〜飯野山〜五色台〜屋島〜小豆島まで、香川県の4分の3ぐらいがパノラマで一望できる穴場展望所」や、「珍しいアングルの眺望が開ける山上の廃墟の屋上展望スポット」等々、12カ所の「車で山上」スポットが見つかりました。加えて、おそらくまだどこにも紹介されたことのない激レア物件「坂出のマチュピチュ(笑)」も発見されておりますので、どうぞお楽しみに。

***

 しかしそれにしても、今回は少々安易な企画だったのに予想外に苦労しました。担当学生が山上の取材中にイノシシに突進されてバイクのナンバープレートがひしゃげるというアクシデントもありましたが(笑)、苦労した最大の理由は「天気」です。山上から遠くまで開ける眺望写真を撮らないといけないのに、7月中旬に企画が決まってから8月、9月、10月と3カ月もの取材期間の間、雲一つない晴天の日でも遠くの山は霞のようなものがかかって薄くぼやけていて、空気がスコーンと抜けて対岸の岡山までくっきりはっきり見える日がただの1日もなかったからです。かつては台風一過の翌日なんか絶好の撮影日和がしょっちゅうあったのに、今年は台風の後も霞んで全然ダメでした。

 理由はよくわかりません。水蒸気の量が増えてきてるのか? と思って気象庁のデータから高松市の10年単位の気温と湿度の平均値を出してみたら、

1940年代 (平均気温)14.5度 (平均湿度)77.2% 
1950年代 (平均気温)15.0度 (平均湿度)77.1% 
1960年代 (平均気温)15.2度 (平均湿度)74.0% 
1970年代 (平均気温)15.3度 (平均湿度)71.4% 
1980年代 (平均気温)15.4度 (平均湿度)71.1% 
1990年代 (平均気温)16.4度 (平均湿度)68.0% 
2000年代 (平均気温)16.8度 (平均湿度)65.3% 
2010年代 (平均気温)16.9度 (平均湿度)67.0% 

となりました。湿度は「空気中に含むことのできる水蒸気量に対する実際の水蒸気の量の比率」で、気温が高くなると「空気中に含むことのできる水蒸気量」が多くなるから、分母が大きくなって、水蒸気量が同じなら気温が高くなると湿度が低くなる。従って、上記データで一目瞭然の「この70年で平均気温が上がって平均湿度が下がってきている」というのはセオリー通りだけど、2000年代から2010年代だけ、平均気温が0.1度上がっているのに平均湿度が1.7%も上がっている。この70年でここだけ、セオリーに逆行して湿度が上がっているのは、やっぱり水蒸気量が増えてるんでしょうかねえ。ちなみに、2016年〜2019年の直近3年間だけの平均を出してみると、

(平均気温)17.2度 (平均湿度)67.7%

となって、さらに平均気温が上がっているのに、またまた平均湿度も上がっていました。これ、ほんとに近年、空気中の水蒸気量が増えているということですか? 私は基本的に文系の人間なのでこの程度の推測しかできませんが、「気温ごとの空気中に含むことのできる水蒸気量」を調べてそれに湿度を掛ければ正確な水蒸気量が出ると思うので、私の上記ロジックに考え違いがあれば、理屈と合わせて「正確な水蒸気量」を計算して、データを提示してください。

 あと、第二特集は香川県に1万4000面ぐらいあるため池のうち6000面ぐらいのため池の「名前」を人海戦術で分類集計した「池の名は。」という企画ですが、何と、その中で香川県に「満濃池」という名前の池がもう一つあることが判明しました! うどん屋の「田村」のそばです。田村の大将に聞いたら「わし、ずっとここに住んどるけど、そんなん見たことも聞いたこともなかったが」言うてました。近所の人に名前も知られずにひっそりと、「俺も満濃池なんやけどのー…」とか思いながら生きてきた「第二の内気な満濃池」の場所と写真を載せていますので、ぜひ陽の目を当ててやっていただきたいと思っています(笑)。
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