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2020年05月の日記
2020年5月26日(火)

 3カ月半の休養を明けて体重マイナス2キロで久しぶりの出走であるが、絞って仕上げてきたのか、勢いが戻らないままの出走なのか、判断の難しいところではある(笑)。日記は休養しているが、仕事は全く休養していないどころか想定外の面倒がいろいろ降りかかってきたのだが、そんなことは私だけでなく、多くの皆さんがよく似た状況に見舞われたのではないかと思う。

 というわけで、6月1日発行予定の『インタレスト』2020early号(通巻29号)は、昨年12月に企画会議を終え、1月〜4月上旬あたりまでに情報収集(取材、データ収集等)を終え、並行して3月中旬〜4月いっぱいで編集作業を行い、並行して4月中旬から5月中旬でデザインと校正…といういつものスケジュールで進めようとしたところに、まさかのコロナが直撃。取材と編集が佳境に入る3月下旬になって突然「3密禁止」という大惨事に見舞われ、「県内外に出かけるような広域の取材ができない」「密な編集作業やミーティングもできない」という状況になってしまったのである。国や大学の方針が云々…などという話は切羽詰まってない評論家の方々に任せておいて(笑)、こっちはとにかく与えられた状況下で最大限の付加価値を出さねばならないため、
@クライシス・スーパーバイザー(専門知識と判断能力を持つリーダー)に「全権限」を与え、
Aクライシス・スーパーバイザーの打つ対策の実行に「強制力」を持たせ、
B対策は「早く」「大きく」行う。
という、師匠に教わった「エマージェンシー対応の3つの鉄則(これをやらないと、あとは何をやっても“祈るしかない”という局面に突入する)」に従って、29号の特集構成を早急に立て直すことにした。

 まず、『インタレスト』の制作に関する権限と強制力は私にあるから(笑)、上記「3つの鉄則」のうちの@とAはクリア。次に、対策を「早く、大きく」やるために、編集長と副編集長だけを編集室に集め、ドアと窓を全開にして、2m離れて、マスクをして、いつもより小さめの声で(笑)、今後の方針を検討した。

 「できるものは1号前から取り組んでいたら締切が楽になる」という過去の教訓から、今回は同時進行で7本の企画の取材やデータ収集が進んでいたのであるが、その中からまず、「最後まで取材するのが困難」ということで第一特集に予定していた大物企画の作業をストップし、次号以降に回すことに決めた。第一特集の担当学生たちは「甲子園出場が決まってたのに大会がなくなった」みたいなことになるが、そんなことで目標を見失って自暴自棄になるような教育はしてないので大丈夫だ(笑)。というか、むしろみんな「面倒な作業がなくなってラッキー!」ぐらいにしか思ってないような気がするが、それはそれで教育的にどうか? という疑問の声が今、私から挙がりました(笑)。

 で、続いてその他の企画について、今後の取材活動を最低限にして特集規模を縮小することを決定。いつもは2〜3本、多くても4本の特集で1冊を構成するところ、1本を小さめにして「5本立て」で行くことにし、残りの取材と編集作業は全員でゴチャゴチャやるのをやめて首脳陣を中心に少数精鋭で仕上げることにしてミーティングをわずか30分で終了し、腹が減ったので3人で飯山の「なかむら」に行って、開放感に満ちあふれた屋外席に2m開けて背中を向けて座って、「かけ大」とゲソ天と鯛ちくわ天を食べて解散した…というのが3月の末のことであった。

 で、それから獅子奮迅の切り盛りをした結果、何とか休刊することもなく、合併号とかにすることもなく、再放送みたいな使い回し号にすることもなく(笑)、6月1日発行予定で今、印刷製本工程に入っております。

 今回の特集5本のラインナップは、

「2020年春/香川の顔はめパネル図鑑」
ほんとは四国4県を網羅する計画だったのですが、残念ながら香川だけに縮小して(ちょっとだけ高知も入れて)、しかしかなり網羅的に探し回って、香川県内で50パネル以上発見しました。

「記憶スケッチシリーズ/魂のうどん脳」
久しぶりの突撃記憶スケッチシリーズ。今回は県下老若男女100人に「うどん脳を描いてください」とお願いしたところ、いつものように驚愕の「うどん脳」(笑)が続出しております。いつものお笑い座談会に加え、「うどん脳」作者の岡谷画伯のコメントと賞も頂いております。

「釜あげ表記大調査」
香川のうどん店500軒、全国のうどん店200軒について、「かまあげうどん」の表記が「かまあげ」なのか「釜あげ」なのか「釜上げ」なのか「釜揚げ」なのか…そのあたりを調べ上げて傾向を分析。世界中で誰も試みたことがないけど人生の役に立つとは思えないという、いつものインタレストテイストの企画です。

「決算書を見ようシリーズ/数字で見る、香川の公立病院」
あまりにおバカな企画ばっかりになったので急遽取り組んだ特集ですが、数字を整理しているうちに病院決算の謎がいくつも出てきて、深入りすると何かいけないものに触れそうになったので、表面的な数字の紹介と軽い「問題提起」だけで逃げ…じゃなくてまとめました(笑)。あとは志あるジャーナリストの皆さんにお任せしますのでよろしく。

「心の眼で見る/五百羅漢そっくりショー」
四国4県に「五百羅漢」の像(当然500体)のあるお寺がいくつかあって、その五百羅漢像は一つ一つ顔もポーズも違っていて「必ず誰かに似ている顔が見つかる」という言い伝えがあるので、4つのお寺に行って2000体の羅漢像の写真を撮ってみんなでチェックしたところ、望外の収穫がありました。久しぶりに「タモリ倶楽部」を出し抜いたかもしれません(笑)。

***

 というわけで、間もなく出来上がりますので、ご希望の方はいつものように、
(Eメール)interest@sg-u.ac.jp
(ハガキ等)〒765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1 四国学院大学社会学部情報加工学メジャー「インタレスト編集部」宛
にお申し込みください(郵送料は「着払い」なのでご了承を)。ちなみに毎号、せっかくお申し込みいただいたのに受け取られずに返送されてくることがありますが、申し込まれて2週間ぐらい届かないことがあれば、また催促してみて下さい(発送作業はかなりアナログな家内制手工業でやっていますので、何とぞご容赦を)。
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